見出し画像

ランサーズ14DAYSプログラム体験記 「これからの働き方で悩むすべての人におすすめしたい!」

2020年11月30日から2週間、「ランサーズ14DAYSプログラム」がLivingAnywhere Commons伊豆下田にて開かれました。

このプログラムは下田市が主催し、LIFULLが共催、ランサーズ社が企画・運営を担当したものです。今回は本プログラムの体験レポートをお届けします。

結論から言うと、私にとってこの2週間はとても有意義なものでした。
副業だったライティングを、本業としてやっていく決断と勇気がもらえました。

「ランサーズ14DAYSプログラム」は、クラウドソーシングを利用しているフリーランスの方のうち、

・登録はしてみたけれど、後は何もしていない。
・思ったように受注できない。
・本業にしたいけど、自分の力に確信が持てない。

そんなすべての人に体験してもらいたいプログラムです。

自分の強みや特技はなかなか自分では気が付かないものです。
このプログラムでは、講義と実習を通して、

「何が得意で、何が苦手か?」
「何をやりたくて、何をやりたくないのか?」

おのずと自分自身の目指す旗が見えてきます。

もしかしたら、それはランサーズを通さなくてもできる仕事かもしれない。けど、それでいいんです。

2週間で必ず新しい自分が見つかります。

私が「ランサーズ14DAYSプログラム」に参加した2つの理由

画像1

私が今回プログラムに参加したのには、2つ理由がありました。

①ランサーズを本業でやれる人とやれない人の違いは何か?
②自分は本業でやっていけるのか

その2つを知りたかったからです。

もともと実家が肉屋で、30年、精肉業ひとすじでした。
4年前から肉を使った居酒屋も始めたものの、見通しが甘く、本業だけでは苦しい…
そんなときに知ったのが、知人から紹介されたランサーズの存在でした。

webライティングをはじめ、気がついたら、認定ランサーになっていました。
とは言え、本業にするほどの収益もありません。

身近にライター業1本で生活している人もいて、本業と副業止まりには違いがあるのか。その違いとは何かを知りたくなりました。

そして、自分には本業でやっていく力があるのか?

もし力がないと分かったら、これでライターを諦めて他の仕事をしようと決め、下田に向かいました。

プログラム前半:まずは自分を徹底的に掘り下げる

画像2

さて14日間のプログラムですが、前半の部分は自分自身の掘り下げが中心でした。

ディグウェル:ペアになってお互いをインタビューし、他の人から自分を紹介してもらうワーク
バケットリスト:自分のやりたいことを100個書き出し、10個に絞っていくワーク
バリューカード:「愛」「自由」など、抽象的な言葉が書かれたカードを引いたり足したりうちに、最終的には自分に当てはまる言葉が集まるゲーム

遊びの要素を取り入れながら、自分は本当は何を欲しているのかを探っていきます。

正直、最初は「なんでこんなに自分を知ると言うことを徹底的にするのかなあ」と疑問に思いました。

でも、この掘り下げが後で効いてきます。

私は地元では「肉」の人です。

何年も肉に携わってきたし、自分でも他人から見たら、自分と言えば「肉」なんだろうな、だから「肉」を打ち出さなければならないんだろうな、と思っていました。

でも実際は、「映画、ドラマ、漫画、小説」など、ずっとエンタメが好きだったし、ランサーズの仕事もずっとエンタメジャンルの案件でした。

肉屋の子供だったので染み付いてはいましたが、「肉」の部分は後づけで、実は根っからのエンタメ好きだったのです。

講師・ハマさんとの面談でも、「プロフィールから肉に関する項目を外してはどうか」とアドバイスされて、すっかり“脱皮”ならぬ“脱肉”ができました。

仕事を伸ばすための2つの戦略

3日目に出された宿題は、自分が発注側になって、プロフィールからランサー(ランサーズに登録しているフリーランス)3人を選ぶものでした。

私が選んだランサーは3人とも、1つのジャンルに特化している専門家タイプです。選んだ理由は、なんでもできる人より、1つにとことん詳しい専門家の方が信頼できると思ったからです。

自分も専門家を選ぶのだから、私の仕事のジャンルでも専門家を選びたい人もいるのでは……と考えるようになりました。

講義では受注を増やすためにとる戦略は、2つあると教わりました。

①できることを横に広げていく
たとえば、ライター業なら、カメラ、取材、インタビューなど記事に関わる仕事で、できることを増やしていく方法。

②専門に特化して深堀りして行く
毎日の講義の中で、リモートで登場していだいた認定ランサーさんたちは、1の方法で仕事を広げている方が多い印象でしたが、自分は完全に専門の深堀りタイプだと悟りました。

