有毒なのに、飢饉の食料にもなった彼岸花(食用厳禁)
こんにちは、ラ・フェ修家です。
滋賀県の田舎道を車で走らせると、田んぼ沿いに彼岸花が咲いていました。
今シーズン初の彼岸花だったので、早速写真撮影。
夏の終わりから、秋にかけて、赤、白、黄色の花を咲かせます。
彼岸花は、リコリンというアルカロイド系の有毒物質を持っていて、自身を食べられることから身を守っています。
彼岸花全体に有毒物質が含まれていますが、特に球根にはより多く毒があります。
リコリンを摂取すると、消化器系にダメージがあり、吐き気、嘔吐、下痢、胃のむかつきなどの症状が出ます。
ですので、決して食べてはいけませんし、ペットなどにも注意が必要です。
田んぼやお墓のまわりによくみられるのは、毒のある彼岸花を植える事で、モグラやネズミなどに荒らされるのを防ぐためです。
同じヒガンバナ科のスイセンにも、リコリンが含まれているので、食べると危険です。
スイセンの葉は、ニラの葉とよく似ていて、実際に間違って販売されてたこともあるほどなので、野生の植物を採取する際には、注意が必要です。
このように毒のある彼岸花ですが、大きな球根にはでんぷんが豊富に含まれていてるので、鎌倉時代や戦時中、食糧飢饉の時は、水に晒して、毒を軽減させて食用にしていたこともあります。
有毒植物なので、当時の年貢の対象外にされていたことから、彼岸花を作って、食糧難をしのいでいました。
バラにトゲがあり、彼岸花には毒がある。
キレイに咲く花がなぜこのように毒やトゲを持っているのか?
外敵から身を守るならば、目立たない方がいいと思うのですが、花を美しいと感じるのは、あくまでも人間の感覚で、何らかの理由があるのだと思います。
真っ赤な実をつけて、あえて鳥に食べられ、種を運んでもらって繁殖する、食べられたい植物もあります。
花も生き抜くために、いろんな形で進化しているのですね。
トゲや毒で身を守ったり、他人に任せて繁栄するのは、人間も植物と同じで、やはり自然の一部なんだなあと感じます。
そう考えると、コンピュータやスマホなどのテクノロジーも最も進化した自然の一部とも考えられます。
さいごに、くれぐれもヒガンバナは食べないでくださいね。
以上、ラ・フェの厨房からでした。
貴重な時間を使って、記事を読んでいただきありがとうございます。有意義でお役にたてれば幸いです😊