美味しすぎない「焼きそば」

打ち合わせの合間に向かったのは、大崎市役所近くに店を構える「中央食堂」。偏見！と言われそうだが、田舎にある役場近くの食堂は美味すぎない率が高い。絶品メニューがなくとも、平均点を下回らなければそれなりの客の入りを確保できるからだ。そうなれば、味よりむしろ品ぞろえや人柄の要素の方がお店にとっては重要になるって訳だ。

店内にPOPを掲げつつ、常連風の客も注文している。メニューを見ても諸々種類がそろっているから間違いなくイチ押しなのだろう。メガ盛りまである。決めた、今日のオーダーは「焼きそば（600円）」。

来ました、これぞTHE焼きそば！な見た目。祭りの屋台と違って肉もそれなりに入っている。隣の席に配膳された大盛りはとんでもない量だが、そんなには食いたくないぐらいに美味い。まさに「美味すぎない」を体現する絶妙なラインの味わいだ。

食べ続けていると店主らしきお爺さんがサービスで小鉢を持って来てくれた。うん、これも美味すぎない。こんなお店で感動すべきは、ちょっと美味しい料理と店に溢れる人情なのだ。