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片付けたい!でも人それぞれラインが違う

「よし、片付けしよう。」言葉は同じでもAさんとBさんはたまたCさんDさん、すべての人が同じ散らかりようで同じ片付けゴールを目指しているのでしょうか?!片付けにはそれぞれ段階レベルがあることをここでは書いてみます。

わたしの片付けレベルはどのライン?

例えば、毎日あれがない、これがないと探し物に翻弄されている。
私のスマホどこへいったんだ!あぁ鍵がなくて家を出られない・・・遅刻か。なんてシチュエーション心当たりがありませんか?

元片付けられない女だった私は、通勤時改札の前でパスモがすぐに出てこずず後ろの人に舌打ちされたり、帰宅時玄関の前で鍵が見つからず座り込んでカバンの中を掻き出しているところを隣人に見られたり・・・まじで散々でしたwそんな私は家の中もどこに何があるのか全く把握できておらず忘れ物常習犯。このレベルの人が「片付けたい」と意気込んだ時はまず何をどれだけ持っているのかモノと向き合う作業から始めるレベルです。ここを片付けレベル1としましょう。

次に自分の持ちモノは把握している、でもなんだか毎日使い勝手が悪いような気がする。つい出しっぱなしにしてしまう戻せないんだ。もっと取り出しやすくわかりやすい収納になるように整理整頓したいなあ。そう思う人は片付けレベル2とします。使い勝手の良い収納のレイアウトを考える作業が必要になってくるでしょう。

そして3つ目、レベル1レベル2も見直せて整った人これを片付けレベル3とし住空間のインテリアデコレーションに取り組んでお気に入りの空間について考えることができるでしょう。

片付けはこの1・2・3の順番が成功の秘訣です。残念ながらジャンプアップはできません。探し物の毎日で自分がどんなモノを持っているのか把握すらできていない人がいきなりイケてるインテリア雑誌や映えるインスタを見てそっくりそのまま真似してもすぐリバウンドを起こしてしまうのは順序立ってステップを踏んでいないからです。

今私の片付けレベルはどのラインなのか・・・しっかり自分を見極めることが大事です。

のぞむ暮らしは人それぞれ

みんながみんな、インスタ映えするような暮らしをする必要はありません。そしてミニマムでもマキシマムでもこだわる必要はありません。ホテルライクはそもそも無理だと考えてよし!私たちは生活を営んでいるのだから。

正解は自分がのぞむ暮らしです。

だってあの人と私は違うのだから。

住空間のハード面も違えば、暮らす人数、生活様式、趣味も付き合いも違います。巷で流行する収納術が自分には当てはまらなくたって落ち込む必要はありません。

だから私がどうなったら幸せなのか深く考える必要があります。

たかがモノの片付けでも自分と向き合う必然性が出てきます。それが自分で決めるちょうどいい暮らしだと思います。

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北欧で暮らす人たちは自分で決めることが上手

私が初めて北欧へ行った時、その視察の目的は北欧インテリアやデザインの観点でした。日本でも北欧プロダクトは大変人気が高く、私もイッタラやロイコの食器は大のお気に入りで北欧ライフスタイルの研究を始める前から気づかぬうちに北欧家具が家の中にはたくさんありました。

訪問時は「おー本場の北欧家具だ!オシャレだ」「照明がカッコいい」とインテリアに大興奮したことを覚えています。

でも北欧の人々にそのインテリアの秘訣について伺うと決まって返ってくる答えは「僕が好きだからだよ」「私が気に入っているからよ」とシンプルだけれどもっともな答え。私がキョトンとしていると、「他に理由が必要ですか」と聞き返される始末。北欧の暮らしは寒くて暗く厳しい冬の時期が長く部屋で心地よく過ごす工夫や技術が高くなったといわれています。だからこそ彼らは自分の暮らしがこうなったらハッピーだろうな、そんな想像を働かせるのが上手なのかも知れません。

誰かが決めた流行や特別なスタイルよりも自分で選択する「ちょうど良さ」こそ豊かな暮らしと言えるのではないでしょうか。

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ニイクラ アキコ|北欧ライフスタイル研究家/片付け収納インテリアコーディネーター
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