美味しすぎない「Aの2番」
スランプだ。
美味すぎない店と言うのは本当に難しい。最近はただ美味しい店が多いのだ。そこらの何てことのない飲食店でも普通に美味い。さらに例のウイルスの所為で、コミュニケーションが最低限まで切り捨てられてしまった。たとえ食べた感想が美味すぎなくても、会話も何もなければ、それはもう「美味くない」に程近い。本当に困ったものだ。
この店は最後の砦だ。自宅の近くにある洋食店。もしここがダメなら美味すぎない店は恐らく死ぬのだ。そんな気持ちで足を踏み入れる。大丈夫、ここは大丈夫なはずな