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【危険な技法】 フランベ

フレンチとかステーキハウスでよく見かける、アルコールを注ぎ火をつけるフランベは、見た目が派手でショー的な目的もあります。

度数の高いアルコールを入れて引火させるのですが、非常に危険なので、あえて火をつけなくても大丈夫です。

特に、甲殻類の料理の場合は、殻や触覚などに火がつくと焦げ臭くなって、
料理の味を台無しにしてしまいます。

肉を焼く際にも、フランベによって油にも引火して、油の焦げた匂いがつくので、フランベするなら、しっかり油を切った上でする方がいいです。

アルコールを飛ばす意味では、沸騰すれば火をつけなくても飛ばせますし、何より危険を冒してまですることでもないです。

フランベで香りを移すという理屈のようですが、火をつけなくても、ブランデーの香りは移るし、アルコールも飛びます。
そもそも飛んだアルコールに火がついているんですから。

フランベの炎の演出は、レストランのエンタメで、特に一般家庭では控えた方が安全です。

換気扇が汚れていると、その汚れは大抵埃と油が混ざったものなので、非常に燃えやすいです。

燃えやすい服装や眉毛、髪の毛も燃え移ることもよくあります。

火事になったら、家、モノ、命、失うものが多すぎます。

消防署のお世話にならないためにも、ご家庭でのフランベは控えましょう。

自分自身も長年料理人をやっていると、怖い目にあったこともあります。
軽傷でしたが一瞬引火した炎で、顔を火傷したことがあります。

火という文明は、多くのものをもたらした一方で、多くのものを焼き尽くしてきました。

火の取り扱いには注意しましょう。

みなさま、くれぐれも

火の用心



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