5日間の宮古島滞在で考えたこと
めずらしくTRIP JUST NOWな投稿します。
今、毎日投稿している「TRIP AGAIN」としては福岡の話をしていますが、その間わたしはずっと宮古島にいました。なんでこんな毎日福岡の話してるんだろ、、と思いました(笑)
なぜ宮古島にいるのかというと、3ヶ月前くらいのわたしがANAのセールで「どうせならふだん高くて行けないところにしよ」「はじめての雪国生活でしんどい思いをしてるかもしれないからここらでちょっとあったかい所に行っとこ」という思惑で航空券を取ったからです。マリンアクテビティもしないし知り合いもいませんが、ただあたたまりたくて…
コロナの数年前から観光客が急増したと言われる宮古島ですが、5日間いると割と暇になってきます。何がしかのアクティビティをしないのであれば、正味3日でも満喫できるなという印象です。
宮古島で暇をもてあます!なんて贅沢。
しかしいちばんの目的は、寒くないところに来られたらよかったので、寒くないところでゆっくりできているだけでも十分です。しもやけもだいぶ治ってきました。
さて、その宮古島に来てみた印象、考えたことを書いていきたいと思います。あくまで憶測の部分も多いですし、めちゃ主観で書いてます。というのを予めお断りしておきます。メインは⑥です。
では順番にもう少し詳しく。
①海が本当にきれい
宮古島といえばの海の美しさは非の打ち所がなかったです。曇っていてもきれいでおどろいた。初めて島を出た人が本州の海見たら逆におどろくだろうな。
②橋が良い
伊良部や池間、来間へ渡る橋がとても良い。池間大橋は徒歩で往復もしてみた(宿の人に元気だね、と言われた。元気です)。
伊良部大橋は無料で渡れる国内の橋として最長らしく、この橋を渡ること自体が楽しくて意味もなく走りに行ったりした。
車についてる古いカーナビではこの橋はまだ架かっていなかった。平成27年とのことだからだいぶ最近だ。どれだけ生活が変わったんだろうと思う。橋はすごい。
③地物の野菜が多くてうらやましい
JAの直売所と、「島の駅みやこ」という地物野菜がいろいろ買えるお店2ヶ所があるのだけど、今まで行ったどの島より野菜の種類が豊富で、値段も安かった。
葉物にはじまり、ピーマン、トマト、ナスなど夏野菜も新鮮そうで安い。ジャガイモやタマネギもゴロゴロ入って安い。カボチャがめっちゃ安い。ビーツやゴーヤもある。アロエも売ってる。
もしかすると今がちょうど春くらいの気候だからなのかもしれないが、島の食品は高いという思い込みが覆った。通年こうかはわからないけれど。強いて言えば、果物のバリエーションは少なそうだ。
④マジで暖かい
あえて言うことでもないかもしれないが、本当に暖かくてうらやましくなった。わたしはやはり夏派だなーと思う。
とはいえいる間に最高気温26度の日と16度の日があって、けっこうな差だわねとも思った。真夏はやばいんだろうか。エアコン代が半端ないと書いてあったブログを見かけた。
⑤宮古そばうまい
昼食は毎日宮古そばを食べてた。おいしい。特に「皆愛屋」というところの「ゆし豆腐そば」がとてもおいしかった。
⑥宮古島での暮らしの水準とは
これが記事を書こうと思ったメイントピックだ。
なんとなく車で走っている時から、海の美しさに反して、土地や建物が荒れている感じがした。また、島民の方々が乗っている車がボロボロである率が高い気がした。旅程の前半は池間島に泊まっていたが、後半は歩いて飲みに行ける市街地に宿泊して、地図なしで歩けるくらいだいたい中心部は把握したので、けっこう都市部でのローカルは近くにあった、と思う…
車に関しては海が近いと錆びやすいとか壊れやすいといったことも多分にあると思うが、明らかに変な音がするのに走っている車を1日に10台くらい見たのは初めてだ。島には高速道路がないから、まあこれくらいならいけるっしょと感じるボーダーが違うのかもと思った。
「れ」ナンバーの新しいレンタカーのピカピカさが浮いてた(わたしは安くて古いレンタカーなのでむしろなじんだ)。
