インフルエンザが流行っています~インフルエンザ治療薬について~<個人的見解あり>
コロナはだいぶ落ち着いてきたようですが、インフルエンザが流行っています。
インフルエンザは、正確で迅速に判定できる検査キット、治療薬がありますので、発熱後12時間経過してから、検査をしていただき、速やかに治療薬を開始すれば、解熱も速いです。
現在のインフルエンザの治療薬は、ウイルスの表面にあるノイラミニダーゼという酵素の働きをブロックして、ウイルスの増殖を抑えるお薬です。
新しい治療薬であるゾフルーザは、ウイルスが増殖するのに重要なメッセンジャーRNAを阻害して、増殖を抑えます
いずれもウイルスが増殖してしまってからでは、あまり効果が見込めないので、発症後48時間以内に服用します
・タミフル(カプセル、小児用ドライシロップ)
1日2回 5日間 服用します
ジェネリック医薬品もあります
うまく吸入ができないお子さんや、ご高齢の方に処方されることが多いです
・リレンザ 吸入薬
1日2回 5日間
吸入ができるようになる5歳くらいからが望ましいようです 娘たちのかかりつけだったおじいちゃん先生は、小学生に処方されています
タミフルドライシロップはあまり美味しくありません。またカプセルは体重が37.5KG以上ないと服用できません。イナビルは1回のみの吸入ですが、小学生だとうまく吸入できていない可能性もあるので、吸入を失敗すると効果がみこめません。リレンザは10回吸入しますから、何回か失敗しても効果がみこめるだろうという理由のようです。
・イナビル 吸入薬(粉末)
1回のみ吸入
吸入できる年齢から使用可能です。私も使ったことがありますが、かなり粉っぽいので、使用可能ではあるものの、中学生くらいからのほうがよさそう。
・ラピアクタ 点滴
点滴は即効性がありますが、苦痛を伴うほか、終わるまでじっとしていなければならないので、すぐにでも効果が出ないと困るような状況である場合、薬が飲めない場合に使用されます
・ゾフルーザ 錠剤 顆粒 1回のみ
耐性ウイルスの出現や、お薬の値段が高いことから、以前より処方が減りました。
副作用としては、一時期タミフルで異常行動が問題となり、10代の処方が禁止されたことがありましたが、因果関係が不明なため、現在では10代でも処方がOKとなりました。この異常行動は、インフルエンザによる脳炎、脳症の症状でもあります。インフルエンザに罹患したら、どのお薬が処方されても、異常行動が起こる可能性を考え、できるだけ目を離さないようにするなど、対策を考えましょう。