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見守る愛、踏み込む愛。

大切なひとが苦しい時。
どうすればいいのだろう。

大切なひとが愛を受け取れない時。
何をするのが正解なのだろう。

たぶんきっと
「何もしない」のが、今の私にできる
たった一つの愛情なのだろう。

けれど…本当にそうなのかな?
過分に近づいてほしくないけれど
だからといって見放されるのも怖いんじゃないかな。

適度な距離で“そこ”に居てくれたら嬉しい。
けどその適度な距離ってどうすればいいのだろう。



本当はね

どうしたの?
良ければ、話聞くよ?

そう言って、肩をなぜながら
話を聞いてあげたかった。

相手の望む距離感をはかって
見守ることに徹していたら

気づかないうちに相手の中で
私への不安や恐れが増幅していたようだ

私がどう思っているのか見えない
きっと嫌われる、今の自分では向き合えない
そうしてグルグルと考えを巡らせて
オーバーヒートをしていた

そんなんだったら。。。
そうなる前に声をかけてあげれば良かった。
差し出した手を拒否されても、差し出すことが大切だった。

見守ることも愛
踏み込むことも愛

その時、その時
どちらを選択するのが正解かなんて
どこに仕掛けているとも分からない
爆弾を踏むか踏まないかの世界で

どんなに、どんなに観察しても
見分けることができないほどに難しくて

それを違えてしまった時
「タイミングが合わなかったね」の一言で
終わらせたくなんてないのに

そうだと理解するしかないなんて
あまりにも世知辛くない?

その結果、今。
私はやっぱり遠くから見守るしかできない。
彼の心が健やかになるまで。

彼の心をざわつかせる存在に
私も入ってしまったから。

今、私にできることはなんだろう。
彼が今日一日、幸せを感じられるよう祈ること。

あと、許されるなら
彼が望むときにいつでも手を差し伸べられる距離で
いつでも、ここにいるよと伝えたい。


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