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平成最後の夏にひとつの恋を殺した。

ソファーに寝転がりふと壁に掛けてあるカレンダーをみると8月31日。

もうすぐ夏が終わる。

特に今年は特別だというのは平成という元号での最後の夏だからだということを2018年という文字をみて改めて考えた。

しかし、このまとわりつくような暑さはしばらく続くのだろうなぁと持っていたアイスの最後の一口を頬張る。

冷たく甘い感覚が口に広がり幸せな気分になる。

この瞬間がずっと続けばいいのにと思いながらも、その愛おしいアイスという存在が無くなった棒きれをゴミ箱へと捨てる。


平成最後の夏が終わる。

それほど特別だとあたしは思わなかったけど、カレンダーや世間にとってはそんな感じ。

その「平成最後の夏」にあたしは「ひとつの恋」を殺した。



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