娘に借金を告白した日

旦那が捨てた借金のレシートを二人で見たが、
【借入】の文字を見た私は、そのレシートを丸めて娘に誤魔化した。
娘はもう大学生だから、おかしいと思ったに違いない。

娘はバイトをしていない。
高校生の時は私立で原則バイト禁止だったし、大学も勉強について行くのに大変だろうし、私の中では絶対バイト!というものでもなかったけれど、
夏休み中ずっと家にいる娘に「バイトしたらいいのに」と言ったことは何度かあった。
もしかしたら、これから生活を切り詰めるにあたって、
娘にバイトをしてほしいと本気で頼んでしまうかもしれない。
だとしたら、やっぱり娘に言っておいた方が良いかもしれないと思い、
これまでのことを告白した。
開口一番「離婚したほうがいいんじゃない?」と言われた。
節約生活が苦しくて八つ当たりしてしまうかもしれないと言った時、
娘は「いいよ」と言ってくれた。
涙をこらえて言葉に詰まってしまった。
気丈に話を聞いてくれた娘に申し訳ないと思った。
できるだけ娘には不自由をさせたくない思いで今まで頑張ってきた。
学費も奨学金を使わずに毎月カツカツの生活をすることもなく、
私がパートに出て6年、昇給して家計はうまく回っていると信じていた。
それなのに旦那の身勝手な借金のせいで・・・
なんとしてでも大学だけは無事に卒業させたいと固く心に誓った。

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