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漢に二言は無いなどと嘯いたので、アビゲイル(サンタ)がエラいという話について

 ファンタズムーン引けませんでした(グンマーあたりの方言で新年明けましておめでとうございます。の意味)

 今日はサンタアビーの話をします。正月だからね。いや正月関係ないな。

 でもまずサンタアビーの話をする前にプリテンダーというクラスの話をしないといけない。なんだなんだ。

プリテンダーの話

 まずは攻撃相性を確認したい。

引用:https://gamewith.jp/fgo/article/show/299007

 相性表を見て分かる通り、周回に非常に使いにくい
 対アルターエゴだけの周回はほぼ存在しない上、三騎士にぶつけるには本来の有利クラスよりも有利倍率が低いためである。
 では混成エネミーの周回では、となると今度はバーサーカーが顔を出す。倍率ではどっこいだが、こちらはATK補正の上に各種システムに対応している場合も多い。

 ではプリテンダーには、「弱い」サーヴァントしかいないのかといえば、必ずしもそうとは言えない。

 例えばヘファイスティオン。
 本来三騎士クラスでは持てないような、キャスタークラス並の充填力がある高速詠唱を所持している。

 例えばレディ・アヴァロン。
 カードバフの色をBからAに調整されているものの、そのスキル構成は実質マーリン

 例えばカリオストロ。
 高倍率のNP獲得やそつのないバフを持ちアタッカーとして最低限備えつつ、三騎士クラスでは希少な被強化成功率ダウンや混乱(≒スキル封印)で妨害を展開していくことができる。

 また、共通して多くのサーヴァントが味方にNPを渡すことができる。なんと九紋龍エリちゃんですらこれができる。意外かもしれないが、案外三騎士で味方にNP付与できるサーヴァントは少ない。それらも、お世辞にも流行りのサーヴァントではない。

 すなわちプリテンダーとは、三騎士サーヴァントと仮想敵を近しくするものの、その本質は三騎士ではないゆえに、プリテンダーを編成することで三騎士サーヴァントのみの編成ではありえない特色を持ち込むことができるクラスなのである。

 おい誰でも使えるバフに特化した例外は黙れ。
(ここにオベ公のご尊顔)

 さらに、プリテンダーはそれぞれのカード色のバランスもまちまちであるため、自分が使いたい三騎士編成に対して適切なプリテンダーを加えることで、三騎士だけの編成では偏りがちなカード色バランスの調整、すなわちマイティチェインの安定化を行うことができる上、多くの場合自己バフも同時に持ち込むので、マイティチェインを行う上で三騎士が苦手なカードを強く振ることができる。

 つまりプリテンダーのバトルにおける主な役割とは、パーティの中心火力ではなく、三騎士編成におけるサブ火力+NPやクリティカルバフといった各種支援ということになる。

 そう考えた場合「サンタアビーはプリテンダーとして三騎士クラスに対してどんな支援、メリットを提供できるのか」を考えなければ、サンタアビーの強さ弱さというのは語りきれるものではないのではないか、と本noteでは考えるものである。

 はい本題。

サンタアビーの話

カード構成

 まずキャスター型のA3枚構成が目を引く。
 つまり、パーティに組み込むことでAチェインやマイティチェインにおけるA供給役、パーティ全体でのNP供給の潤滑剤としての挙動が期待できる。

 逆に言えば、マイティチェイン安定構成(各カード5枚)を前提にすると、サンタアビーが想定するパーティメンバーはAの少ないサーヴァントを多く抱えるランサーおよびセイバーが最適と言える
 あるいはA2枚型の多いアーチャー、セイバーを使ってA7枚を揃えたAパというのも視野に入るだろう。

スキル

 まず大きな特徴だと俺が考えているのは、全体に一貫して付与されたスター生産に対するバフだ。全てのサーヴァントのバフを暗記している訳では無いが、ここまでスター生産をカバーしているサーヴァントは他に多くないと思う。
 特に即時獲得で初動を加速しつつ、毎ターン獲得で流れを維持するのを一人でやれるのは大変強い。この組み合わせを持つサーヴァントは最近はやや増えつつあるが、まだまだ希少人材である。
 さらにスター発生率アップも兼ね備えている。効果が分かりにくいため軽視されがちなバフではあるが、これは単純な加算なので、100%(スキルマ時)の倍率ともなると本来スター生産力が非常に低いAですら1ヒットをスター1個に変換できるようになり侮ることは出来ない。

 そして上記が何を示すかと言うと、そう。
マイティチェインで星ジャラクリティカルループってことですよ。

宝具

なんかこの宝具、蘭陵王配ってない???

 色々書いてあるが、効果は大きく分けて三つ。

  1. マスタースキルの効果量アップ

  2. 味方の火力アップ

  3. 他(HP回復とチャー減

 マスタースキルの効果量アップについてはスキルにもあるので合わせて後述。

 味方の火力アップについては、A20~25%とクリティカル50%(Lv依存だが配布なのでここでは固定)と高くもなく低くもなくと言ったところだが、宝具であるため礼装でカバーしない限り初手の展開に難がある。
 しかし、メイン火力を出すサーヴァントが他にいると考える場合、必ずしも全バフを同時に掛けなければ死ぬということはないので、例えば初手3Tはメイン火力担当の自己バフでを打点を出し、それらが切れてくる4T以降に発動させて打点の凹みを減らすといった、中長期戦を見据えた運用も考えられる。その場合チャー減やHP回復も効果を実感できるだろう。

 なお、回復やチャー減もありふれた効果に見えるが、これも実は三騎士にはあまり持っているサーヴァントがいない希少なスキルである。

マスタースキル効果量アップについて

 アビーはスキルで20%、宝具で10%の効果量アップを持つ。
 
 この効果は加算の上でマスタースキルの効果に対して乗算されるため(ソース黄色wiki)、最大で30%の効果アップとなる。  
  微々たる効果に見えるが、例えば決戦制服の決戦強化など元々複数のバフを掛けるタイプのバフにおいてはそれぞれの効果に乗算されたうえでダメージ計算で乗算されるので、案外馬鹿にできない上昇量になる。  


例:

・決戦強化(ATK20%、宝具20%)
=1.2×1.2

=1.44

・決戦強化(ATK20%、宝具20%)+マスタースキル効果量アップ(30%)

=(1+(0.2×1.3))×(1+(0.2×1.3))

=1.26×1.26
=1.587

 ダメージ計算時に15%弱。カリスマ1つ追加されるかどうかの変化だが、これを小さいというのであれば二度とクラスATK補正の大小で強弱を口にしてほしくねえなと強火の発言をしておく。

結論

 ただし、支援宝具であることも含め、マイティチェイン軸で殴る中長期的なバトルプランが(誠に遺憾だが)あまり評価されにくいということを鑑みると、これらの性能群を魅力的に思わないプレイヤーもいるだろう。

 それでも書いてあることは明確に有効であり、配布である分バフ量そのものがちょっと物足りないが、それでも十分強い。



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