Living Anywhere Commons始動/ Living Anywhere Commons会津磐梯キックオフパーティレポート①
2019年3月29日、福島県の会津磐梯山と猪苗代湖の間に位置する、磐梯町が所有する磐梯七ツ森センターで、Living Anywhere Commons会津磐梯のキックオフイベントが開催された。
本イベントでは、「Living Anywhere Commons」プロジェクトのリリース後、初めてとなる公開紹介プレゼンテーションが行われた。また、「Living Anywhere」の暮らしを実践する同社団の理事の2人によるトークセッション、地元のレイヤーや子どもたちも巻き込んだ「Living Anywhere Commons」の活用に向けた作戦会議ワークショップのほか、交流会が行われた。
今回は、以下の5つのパートに分けて、「Living Anywhere Commons」及びキックオフパーティをレポートする。
①Living Anywhere Commons始動
②Living Anywhere Commonsを通じて、変わるこれからの生き方 前編
③Living Anywhere Commonsを通じて、変わるこれからの生き方 中編
④Living Anywhere Commonsを通じて、変わるこれからの生き方 後編
⑤Living Anywhere Commons会津磐梯を「みんなでつくる」作戦会議
Living Anywhere Commons始動
自分らしくを、もっと自由に。「Living Anywhere」
「Living Anywhere」とは、(一社)Living Anywhereが推進するプロジェクだ。人々を場所の制約から解放し、いつでも好きな時に、好きな場所に暮らし、学び、働ける社会の仕組みを構築することをミッションとしている。
テクノロジーを活用して、考え方を新しく変えることでもっと豊かに暮らす事が出来るのではないか?「定住」していることが最大の制約ではないか?
どこにいても生活のクオリティを落とすことなく自分らしく、自由に生きていく。
Living Anywhereはそんな「生き方」を選ぶ人を応援する活動である。
主に、Living Anywhereなライフスタイルの提案や、制約から解放するために、オフグリッドテクノロジー(遠隔サービス、シェアエコモビリティなど)の最新技術の実証実験や、体験イベント「Living Anywhere Week」などのイベントを開催している。
「Living Anywhere Commons」=
Living Anywhereを共創する共有地(=Commons)
いつでも好きな時に、好きな場所に暮らし、学び、働ける世界「Living Anywhere」を実現していくには、技術やアイデア、暮らしを共創していくコミュニティや場が必要と考え、(一社)Living Anywhereの理事でもある井上高志が代表を務める(株)LIFULLは、3月27日に共創・共同運営型コミュニティ「Living Anywhere Commons」を立ち上げた。
コミュニティメンバーになることで、今後Living Anywhere Commonsのメンバーのハブ拠点となる、宿泊機能を持った、複数の地方型シェアサテライトオフィスを「共有して所有」し、仲間たちと共生しながら、オフグリッドな生活の実現に向けて、技術やアイデアを共創していく場に参加することができる。会津磐梯はその第1号拠点である。
Do It Ourselvesで創った未完成な「Living Anywhere Commons会津磐梯」
Living Anywhere Commonsのキーワードの1つが「共創」である。
共創には2つの意味がある。
・共に考えるCo-ideation
・共に創るCo-creation
「共創」には施設の整備も含まれている。
会津磐梯の拠点は、元々は企業の保養所で、町が所有していた築50年以上が経過した物件だった。そこで、1−2月にかけてLiving Anywhereを体験するイベントを実施した際に、施設改修のリノベーションワークショップを実施した。
一般的なワードにすると、DIY(Do it yourself)だが、Living Anywhere Commonsでは「DIO(Do It Ourselves)」とし、「みんなでやる」ことをキーワードにしている。
イベントの参加者のほか、磐梯町や近隣市町村の住民、子どもたちも参加し、ほとんどの参加者が初めての中、インストラクターから教えてもらいながら、床張りから壁塗りまで自分たちでリノベーションを行った。
Co-Living,Co-workingとなるメインフロアは生まれ変わったものの、施設全体のリノベーションは完成していない。例えば、宿泊エリアとなるレジデンス部分は、現状のままだ。古い施設なので、和室であり、冬は非常に寒い。ここは、「どんな場所にしたいか」を現地のコミュニティマネージャーとともに、会員となったメンバーに考えてもらい、断熱やプライベート空間があるドミトリーにするためのアイディアを出し合い、みんなで協力して創る場にしていきたい。そこで得た経験は、施設のアップデートにつながるだけでなく、自身の欲しい暮らしを、自分でつくるスキルにつながっていく。
運営費をメンバーでワリカンする「コラボレーティブコモンズ」
Living Anywhere Commonsの拠点は、会津磐梯のほか、6月に伊豆下田がオープン予定である。廃校や元保養所などの全国の有休不動産を活用し、2020年までに6拠点を整備し、全国に行きたくなる場所をDIOで創っていく。
関係・活動人口の増加などの地域活性を目的とする自治体から有休不動産を安く契約し、DIOによって自分たちで施設改修を行うことで、できるだけ費用を抑える。そのほか、施設の運営にかかる費用は「見える化」し、運営費は会員メンバーでワリカンし、メンバーが増えると、拠点の増加やID単価の削減に繋がっていく。また、費用を見える化することで、コスト削減のために新しいサービスや仕組みがメンバーから生まれることも期待している。
メンバーとなった人が「サービスの受益者(消費者)」ではなく、「プロシューマー(生産消費者)」となり、みんなで運営するコラボレーティブコモンズという運営方式は、資本主義経済の次の経済をつくる可能性を秘めている。
文:Living Anywhere Commons事務局
カバー写真:五月女菜穂
施設写真:Living Anywhere Commons事務局
Living Anywhere Commonsコミュニティに関心のある方はこちらからお問い合わせください。
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