3回/5ターンタイプのスキルとの付き合い方
言ってしまえば3回/5ターンの持続が設定されているスキルというのは『制限つくことによって、通常の5ターン(あるいは3ターン)のスキルに比べてアドバンテージを持っているスキル』である。
以下、順に解説していく。
■アドバンテージについて
まず、これらの3回/5ターンの持続が設定されているスキルが持つ効果倍率に着目したい。
スカサハ=スカディを除いて一般的な持続3ターンのスキルと同等の倍率が設定されている。スカスカ様のクリバフについては最後に別途記述する。
FGOのスキル効果は基本的に持続が短いほど効果が高い。例えば持続1ターンのカード色バフは50%が相場だが、持続が3ターンになると30%になる。
つまり、FGOにおいてはバフが乗った状態で攻撃できる回数と倍率を逆相関の関係にしてバランスを取っていると言っていいだろう。
なので、回数制限なしに5ターン持続する攻撃バフの倍率は20%が水準であることを踏まえると、3回/5ターンのスキルは攻撃できる回数を3回に絞っている代わりに、持続ターン5ターン内での効果倍率が高いというアドバンテージを持っていると言える。
■制限について
アドバンテージは前述の通り「同持続ターンのバフに比べて高い倍率」のことなので、制限とはもちろん「回数」の部分である。しかし、FGOのバトルシステムや、これらのスキルを持っているサーヴァントの性質を組み合わせると、実は3回という制限はそこまでキツイものではない。
3回/5ターンの持続を持つスキルについて、よく「3回攻撃したらバフ効果がなくなるので使いにくい」と言われる。
しかし、思い出してほしい。そもそもFGOのバトルは「3ターンの間に、ランダムに配布される5枚のコマンドカードから1Tに3枚ずつ選んで使用するシステム」であり「3n+1ターン目に補充されるまで使ったカードは原則として再利用できない」のである。
例えば開幕1ターン目に赤兎馬のコマンドカードのうちQQBの3枚が配られたとする。
これらのカードをすべて使って攻撃してバフが乗ったとすると、ターン終了時に残るバフはQバフが1回分だけになる。
しかし、赤兎馬のカードは残り2枚なので、当然だが2ターン目と3ターン目には赤兎馬のカードは合計2枚しか配られない。
だが一方で、同時にフロントに編成している他のサーヴァントのコマンドカードは1ターン目の終了時で合計8枚残っている。
そして、残り2ターンで使用しないといけないカードの枚数は3枚×2ターン=6枚である。他のサーヴァントが宝具が使えれば必要な枚数は更に減る。
言ってしまえば、バフの終わった赤兎馬のカードを切る必要はほぼ無いのである。もっと身も蓋もなく言えば「赤兎馬はQをクリティカルさせるようにして、ATKバフが余ってるなら宝具を撃て」ということである。
また、この3回/5ターンバフを持っている赤兎馬、サリエリ、エミヤオルタともに宝具の色と同じコマンドカード(つまりそれぞれのQとA)は2枚しか持っていない。
つまり、宝具を使わない限りカードが補充されるまでに3回のカード色バフを消費をしきれないということであり、宝具連打にはそれなりにハードルがある以上、仮に宝具を使ってバフを吐き出しきったとしても、ただの3ターン持続バフと大きな差は出ないのである。
次に先ほどとは逆のパターンを考える。
毎ターン3体のサーヴァントのカードがバランスよく配られたり、どこかで赤兎馬以外のサーヴァントが宝具を撃った場合――つまり3ターンの間に赤兎馬の攻撃回数があまり増えなかった場合――赤兎馬はバフを4ターン目以降に持ち越すことができる。
基本的にFGOのスキル効果が持続するターン数は3ターン以下なので、他のサーヴァントのバフが消えて打点が下がるタイミングでもバフを保持し、打点の低下を抑えることができるのである。
総じて、これら回数制限があるスキルを持っているサーヴァントを上手く使うには、編成の時点で運用を考慮しておく必要が高い。
そもそも表を見てほしいのだが、こういうスキルを持っているのは、お世辞にもメインを張って殴るようなサーヴァントたちではない。また、(スカサハ=スカディを除いて)さりとてサポート能力が高いというわけでもない。
同クラスでより高レアなサーヴァントが担当するメインの火力役、クラスをまたいで出張し殴っても等倍になりがちなサポート能力が高いサーヴァントの間に入り、メイン火力役の殴る回数が少ないときや、チェインを組みたいときに必要なバフを持って殴るというのが役割になるだろう。
■補遺:スカサハ=スカディの宝具効果の考え方
この宝具は3回/5ターンで最大倍率100%のクリティカルバフを含んでいるが、全体に付与できるところが他の回数制スキルと大きく異なる。
また、バフの持続は3ターンだが宝具による効果なのでリキャストにある程度融通が効くというのも異なる。やろうと思えばバフがなくなった次のターンに令呪を切って宝具を発動し無理やりクリティカルバフを生やす運用も可能といえば可能である。やらんけど。
全体付与なので、最大100%のバフを無駄なく使うことを考えれば、このバフがかかっている間は全員で殴るような動きが望ましい。そうだねマイティチェインだね(ガンギマリ顔
スカサハ=スカディはカード構成がQ2A2B1なので、B2枚型のサーヴァントを2体連れてくるのが良いだろう。
また、このバフは当然自分にもかかるし、ATKバフも含まれるのでスカサハ=スカディ自体が殴りに回っても等倍でも案外いいダメージが出る。よりダメージを求めるような場合はスカサハ=スカディが殴る分を宝具で置き換えられるように立ち回ればいいだろう。幸いNP50%付与のスキルも持っているし。
何、今更スカサハ=スカディでクリティカル殴り編成なんて作らない?うるせえ鼻の穴からゲイ・ボルグ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせるぞ。