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その11)ベーシックインカムとエネルギー

人類は現在、次世代のエネルギー開発に各国しのぎを削っています。電力の使用量は増える一方です。一方で、次世代のエネルギー創出はなかなか難しいようです。

ただ、昔は大型の発電所に頼っていましたが、今は小型の発電がいろいろ登場しています。電気を保存するための電池もリチウムイオンよりも性能が良いとされる全個体電池や燃料電池などに注目が集まっています。

太陽光発電はパネル1枚で2~4キロワット発電し、パネルの寿命は20~30年。設置から解体までの流れも整ってきているようです。風力や地熱、小型の水力発電も見かけます。一般家庭で電気の消費は1日2キロワットくらいですから、それを超える電力なら小さくても実用的と言えるでしょう。

少し大型の発電としては、工場などで使える1000キロワット〜級の超小型原発などが実用段階に入っています。開発中・研究中の次世代エネルギーとしては、核融合発電、メタンハイドレート、人工石油、水素燃料などが研究中だそうです。まずは安定して運用できることが重要で、技術ができたあとは運用のためのインフラ整備が課題とされています。

小さな発電施設は、独立運用ができること、一度にすべての発電所が壊れることは考えにくいこと、巨大発電所よりも安全性が高いことなど多くのメリットがあります。

安定したエネルギーを生活に使えることは、生活の質を一定水準に保ちやすくなります。ベーシックインカムの時代に安定したエネルギーが使えなかった場合、電力は産業や経済に優先して使われて、人々の生活は小規模発電を利用した集団コミュニティ生活になる可能性があります。次世代エネルギー、どうなるんでしょう。

次回は未来の医療について考えていきます。

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