見出し画像

じょうじがつなぐ人と拠点|旅するじょうじプロジェクトインタビュー

場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約に縛られることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方「LivingAnywhere(リビングエニウェア)」。
そんな暮らしをユーザーと共に実践していくコミュニティLivingAnywhere Commons のユーザーコミュニティの中で、ひときわユニークなプロジェクトが「旅するじょうじプロジェクト」です。
プロジェクトの説明にはこう書かれています。

伊豆下田のコミュマネ@たつきと、ボードゲームクリエイター@スイタ氏の思いつきから始まったプロジェクト→「旅するじょうじプロジェクト」
下田の良さしか知らないおさるのじょうじがいろんな拠点をまわることでいろんな世界(地域,拠点,人)の良さを知っていく……。そんなプロジェクトです。
バトンのようにいろんな人にじょうじを託し、じょうじに色んな拠点の良さを教えてあげてください。生存確認に場所とじょうじが写る写真を載せていただけたら幸いです!

このプロジェクトは10月29日に開催された大会「LivingAnywhere Commonsアワード(以下LACアワード)2022」でも、インフルエンサー部門にノミネートされました。

「旅するじょうじプロジェクト」とは、一体どんなプロジェクトなのでしょうか?関わりの深い5名の方にお話を伺いたいと思います。

▲インフルエンサー部門にノミネートされたじょうじ

実験の感覚で始めた旅するじょうじプロジェクト

──「旅するじょうじプロジェクト」はどのようなきっかけで誕生したのですか?

▲スイタ氏(左)とたつきさん(右)

スイタ氏:伊豆下田のLAC拠点に行ったときに、めっちゃでかいおさるのじょうじと、ポケットに入りそうなちっちゃいじょうじがいて、ちっちゃいやつがソファーにずっと挟まってたんですよ。

かわいそうだから連れ出してあげたいという思いがあったのと、全国にあるLAC拠点のうち自分が行ったことのないところがほとんどなので、代わりにじょうじに行ってもらったら、その場所の魅力や受け渡ししたユーザーさんがどんな人か知れるかなと思ったんです。
それで自分がまさに今チェックアウトしようかなという時に、たつき君とやりたいねって盛り上がって始まりました。

たつきさん:その場の勢いで進んだ企画なので後のことは決めていなくて、半年くらいとりあえず出そうか、という実験の感覚で始めたんです。これを機に各拠点のプロモーションにつながったら面白いなとは思っていました。

──急に決まったにしては、とてもLACらしいプロジェクトですね。

たつきさん:僕が長崎に行ったときの話ですが、2番目にじょうじを連れだしてくれた人に会って「じょうじの人です。」って言ったら伝わったんです。まさか、あのじょうじが自己紹介の場になってくれるとは想像していませんでした。僕らは勝手にじょうじを送り出しただけだったんですが、コミュニケーションツールになって話が弾むというところまで発展しましたね。

──LACコミュニティのslackチャンネルも盛り上がっていますね。

スイタ氏:コンセプトを作ってチャンネルを申請している間、プロジェクト告知用に旅立ちの写真を載せたいねとなったんです。でっかいじょうじが、ちっちゃいじょうじを見送る写真を撮ろうと、カメラマンでもあるたつき君が提案してくれました。(冒頭の写真)

それを人が集まるコミュニティスペースで話していたので、その場で聞いていた人たちもすぐグループに入ってくれて、盛り上がりの初速がついたのかなと思っています。そのあともグループに入ってくる人数が多くてびっくりしました。いろいろなチャンネルでじょうじが話題として出てくることがあるので、知ってもらえる機会があったのかなと思います。

では実際にじょうじと旅をするのは、どのような経験なのでしょうか?まずは、じょうじを連れ出したお二人にお話を伺いました。

LACユーザーKIYOさん「連れ出した人の個性が乗っかるから面白い」

▲KIYOさん(左) と絵夢さん(右)

KIYOさん:館山に泊まったときに、借りてくよと言って富士吉田に連れて行きました。そのときまでじょうじのことは知らなかったので、何これは?というところからです。せっかく他の人が見てくれるんだったら面白い感じにやりたいなっていう気はしていました。

ただ単に観光地に持って行って写真を撮るだけだったらつまらないと思って、何かしら個性が出るような感じにできないか、そのためのポイントは何かなっていうことは頭の片隅にありました。富士吉田の火祭りでも、そこにいた人や屋上のお店の人に「コミュニティにあるマスコットなんだけど、一緒の写真撮って」とお願いしたりしたので、彼がきっかけである程度コミュニケーションが広がった部分はありましたね。

じょうじが旅をすることによって、連れていった人の個性が乗っかるから面白くて、みんなもそれを見たくなるんじゃないかなと思います。

▲富士吉田の火祭りに来たじょうじ

LACユーザー絵夢さん「違う視点を持てる、いいきっかけ」

絵夢さん:私はたまたま横瀬の武甲山に登るきっかけがあったので連れて行ったんですが、例えば丸太にキノコが生えているようなちょっとした風景に、じょうじ絡ませたらどうかな?となって撮影会がたくさん行われたんです。

▲キノコを見つけてテンションが上がったじょうじ

みんなが、じょうじと一緒に写真撮ろうって言ってくれて、すごく楽しんでくれました。普段だったら立ち止まるほどではない景色を、じょうじがいることによって撮影しようと思えたのは、いいきっかけだったかなと思いました。自分の目線の旅じゃなくなるというか、違う視点を持てるっていうのは面白いかもしれない。

以前、旅人同士で回っている一冊の本があって、そこには旅人のメッセージが書かれていたんですよね。今後じょうじが旅をした記録として振り返られる冊子のようなものがあると、あ、本当にいろいろ旅してたんだなと思えるし、じょうじ目線でメッセージが載っているとその土地や拠点、ユーザさんのことも一緒に知れていいのかなと思います。

最後にLAC事業責任者の小池さんに、じょうじプロジェクトをどうとらえているか伺いました。

LAC事業責任者 小池克典さん「これからどこまで行くのか予想できない企画」

▲じょうじと小池さん

小池さん:このプロジェクト自体、ユーザーさんが始めた企画というのを何より嬉しく思っています。リビングエニウェアという暮らし方をどうやって実現するのかと考えたときに、サービス提供者だけが作るのではなくて、利用者や共感した人と一緒になって作りたいと思って、コモンズという名前をつけました。とはいえ形にするのは難しいです。

じょうじが拠点を回ってユーザーがつながるなんて発想は、僕自身全然ありませんでしたが、すごくLACらしい、象徴的な企画の一つだなと感じています。これからどこまで行くのか楽しみにしています。もしかしたら一番拠点を周っているのがじょうじになるのかもしれないし、それこそ国を越えるかもしれない。全然予想できないところが楽しく、ワクワクしながら見守り続けていきたいなと思っています。



半年間の旅も終わり、果たしてじょうじは無事に伊豆下田へ帰ってこられるのでしょうか?
じょうじの旅の様子はオンラインコミュニティ内で確認いただけますので、興味のある方はぜひLACコミュニティにご参加ください!

《ライター・住永敬一》

いいなと思ったら応援しよう!