少年狂時代♪その2
第2章
【✗✗は突然に!】
「先生、和田さんが気分悪いって!!」
突然、後方の女子らの席からゲロ警告が先生に大声で報告された。
警告されたところで、先生にできるのは
「大丈夫?」と、
お決まりのセリフと、
ゲロ袋を装着したゲロバケツを用意する事
ぐらいだ。
しかし特技が『貰いゲロ』の私としては、非常に忌々しき事態である。
隣の安川君も加わって、ぷよぷよ並の
『連鎖ゲロ』という、
非常事態に突入する危険性も危惧した。
しかし、和田さんは車酔いに耐えた。
よく頑張った!
私は感動した!
(無意識のまま硬く拳を握りしめていた。)
かくして非常事態は去ったかに思えた・・・・。