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【2泊3日体験レポ】五感で楽しむLivingAnywhere Commons三豊の魅力をご紹介!

LivingAnywhere Commons三豊(以下、LAC三豊)は、2021年に香川県第一号としてオープンしたLAC拠点です。今回はLAC三豊の体験記をお届けします。

LACとは、場所やライフライン、仕事などあらゆる制約にしばられることなく好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方を実践するコミュニティーです。
コロナ禍の中、ほぼ在宅勤務になり、毎日家のリビングで一人黙々と仕事をしている中、気分転換に環境を変えたいと思うようになり、ホテルのワーケーションプランなどを検索していたときに出会ったのがLACでした。

13拠点(2021年4月現在)あるLACの中で、気になったのが瀬戸内海に面したLAC三豊。グーグルマップで香川県の瀬戸内海沿いにあるというのはわかったものの、三豊市は初めて聞く名前で、観光地はあるの?ご当地グルメは?とLACよりも三豊についての???が頭の中でぐるんぐるん。

せっかく行くのであれば、仕事の合間においしいものが食べたい、都会にはない心癒される自然に触れて、心も体もリラックスしたいと思うのは自然の摂理。

何もわからないならわからない状態でいくのも旅の楽しみ。すると、見るもの聞くものすべてが驚きの連続!

迷路のような古街、感動の絶景スポット、はちみつレモン味のようなみかん、そして秘密基地のようなLAC三豊・・・私がはまった三豊沼の世界へご案内いたします。

ウユニとモアイと歴史とハルカ!すごい三豊をピックアップ

香川県三豊市は、瀬戸大橋から近い瀬戸内海沿いの街。

見た人はお金に困らないと言われている江戸時代の貨幣「寛永通宝」を模した巨大な砂絵で有名な観音寺市と弘法大使空海の御誕生地「善通寺」がある善通寺市の間にあります。

そんな三豊市には、映え写真が好きな若者の心を捉える観光スポットがあります。
それは、日本のウユニ塩湖と名高い「父母ヶ浜」です。

LAC三豊はこの奇跡の絶景がみられる父母ヶ浜に徒歩1分でいける奇跡の立地。父母ヶ浜の楽しみ方はのちほど詳しく紹介するとして、まずは三豊のここすごい!をまとめてみました。

・日照時間全国トップクラス
・父母ヶ浜の大潮時に沈む「だるま夕日」は日本の夕日100選に選出
・LAC三豊がある仁尾町は江戸時代参勤交代や千石船が出入りする良港として栄え、古い町並みが残る
・京都もびっくりの美しい庭園を有する寺社仏閣多数
・日本のウユニの次はモアイ?賀茂神社の巨石に圧倒
・実はフルーツ王国!1年を通して何かしらのフルーツが楽しめる。はちみつレモン味のハルカ(みかん)は必見
・「にがり」の生産量日本一
・街頭が少なく空気が澄んでいるため、天然のプラネタリウムが見られる

2泊3日の滞在だけでもこれだけの発見ができた三豊市。きっとまだまだたくさんの魅力が隠されているはずです。

LAC三豊×瀬戸内ワークレジデンスGATEのコラボ施設

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LAC三豊の第一印象は、失礼ながら小会社の古い事業所のようなさびれた雰囲気。ですが、建物の横に書かれた「GATE」のおしゃれ文字が非常に気になりました。

LAC三豊は、三豊市の仕事と住まいとコミュニティーを提供する場としてオープンした「瀬戸内ワークレジデンスGATE」とのコラボ施設。GATEとは移住、三豊を知ってもらう入り口、また仁尾町の古い街並みの入り口付近に施設があることから名付けられたそう。

中に一歩入ると、外観とはうってかわり、木と緑あふれるおしゃれ空間がお出迎え。

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玄関すぐのこのスペースは日差しがたっぷり入り、ゆったりとしたソファで本を読んだり、到着後ほっと一息つくのにぴったり。

奥には食事をしたり、歓談したりするのにぴったりな大きな木のテーブルが置かれたダイニング&リビングルーム。座り心地のいいイスとちょうどいい高さのテーブルは、食事はもちろん、PC作業するにもぴったりです。

インテリアにこだわりをもつ友達の家に遊びにきたかのようなこじんまりとした空間に癒されます。

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右手の奥には宿泊スペース、左手の奥にはキッチンとシャワールームになっています。

ちなみに玄関脇には、木のぬくもりを感じるワークスペースがありました。

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もちろんWifi完備。WEB会議も問題ない速度でした。

ワークスペースの奥にはちょっとしたリラックススペースも。

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体をホールドしてくれる座り心地のいいイスで本を読んでいると、ついうとうと。

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ベッド一つあるだけのシンプルな部屋。窓がなく夜は暗いかなと思いきや、天井から外光が入る作りになっているため、気持ちよく目覚めることができました。

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個室の奥には、2段ベッドがあるドミトリールーム。スーツケースを広げても余裕がある広さです。

