![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147476634/rectangle_large_type_2_5dd60d258aea94a4c28d30d9e48d0927.png?width=1200)
職種紹介:労務サービス担当
(最終更新日:2024/12/05)
こんにちは!ラクラス株式会社・採用チームです。
今回は、シェアードサービス部の部長を務めるシマダさんに労務サービス担当の業務内容や期待される役割などについてお話を聞きました。
業務内容
採用チーム:まずは労務サービス担当の業務範囲を教えてください。
シマダ:私が管轄するシェアードサービス部は、お客様企業の人事担当者に代わって各種人事労務手続き(給与計算業務を除く)を運用する、労務アウトソーシングの部門です。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63369523/picture_pc_fe4cc62b560c4224767d3dfca9313416.jpg?width=1200)
具体的には、以下のような業務があります。
・入退社に伴う住民税の処理
・就労証明書などの証明書の発行
・持株会や財形制度などの手続き
・社会保険関連の業務(※1)
・マイナンバーの管理
・書類の受領/発送管理
・税務申告関連の業務(※2)
※1 社会保険申請と税務申告は、それぞれ社会保険労務士と税理士の独占業務であるため、ラクラスではデータ作成までを担当します。
※2 年末調整や住民税年度更新といった年次業務のプロジェクトチームにご参加いただき、SVやPLの役割をご担当いただくこともあります。
現在は部門全体で40名強が在籍していて、担当する手続きごとに2~4名程度のチームに分かれて業務にあたっています。メンバーの男女比は2:8くらいですね。
お客様従業員からワークフローシステムを介して様々なご依頼が届きますので、それを納期内に処理できるよう優先順位を調整しながら対応しています。
データ作成や書類作成などの運用業務が中心となりますが、お客様人事担当者や市役所・税務署などの担当者を相手に相談・交渉するような場面もしばしばあります。ですので、一般的にイメージされるバックオフィス業務や事務職とは少し性質が異なる部分があると思います。
採用チーム:業務の特徴について教えてもらえますか?
シマダ:大量の手続きをスピーディに捌いていく必要があるというのがこの部署の業務の特徴ですね。
手続きによっては短期間に数千~数万件の処理を要するものもありますので、システムを活用して作業の省力化・自動化をするなどして、まさに「システマチック」に処理することが求められます。
システマチックという表現を使うと「融通が利かない」「寄り添ってくれない」といったネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃいますが、品質とスピードを担保しつつ価格を抑えてサービスを提供するためには業務の標準化とITの活用が必要不可欠であることはご理解いただけると思います。
「融通が利いて臨機応変に対応してくれるけど品質が低い」とか「親身になって寄り添ってくれるけど対応が遅いし価格も高い」というのでは、お客様の課題解決につながらないですからね。
必要なスキルや素養について
採用チーム:労務サービス担当に必要なスキルを教えてもらえますか?
シマダ:最低限のスキルとしては、基本的なOAスキルがあること、お客様対応に苦手意識がないこと、システムを多用する業務に苦手意識がないこと、といったところでしょうか。
人事労務に関する知識は業務を通じて自然に身に付きますので、入社時点では必要ありません。もちろん、労務関連の法律や制度などを自主的に勉強していただく必要はありますが、いきなり幅広い知識を求められることはありませんのでご安心ください。
定期的に業務プロセスの見直しを行っていますので、規模の大小を問わず業務プロセス再構築(BPR:Business Process Re-engineering)のご経験がある方は活躍できる場面が多くあると思います。
また、OCRやAI(機械学習)などの技術を活用してデータ処理の自動化にも取り組んでいますので、システム開発部門と連携してプロジェクトを推進できる方は大歓迎ですね。
採用チーム:求められる素養についても教えてください。
シマダ:大切なのは「自ら課題を設定し、主体性を持って課題解決を推進できること」、そして「課題解決を進めるにあたって変化することを恐れないこと」ですね。
業務品質や生産性の改善にあたっては、専任の「業務改善担当」がいるわけではありませんので、担当者自身で課題の整理や業務プロセスの見直しを推進できるようであってほしいと思います。
また、大きな改善を実現するためには、これまでの業務プロセスとは全く異なるアプローチが求められる場合があります。そのためにも、既存の手法に執着することなく自ら変化を生み出そうとする姿勢は持っていてほしいなと思いますね。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63369729/picture_pc_63176e79d41dee37c38f403844057fd9.jpg?width=1200)
採用チーム:反対に「こういう方はミスマッチかも」というポイントはありますか?