どちらもアリなので、自分の好きな、やりやすい方法でやればいい。

迷わず専門家タイプを選びました。

人生の解除ナンバーを探す方法

「よし、エンタメライターとしてやっていこう」と思った時、ものすごくヒントになる出来事がありました。

ランサーズの合宿では、毎週LACのお手伝いをする宿題が出ます。
1週目の宿題は、暗証番号を忘れてしまったダイアル錠のロックを解除することでした。

そして、たまたまですが、私が1人で4つある鍵すべてを外すことができたのです。

といっても、やり方は単純。

ダイアル000から1個ずつ試しただけなんです。

早い桁数で1つがパカッと開くと、
「こりゃいける!」
と調子にのって、同じように000から試していっただけなんです。

多分、勝手に予測を立てて、ああでもないこうでもないとダイアルをひねっていたら、永久に鍵は開かなかったでしょう。

人生でも同じことをしていたかも知れない。

000から1個ずつ試すことをしないで、あっちを試してはやめ、こっちを試してはやめ……

ライティングにしても、需要のあるジャンルを勉強すれば、報酬が上がると考えて、勉強しても成果に結びつかず、いろんなジャンルに手を出してはやめてを繰り返していました。

それに気がついた頃、リュウジさんの講義で「エッセンシャル思考」の物事をシンプルにする考え方を教わりました。

「おお! まさに今の自分に必要な考え方なんじゃないの!」

今までつけ足すことばかり考えていたなあと、そこで悟りました。

あれが足りないからこれを勉強する。そして、また付け足す。
本当は本質に向き合って、無駄なことを減らすことが大事なんだと気がつかされました。
これを悟ってから、後は早かったです。

最終日に発表する自分事業計画書の「自分の000」を発見してからは、割と簡単にできあがりました。
2週間同じ場所で同じ課題に向き合う仲間と一緒だからこそ、自分と向き合うことができたと思います。

これが短時間だったり、講義を聞くだけだったら、上っ面をなぞるだけで終わって、私はいまだに「肉」の人のままだったかもしれません。

プログラム後半:いよいよ実践編

画像3

後半は実際にランサーズ上の仕事に提案文を出し、受注し、納品していく実践的な内容になっていきました。

個人的には他の仕事の締切りに追われて、ちょっと雑になってしまいました。地域企業との問題解決の案件などアイデアが広がるばかりで、仕事に繋がりにくい提案をしてしまい反省しています。

そして、あっと言う間に最終日。

リュウジさんから修了証を受け取った後に、講師のハマさんから手書きの色紙を頂きました。

色紙にはこう書かれていました。「健二鉄道999」

私のエンタメ好きと今回のダイアル鍵の件にかけて色紙を書いてくださったのです。

ああ、最後まで見守ってくださったんだなあという感謝の気持ちと、今までの人生無駄じゃなかったんだなあと思うことができて、不覚にも泣いてしまいました。

いいコメントのひとつも出せずじまいでした。すみません!

(誤解されるかも知れませんが、決してスピリチュアルや自己啓発系の合宿ではないですよ!)

14日間のプログラムを続けられた理由

画像4

長いプログラムを続けられたのは、人と環境に助けられた部分が大きいです。

伴走者の先輩ランサーさんがありがたい

講師のハマさん、リュウジさんはじめ、リモートで登場した方々すべてが、教えるだけの講師ではなく、実際にランサーズで仕事をしている先輩ランサーさんでした。

おっしゃることが実践的で、説得力がありました。

フリーランスならではの壮絶なエピソードも聞けましたし、自分一人では気がつかなかった裏技も教わりました(ズルとかじゃないよ)。

一緒に走った仲間に救われた

参加したメンバーは大学生から私のようなアラフィフもいて、老若男女、バラエティ豊かでした。

年齢関係なくフラットな関係で意見が言いあえました。

その中で絆も生まれました。
とくに若い人たちはみんなコミュニケーション上手で、助けられた。

こんな関係性だったら、日本の職場も窮屈にならないのになあと思いました。
彼らとはこれからも繋がっていきたいです。

下田の風景に癒やされた

正直、旅慣れない私にとってはまず最初、違う場所の生活に慣れるのが大変でした。
最初の頃のワークも人生を見返すもので、これもまた精神的にきつかった……。

それでも、ワークの合間を縫って訪れた寝姿山のロープウェイ、下田港の黒船のフェリー、週末に案内してもらった南伊豆の竜宮窟、弓ヶ浜……

景色の美しさに目を奪われ、癒やされ、そして力をもらいました。

そして何よりもLAC前の橋から見える夕暮れの風景。
この景色があったからこそ、乗り越えられました。

これまでずっと地元倉敷で生まれ、育って52年。
スーパーのテナントに入ってた頃は休日はほぼなし。
他の土地に行ったのは家族旅行の3泊4日が最長です。

下田は第2の故郷と言っても過言ではありません。

まとめ

下田での2週間は私にとって、卵が殻を割ってヒナになる時間だったと思います。

濃密な時間のおかげで、過去の自分を打ち破り、新しい自分に孵化できました。
でも、翼が生えて飛べるようになれるかは、これからにかかっています。

「ランサーズ14DAYSプログラム第1期生のその後はみんなすごい!」

そう言われるようにがんばります。

《ライター・中村健二》


いいなと思ったら応援しよう!