四方八方に扉があり、秘密基地のような作りのLAC三豊。こじんまりとしつつも、遊び心満載の作りになっています。

太陽の町「仁尾町」は父母ヶ浜なしでは語れない

LAC三豊滞在の醍醐味は、なんといっても「父母ヶ浜」。干潮と夕暮れが重なり、風がなく水面が波立っていないとき、この素晴らしい絶景が見られます。

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美しい夕焼けのシルエットは息をのむほどの美しさ。

普段、海とは無縁の生活をしている私は、徒歩1分で浜辺に行けるとなると、なんとはなしに足が向いてしまいます。夕食後にぶらりと散歩に出て、頭上を見上げると満天の星空!星空の町として売り出しては?と三豊市に提案したいくらいでした。

翌朝。おいしい朝ごはんを食べるために運動がてらまたまた朝の父母ヶ浜散歩へ。すると、前日の大混雑と干潮時の潮だまりが消え、瀬戸内の穏やかな海が目の前に。

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干潮満潮でこれだけ景色が変わるのは遠浅ならでは。瀬戸内海のゆる~い時間を満喫するなら朝の父母ヶ浜散歩、おすすめです。

絶景スポットとして一躍人気の父母ヶ浜の浜辺には、おしゃれなカフェも続々オープン。

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ボリューム満点ハンバーガーやテイクアウトドリンクなどさまざまな店が出店しているので、LAC三豊で仕事をして、気分転換がてら海を見ながらランチなんて使い方もできます。

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フルーツ王国三豊ではちみつレモンのような味のハルカに出会う

LAC三豊には、瀬戸内ワークレジデンスGATEのスタッフも仕事で訪れます。リビングでくつろいでいると、三豊市生まれで三豊産のみかんをこよなく愛するA子さんが、みかん袋片手にやってきました。

11月から4月上旬ころまでスーパーや道の駅などに出回るみかんを巡回し、旬の甘くておいしいみかんをゲットする、通称「みかんパトロール」を趣味で行っているのだそう。

「みかんパトロールの戦利品どうぞ!」

と、よほどおいしいみかんをゲットできたのか満面の笑み。

みかんといえば愛媛県のイメージですが、日照時間が長く温暖な気候の三豊市でもさまざまな種類のみかんが栽培されているんです。

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テーブルに無造作に置かれたみかん「ハルカ」は、失礼ながらレモンっぽくて見るからに酸っぱそう。だから3個で100円という破格値段なんだろうというのが顔に出ていたからか「見た目と違っておいしいんだから!」とニヤリ。

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中身もレモンみたいで酸っぱそうな色味。しかし、食べた瞬間、プチプチした食感、ほとばしる果汁、はちみつレモンを食べているかのような甘さにびっくり。

これはお土産に買わねばと、みかんパトローラーが購入したというショッピングストア今川へ。

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お店はLAC三豊から徒歩10分強の場所にあります。

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みかん農園直営所並みのみかんコーナー。せとか、デコポン、スイートスプリング、いよかんなどどれを買おうか迷うほどのラインナップ。しかも、1袋100円~200円と破格!

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魚介類も豊富で、見たことがない魚がずらり。調理方法がわからず、今回は購入を断念しましたが、次回は地元のお母さんから瀬戸内ならではの魚の調理方法なんかを学んで食べたいなと思いました。

LAC三豊周辺で歩いていけるスーパーはここだけなので何かとお世話になるスーパーです。

香川といったらうどん!トッピングは大量のレモンスライス

「香川にきたらやっぱりうどんは食べたいな~」とつぶやくと、みかんパトローラーが「だったら、UDON501にいきなよ。ここから徒歩10分くらいよ」と教えてくれました。

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早速お店に行き、メニューを見てみました。気になったのは当店一押しの「仁尾レモンぶっかけ」。

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毎朝近くのレモン農園で収穫するフレッシュなレモンをふんだんに使っているらしいです。

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ふんだんというか麺が見えないほどのレモンがド~ン!

レモンを絞ると、爽やかな香りがふわり。レモン特有の酸っぱさはほぼ感じられず、爽やかな酸味が新鮮。いりこと昆布でとった出汁にレモンのさわやかな酸味がいいアクセントになり、斬新な味わいのうどんに仕上がっていました。

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ねじれ太麺はモッチモッチ食感なのにのどごしツルン!真夏に食べたいと思うも10月~6月の期間限定メニューでした。柑橘とうどん自慢の香川県ならではの斬新な仁尾レモンぶっかけは食べて損なしです。

すっかりレモンぶっかけにはまってしまい、夕食にLAC三豊のキッチンで作ってみることにしました。

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LAC三豊のキッチンには、鍋やざる、お皿、電子レンジなど調理器具が一通り揃い、塩や調味料などは宿泊者の寄付コーナーにあれば無料で使うことができます。