土地でいうと、ゴミが投棄されていたり、利活用されずに荒地になっていたり、工事してるんだかほったらかしなのかわからなかったり、、
建物も一部の新築住宅やホテルを除いて見るからに古そうなものが多く、廃墟と言われても疑わなさそうな風体のところに人が住んでいる(貶したいわけじゃないです、本当に)。資材の問題か、コンクリートづくりの建築物が多く、塗装がはげていると古く見えるのも一因かも。
中心街に来てやっとドラッグストアとか、保育園とか、街の人の生活のにおいがするところを通って、ここでの暮らしの想像を始めたのだけど、率直に「そこそこ物価高いのに、仕事少なそうでは?」と感じた。観光業、そして基本的なインフラに関すること以外で稼働している仕事の姿があまり見えてこない、、
宮古島の人たちの生活はどんななのだろう、と気になって、賃貸の家賃と島民の所得の平均を調べた。
調べが浅いのでアレだけど、賃貸で出てきたのは築浅の物件で市街地だと30平米以下でも7〜9万円する。私が初めて一人暮らしした大阪府豊中市の物件と同じくらいの条件だが、豊中では7万を切っていた、、
以前父島で働いている友人から家賃相場がやばいと聞いていたが、島嶼部というのは概して高いのか。
それに対して世帯年収の平均は354万円で、うち年収300万円以下が6割以上である。一人ではなく、世帯での年収だ。下記が宮古島の世帯年収グラフ。
※所得の世帯平均データについてはLIFULLの「住まいインデックス」を参照しましたhttps://lifullhomes-index.jp
比較で今まで住んだことのある所沢市、豊中市、甲府市、十日町市を調べた(暮らしの想像がつくから)が、年収300万円以下が半分を超える市は皆無だった。
また、対して年収500万円以上の世帯の割合が著しく少ないのも宮古島の特徴だということがわかった。
ちなみに世帯年収の全国平均は503万円である。
今まで本島しか来たことがなかったが、沖縄県に来るたびになんとなく感じる違和感や空虚感、それはたぶん島内でのお金のめぐり方に対して肌で感じる何かなのだと思う。
日本の他の離島に比べ観光客数が桁違いに多いのが特徴だと思うのだが、そこでの潤いと島民の生活が直結していない感があるなぁと個人的に思うのだ。別にお金があれば幸せだとは思っていないし貨幣経済にはどちらかというと疑問を抱いているタイプなのだが、最低限かかる生活費というのはあるわけで…とかモヤモヤ考える。
※日本の島へは今まで利尻島、佐渡島、西ノ島、中ノ島、知夫里島、小豆島、淡路島、豊島、直島、女木島、男木島、宇久島、小値賀島、中通島に行ったことがあります。それらに比べても、とりわけ思うこと。
宮古島に来る人は基本的に海きれい、と感じて帰るだけだと思うのだが、思いの外いろいろ感じてしまったので書いてみた。
そもそも来る時に東京からの距離2000キロ、フライトは3時間かかるという状況を「外国じゃん」と思った(余談だが、コロナ禍で海外に行かなくなり、出張の羽田-熊本の距離感がすっかりデフォルトになっていたので久しぶりの「映画が1本見終わる時間!」になんだか感動してしまった、、)。
この距離感を同国と言うには本来無理があるのではと思ったし、逆に言えばここを日本とするなら台湾や朝鮮を統治したいと思った感覚は当時にしてみればナチュラルだったのかとさえ思った。
たぶんわたしたちはこのはるか南にある島を「日本語が通じて、日本円が通貨である、いちばん手軽に行けるmore orientalな場所」として消費してるんだろうなー、と思った。
だからどうしたいとかそういうメッセージがあるわけではないのですが、そういうことを考えました、という話でした。
最後に
⑦ツバメが越冬しに来ている!
わぁ、ここにいるのねと嬉しくなりました。白倉家にも2年連続ツバメが来ていて、彼らはどこにいるんだろうねと夫と電話で話しました。
帰ってきた時に「どこまで行ってたの?」と訊けたらいいのにね、なんてメルヘンな話も。
以上です!
ふだんわたしが文章を書くとこんなに長いんですが、いつもはそれをちょこっとずつに分割して載せています笑