私が経験したシフトゼロになる訪問介護
訪問介護をやり始めて4ヶ月になります。
元々は、シフトは固定されない仕事をしていたので、休みの固定はなくても月に100〜120時間という仕事量が年間通じてもらえることが前提で仕事をしてきました。
しかし、この訪問介護の仕事ってのは仕事量の固定がまったくない不安定な仕事であると知ったのはつい2ヶ月ほど前のことでした。
私は、雇用されてから4人の利用者さんとか変わってきましたが、最初の2人の方は、利用者さん宅までの距離が長く1〜2時間かかる訪問でした。
しかし、最初の条件で提示されたのは遠方の支援をしていただき、近くの方が退院されたあとで支援が始まるということでした。約2ヶ月支援を行い、ようやく3人目の方の支援がスタートするということで卒業となりました。
医療的ケアの必要な支援者さんで、看護師の実地指導も完了し、認定書が届くのを待つだけの状態で支援がスタートしました。しかし、突然、夜勤開けに入ってきたのは訃報でした。朝、私が帰ってから急に容態が悪くなり旅立たれたと聞かされました。
私達は、お参りに行くことも許されない状態なので、陰ながらご冥福を祈ることしかできません。
シフトがゼロになった時
そうです。
この3人目の方がお亡くなりになられたことで私の仕事時間がなくなってしまったのです。
これが訪問介護をしているとぶち当たる壁というもの。
100時間分の給料がゼロ、シフトがゼロになった瞬間です。
これを見込み、他の仕事をセーブしてきたので流石に参りました。
ただ、私の場合、4人目の利用者さん宅に支援に入れる体制をとあるサ責さんが整えてくださっていたため、70時間分はなんとか収入の目処が立ちました。
訪問介護をしている方のブログ記事を見つけました。
登録ヘルパーという仕事は、突然、仕事がなくなるリスクを持っています。
私のやっている重度訪問介護も同じです。
利用者さん都合で突然のシフトがゼロになることがあります。
この利用者さん都合には
・レスパイト入院
・施設入所
・事業所変更
・旅立たれる
など
があります。
訪問介護のWワーク
私の周りにいる訪問介護のヘルパーさんでアルバイトの方は、ほとんどがWワークです。
重度訪問介護の場合、週2回もシフトに入れば月10万円を越える手取りになりますので、時給900円でチマチマ働くよりは効率よく稼げます。
そのため、Wワークの方が多いのです。
アルバイトの方は、自分の都合に合わせてシフトを組んでいただけるというメリットがあるので、大学生にはとても稼ぎやすいはずです。
特に、地方の方は時給1,000円がつくバイトってそう多くはありませんので大学進学と同時に重度訪問介護をスタートさせるというのはアリだと思っています。
そういう私もフリーランスをしながらヘルパーとして働いておりました。
私は昼間、特に午後からは在宅で電話を受ける仕事をしていたため、夜勤明けは仕事が思うように回らず、段々と仕事の件数が減っていきました。
そこで、いっそのこと介護で正社員として働くことはできないかと考えるようになっていきます。
介護職として正社員で働く
最初のお話だと、3ヶ月経過すると正社員にしていただくことが可能ということだったのですが。
利用者さんの威嚇らしきものを受けてからはどうしても正社員としてここで働く決断がなかなかできませんでした。
そのため、上司からは「いつ頃、正社員として契約できますか?」なんて話をされていました。
個人的に旦那の社会保険上の扶養で今年度は行きたいと伝えておりましたので130万円を超えないようにして、来年になったら正社員として…という感じで濁していました。
そんなときに介護職員初任者研修を受講し、無事に修了することができました。
初任者研修を受講してみて施設で働いてみたい気持ちが大きくなったこと。
施設=体力的にキツイ
訪問介護=精神的にキツイ
というどちらかを選ぶとなった場合、私は精神的にキツさには耐えられないのです。
元々、Wワークで働いていた時に、何度も精神的に追い詰められてきていましたので、この精神的キツさには耐えられる器ではありません。
今回、ある利用者さんが私の夜勤明けの日に旅立たれたのですが、その件で精神的にかなりダメージを受けたまま、別の利用者さんの介助に入りました。
あまりいい心の状態ではないときに、利用者さんの舌打ちとか威嚇めいたことが始まり、とにかく辛くて切なくて、誰にも相談できずにいました。
そんなときに思い出したのが宿泊施設での仕事です。フリーランスと同時にやっていたWワークで、忙しすぎること、13連勤など休みが一切もらえないなど愚痴もありましたが、体を動かしていることだけがキツイだけで精神的には何もありませんでした。
それを考えたとき、施設って忙しくて休む間もないと聞いていたので、訪問介護よりはずっといいのではないかと思うようになりました。
そう、私が介護の正社員として働くための就活が始まるのです。
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