スーパーではさまざまな製造所のうどんが格安で手に入るのもうれしいポイント。残念ながらおいしい出汁が作れなかったので、大量のかつお節でごまかし、最後に生しょうゆをトロリとかけて完成です。

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盛り付けは、昼に食べたうどんと一緒なものの、レモンが鰹節の風味を丸ごと飲み込んでしまったがため、レモンの酸味が主張するうどんに。これもいい旅の思い出ということで。

週末限定Weekend Worksとは?絶景カフェ店員として働いてみる

「三豊に移住したい!けれど、地元でどんな仕事があるかわからないし・・・」とモヤモヤしてしまう人も多いはず。

そんなお悩みを少しでも解決しようと、LAC三豊で企画されたのが「週末限定Weekend Works」。
この企画は地域に根差した企業で週末限定のアルバイト体験をすることで土地柄を知り、人脈も広げてもらおうというものです。

体験する場合は、1日2~3時間の研修を受けた後にアルバイトスタート、という形になっています。
2泊3日滞在の私は残念ながらアルバイト体験はできず、見学のみさせてもらいました。

今回訪れたのは、瀬戸内海を一望できる荘内半島オリーブ農園「オリカフェ」です。

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目の前には瀬戸内海!

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ハンギングチェアがリゾート気分を盛り上げてくれます。

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カフェのメニューはジュースやコーヒーなどのドリンク約10種類とアイスクリームのみなので、覚えるのはそれほど難しくありません。

地元企業でアルバイトをすると自然に地元の人と触れ合うことができるので、その土地を知るのに良い経験ができます。

移住をしたくなったり、2~3か月のワーケーションでその土地に暮らすように過ごしたいと思ったら、週末限定でアルバイトしてみるのがおすすめですよ。

京都並みの美しい庭園にモアイ匹敵の巨石まで!古街散歩で古き良き日本へタイムスリップ

香川県三豊市仁尾町の港は、江戸時代、現在無人島の蔦島が防波堤となったことで、参勤交代や千石船が出入りする良港として栄えた港街。

LAC三豊の壁に手作りの地図が貼られてあり、GATEが古街の入口にあたることがわかります。

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まずはLAC三豊から一番近い「吉祥院」出かけてみました。

見どころは、「樹齢400年の巨大な万寿はく」。

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まるで巨大な盆栽のようです。

古街には、大小さまざまな寺社仏閣が多いだけでなく、京都にもひけをとらないほど美しい庭園も備え、魅力的な寺社仏閣が点在。しかも、ほぼ観光客がいないのでプライベート感覚で寺院を堪能できます。

今回の古街散策の一番の目的は、LAC三豊で聞いたモアイ像に匹敵する巨石があるという賀茂神社です。

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モアイ像並みの大きさと重さから、日本のモアイと地元では呼ばれているそう。

仕事終わりの古街散歩は気分転換や軽い運動するのにぴったり。ただし、迷路のように道が入り組んでいるので迷子にならないようにご注意ください。

ゆる~い瀬戸内時間を感じられる予讃線でアクセス

最後にLAC三豊へのアクセスをご紹介します。

高松空港からは、うどん空港シャトルで父母ヶ浜下車というルートがありますが、本数が少ないのがネック。私は大阪から新幹線で岡山へ行き、在来線で瀬戸大橋経由坂出ルートを通ってきました。

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瀬戸大橋からは瀬戸内海が一望。
橋げたがあるので、絶景とまではいかないですが、たまにこんな開けた景色も見られます。

乗換えの坂出駅のホーム音楽は、定番の「瀬戸の花嫁」。

♪瀬戸は日暮れて 夕波小波♪

知らない土地へ嫁にいく気持ちを歌ったちょっとスローなナンバーなはずなのに、なぜかアップテンポな軽快な音楽。旅気分を盛り上げてくれます。

詫間駅からLAC三豊へは、峠越えつきで7km弱あるためコミュニティーバス利用(100円)が便利です。

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本数が少ないので時刻表のチェックを忘れずに。また日祝日は運航しておらず、移動手段はタクシー(料金は2,500円)のみとなりますのでこちらもご注意ください。

仕事を早く片付けて自然の流れに身を任せたくなる場所

LAC三豊は他のLAC拠点と比べると、施設自体もこじんまりとし、広々空間とまでもいかないですが、その分アットホームさがウリ。
ゆるやかな時間が流れる「父母ヶ浜」や古街を散策して、リラックスした時間を過ごしたくなる、三豊はそんな街です。

そうなると、プライベート時間を多くとりたくなります。
その時間を捻出するために、集中力を高めて仕事に取り組み、結果、仕事の効率があがるという好循環が生まれました。

ほどよい距離感が保てるこじんまりとした施設、美しい夕日、静かな古街など一人時間がほんとに心地いい場所。
あくせく仕事をするのではなく、忙しい日常を一度リセットしたい、自分の仕事の原点を見つめなおしたいなど、一人で心を無にしたいときにおすすめの場所です。

《ライター:榎木由紀子》

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