住みたい神戸（2022.2.23-26）③
■2/25
3日目。今日も午前勤務のち半休にしてある。もしかしてこれって一番いいパターンなんじゃないか。
今日は神戸大学の入試があるらしく、そのために泊まっている人で部屋は満室だった。入試前の宿泊先にゲストハウスを選ぶセンス、なかなかいい。
7時半くらいに散歩に出掛けてみる。昨日買ったバブアーを早速着てみると、いい感じ！昨日よりも暖かくて、少しずつ春が近づいているのを感じて嬉しい。
王子公園の横を通り、もう一つここにまつわる記憶を思い出した。
この辺りにはいくつか私立中学があり、個別指導の塾でバイトしていた時、入試当日に門の前でカイロとお菓子を塾生に配る応援に駆り出されたのだった。
受け持ちの子は誰もいなかったけど、それでもわたしが「頑張って」と声をかけると神妙な顔でコクンとうなずく小学6年生たちがいとおしかった。
自分の受験の時はどうだったろう、お世話になった先生が立っていてくれてとても嬉しかった気がする。知っている先生じゃなくてごめんね、と思いながら、不安そうなお母さんたちと一緒に、校舎に吸い込まれていく背中を見送った。
ちょうどその学校の生徒たちが駅からわあっとやって来るのを見ながら、水道筋商店街の方へも歩いてみると、7時から開いているパン屋さんを見つけて明日はここにパンを買いに行こう、と思う。
三宮からすぐなのに、ローカル感が生きていて、海も公園も近くにあって、いい街だなあ。
大学の頃一緒にバンドをやっていた、今も関西訪問の折にはふたりで飲みに出かけるMちゃんはこの辺りが実家だったなあと思い出してうらやましくなる。大学卒業後に地元に帰りたくなる気持ちもよくわかる。
朝のうちに洗濯を済ませ部屋干ししてから仕事。昼で切り上げ、宿の近くのクレープ屋さんへ。それから海沿いを歩いて、用もなくまた三宮に出てみることにした。
きのう気になったけど入れなかったお店を覗いたりしながら、気づくと三宮と元町の間を２往復くらいしていてクタクタに。休憩で入った放香堂加琲はきのう教えてもらったお店、日本最古のコーヒー店ということになっているらしい。
石臼挽きのブレンドコーヒーは美味しくてスイスイ飲めてしまって、長居するつもりがなかったので１杯分の「シングル」にしたけれども２杯分のめるポットを頼めばよかったと後悔した。
三宮の駅では、阪急の再開発で高架下や駅近がおしゃれなことになっていて、「あらま〜こんなになって」と思いながらピカピカの阪急オアシスを歩いたりした。
この後、明日朝早く出発するためにレンタカーをピックアップしておいて一度灘に戻る予定である（信じられないが、明日が土曜日）。
その前に駅のすぐ近くのケルンというパン屋にふわ〜と吸い寄せられるように入って、パンを4つも買ってしまった。神戸はパン好きのわたしにとってかなり危険な街である。
レンタカーは初めてガッツレンタカーを利用してみた。吹っ飛びそうなくらいガタガタの古い軽自動車である。これで明日は淡路島へ！よろしくねとボディを撫でる。
夜は岡本へ。岡本は塾講師のバイトで時々訪れていたが、本当にそれだけだったのでよく街のことを知らず、少し歩いてみる。
先輩Kさんに勧めてもらった老舗のコーヒー豆屋さんにも行ってみる。閉店10分前に着くと、店には誰もおらず、「すみませ〜ん」と声をかけると奥の戸を引いてお母さんが出てきた。チラッと見えた奥の部屋はダイニングキッチンで、夕餉の途中だったようだ。申し訳ない…。
食事を妨げられても嫌な顔ひとつせず商品について教えてくれ（まあ営業時間中なので当たり前ではあるのだが）、とりあえずのブレンドを購入して帰る。100g400円しないくらいですごく良心価格。宿にミルがあったので明日早速飲んでみよう（ドリッパーとフィルターは持ち歩いている）。
夜は岡本でアイリッシュセッション！残念ながら楽器は持ってきていなかったので聴くだけだったが、久しぶりに会えた方も多く、弾かないからこそ彼らの演奏をじっくり聴くことができてそれはまたよかった。やっぱり弾きたくなったけれど。
帰りはセッションホストのT夫妻が車で灘まで送ってくださった！本当にみんな優しい。
■2/26
4日目。早起きして水道筋商店街のパン屋を２軒はしごする。あれ、そういえば昨日三宮でもパンを買ったけど…ふと見るとパンは合計10個になっていた。ひと家族の量である。コインパーキングに停めていた車を回収し、8時には出発！
というわけでここから先は淡路島編に続く。