
#2:群馬県民を群馬県民らしく"魅せる"
なぜ上毛かるたの全国大会(KING OF JMK)を東京で開催したのか?
これについては前回も書いたのですが、今回はその続きです。
高知県の『よさこい』
いきなりですが僕には妻と男の子2人がいます。
妻は東京生まれなのですが、父親が転勤族だった為に小さい頃は東京や千葉、横浜を転々とし、またタイにも数年住んでいた経験があります。
なので、『ここが私の故郷』と言える土地がないのだそうです。
僕はその妻と2009年に結婚したのですが、彼女が以前、『本当は高知県民と結婚したかった!』とつぶやいてたことがあります。
理由は「よさこいを踊っている高知県民が超かっこよくて、あの中にワタシも混ざりたかったから」だと。
・・・まあ何を間違えたのか、運悪くも?群馬県民の僕と結婚した訳ですが(笑)。
でも確かに、高知でよさこいを生で見ると高知県民が超カッコよく見えるのです。
「どうだ!これが高知だ!」
と言わんばかりに皆さん"どや顔"で踊っていらっしゃる。非常に羨ましい。
ただそれは「よさこい」が羨ましいのではなく、
「よさこいを踊っているサマ」
が羨ましいという事です。要するに、その土地の人達がその土地の文化を誇らしげにしているサマがカッコよく感じるのだと思います。
ただやらされ仕事の様に踊っていたら全然響かないですしね。
特にこれといった故郷がない妻には、高知の人達がよさこいの文化を誇らしげにしているサマが一層カッコよく映ったのだと思います。
上毛かるたが羨ましい?
そこで当時考えていたのが、『じゃあ群馬県民をカッコよく見せるモノって何かあるのかな?』ということ。
群馬県にはよさこいに並ぶ大きな祭りはありません。
強いて言えば桐生の八木節祭りがありますが、あくまで桐生の祭りですし。
(あれはあれでカッコよくて、安中出身の僕としては羨ましいです。桐生の皆さん、誤解無きよう。)
で、それを考えていた時にふと頭に浮かんだのが『上毛かるた』だった訳です。
横浜で過ごした大学時代、どんな経緯かは覚えてませんが同じ群馬出身の後輩達と一緒に学内で上毛かるた対決をしたことがあります。
もう20年も前なので勝ったか負けたかは覚えていません。
でもうっすらと記憶に残っているのは、東京から通っている友人が横で見ていて、
『ええなあ、こういうの・・・』
とボソッと言われたことです。
聞けば、東京は都会ですが地元民だけで盛り上がったり、楽しんだりするものが無いとのこと。
だから、『上毛かるた』をやっている群馬県民の姿を多くの方々に見せれば、ブランド力が低くてこれといったイメージもない群馬県を何とか良く捉えてくれるのではないかと。
そう考えた訳です。
実際、その予想はある程度的中してまして、以前KING OF JMKを見に来ていた都内の方が、
『なんかいいですね。群馬県の人は楽しそうで。』
と言って帰って行ったのを覚えています。
だってですよ。下の写真を見て下さい。
これは第3回KING OF JMK(2015年2月開催)に出場したチームの写真です。
断言します。
カルタなんて他県民からすれば単なる子供の遊びに過ぎないのに、
こんな真剣な顔してカルタをやるおじさんは、日本広しと言えど群馬にしかいません。
しかもこのチーム、KING OF JMKの為に赤いチームTシャツをわざわざ作り、群馬県の下仁田町という所からわざわざ上京して大会に臨んでいます。
僕はこのような、狂ったように上毛かるたが好きな人達が群馬にいることを、是非他県の人達に知ってもらいたいのです。
地域の魅力って結局は"人"じゃないか?
最近では地域魅力度なんて言葉があります。
でも、何をもって『その地域は魅力的と言うのか?』というのは結構難しいです。
これを定量的に示せとなるとその土地にある観光名所の魅力や農産物ブランドの魅力をスコア化して・・・となってしまいますが、一番重要なのは『その土地に住んでいる人を魅せる』事じゃないかと思っています。
その土地の人々が、『こんなとこに住んでてもつまんねぇ・・・』という顔をしていれば魅力的じゃないですし、『ここに住んでると楽しいよ!』という顔をしていれば魅力的に映る。
至ってシンプルなことなのではと。
上毛かるたをやっている群馬県民は楽しそう。
たまにヒートアップして怖い時もありますが、やっぱり楽しそう。
そんな事を考えつつ、これからもKING OF JMKを東京で開催して、上毛かるたにアツく取り組む群馬県民のサマを多くの人々に魅せつけてやろうと思っている次第です。
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