5月9日
朝、調べたら入荷してるようだったので出勤前に「新潮」記念号を買いに行った。地下街の駅そばの書店には未入荷で、西通りまで足早に行く。元同僚にレジ打ちしてもらって、また駅まで足早に戻っていると、元同僚に偶然出遭ったりした。天神は、馴染み深いなと思う。
急いで電車に乗りながら、少し読みはじめる。
70人の短編やエッセイがのってる記念号なのだから、とても分厚い。鞄のマチがパツンとのびて、膨らむ。
天気がいい。
お昼休みに外へランチを食べに出る。
室内は、まだ5月というのに冷房好きな人たちがガンガン冷房をかけはじめたので、ほとんど避難のような感じでもある。外は気温が低めの暖かい陽射しで、いるだけで半身消えそうなくらい気持ちがいい。
千葉さんの短編の続きを読む。いい描写がたくさん出てくる。少し思い出っぽいものと、時系列がうっすらわからなくなる並べ方、すごく千葉節を感じるところとそうじゃないような節が混じるところ、画像生成のような言語生成。これまでの作風とはちがう、変なおもしろさがある。
ちょうど、センスの哲学の並べることの章を読んでいて、色々とシンクロするところがあった。
まだうまくいえない。
ベンチの上に、サングラスが忘れられていた。
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