海老のパートブリック包み焼き
こんにちは、新メニューの試作と試食で体重が1.5kg増えた、ラ・フェ修家です。
今回は今日から提供している、「海老のパートブリック包み焼き」の紹介です。
パートブリックとは、チュニジア料理で使われる春巻きの皮のような生地です。
春巻きの皮に似てますが、春巻きは米粉を使っているのに対して、パートブリックは小麦粉を使っています。
デザートにも料理にも幅広く使われています。
生地にオリーブオイルを塗って、刻んだエビを包んで、オーブンで香ばしく焼きます。
付け合わせは、パプリカ、ナス、ズッキーニ、豆苗です。
ソースは、豆腐、オリーブオイル、ケチャップ、ビネガー、クミン、コリアンダー、シナモンの入った、アジアンテイストのソースです。
パリッとした食感のパートブリックとプリッとした食感のエビが楽しい、エスニックな香りが漂う一品です。
特に、パリッという「音」には、食べ物をよりおいしく感じる要素があり、ポテトチップを使った実験では、ポテトチップを噛み砕いた時の音を増幅させると、実際よりサクサクで新鮮と感じた。という研究結果があります。
「ポテトチップが止まらない訳だ」
ポテトチップとじゃがいもに関しては、以前に記事にしました。
かっぱえびせんも「やめられない止まらない」ってフレーズでCMをしていましたが、僕の個人の感想では、かっぱえびせんは止まります。
いっぽうで、「開けたら最後! You can’t stop!」のプリングルスは、止まりませんので気をつけてください(個人の感想です)
開けたら最後なのに、なぜ再び閉じられるフタがついているのか、疑問に思って、米メーカーに問い合わせた人がいるようです。
メーカーからの返答は、プリングルスを食べた容器を他の用途で利用する方がいる為。
だそうです。確かにパスタとか入れるのに使えそうですね。
話がそれましたが、料理の味は、いろんな感覚によって、美味しく感じたりするので、見た目の彩や、香ばしい焼き色、食感や、音などが組み合わさって決まります。
それプラス、「情報」です。
最近では情報によって決まる味も多く、あるラーメンのマンガで
「ヤツらラーメンを食っているんじゃない。情報を食っているんだ」
と表現していました。
こういう事から、自分は料理人である以上、事前知識や情報によるバイアスと取り除いた上で、味を感じとることが大切で、味覚に対して偏見をなくして、正直に仕事をしています。
味覚ってホント複雑ですね。
以上、ラ・フェの厨房からでした。