シマダ:弊社はアウトソーサーであり、お客様からは特に対応品質とスピードを求められていますので、「従業員さん一人一人のお困りごとに親身になって寄り添いたい」という気持ちが強すぎる方はミスマッチかもしれません。
また、多くの手続きを並行的に処理することが求められますので、業務の優先順位付けやマルチタスクの対応に苦手意識がある方もあまり向いていないかもしれません。
期待する役割
採用チーム:新しく入社される方に期待する役割についても教えてもらえますか?
シマダ:まずはいずれかのチームに所属して、一般メンバーとして作業を担当しながら、弊社のシステムや業務管理の手法などに慣れるところから始めてもらいます。
ご経験に関わらず、最初から幅広い業務をお任せすることはなく、まずは狭い範囲の手続き(例えば、入退社に伴う住民税の処理だけ、財形貯蓄制度の利用に伴う金融機関の手続きだけ、など)からご担当いただきますので、その点はご安心ください。
ある程度業務に慣れてきたら、その手続きを担当するチームのリーダーとして業務進捗管理やリソース管理などをご担当いただいたり、ジョブローテーションを目的として同じ部門内でチーム異動をしていただくことがあります。
その先の将来においては、各種プロジェクトにおいてプロジェクトマネジメントをご担当いただいたり、マネージャーとして組織のリソース管理や予算管理をご担当いただくことを期待しています。
ちなみに、早期に役職に就いたメンバーの事例でいうと、旅行代理店の企画職から人事労務未経験で中途入社して半年程度でチームリーダーに任命された30代前半の社員がいます。
知っておいてほしいこと
採用チーム:その他、応募者の方に知っておいてほしいことはありますか?
シマダ:一口に「人事労務」と言っても、アウトソーサーと社内人事とで役割が異なることや、同じアウトソーサーでも大企業向けと中小企業向けとでサービス内容が異なることについては知っておいてほしいですね。
例えば、社内人事であれば労務だけではなく人事制度設計や教育研修など様々な領域に携わるチャンスがあります。これはアウトソーサーにはないメリットですね。また、企業規模にもよりますが、社員のお困りごとや悩み相談に寄り添って対応できるなど、社員との距離が近いことも社内人事の特徴です。
一方で、労務志望なのに採用担当にアサインされてしまったり、ジョブローテーションで他部署に異動になってしまったりするリスクがある点は、社内人事にありがちなデメリットかもしれません。
同じアウトソーサー同士でも、中小企業を主要な顧客とするアウトソーサーであればお客様企業の人事制度に対するコンサルティングを行ったり助成金を活用したコスト削減などの提案をしたりするチャンスがある点が、当社のような大企業を主要な顧客とするアウトソーサーとは異なります。
一方で、役割分担が進んでおらず広く浅くなんでも一人で対応しなければいけなかったり、組織体制が整っておらず繁忙期には長時間残業が避けられなかったりするのは、中小企業向けのアウトソーサーにありがちなデメリットかもしれません。
いずれにせよ、どちらが良い・悪いということではなく、自身が希望する業務や役割、働き方などが実現できるかどうかが重要ですので、十分に比較検討をしていただければと思います。
最後に
採用チーム:最後に応募を検討中の方に向けたメッセージをお願いします。
シマダ:シェアードサービス部門ではシステムの活用による業務省力化が着実に効果を発揮しており、ここ数年でいえば社内でも最も生産性が改善された部門の一つだと自負しています。季節性の繁忙閑散も数年前と比較しても相当に緩やかになりましたし、業務的にも組織的にも安定感が出てきたように感じます。
とはいえ、課題はまだまだたくさんありますし、すぐにでも取り組みたい業務改善プロジェクトもあります。課題解決に取り組むことを面白いと思える方にとっては挑戦し甲斐のある環境だと思いますので、少しでも興味を持ってくださったようであればぜひ一度お話しを聞かせてください。
ご応募をお待ちしています!