「このなかのひとりは星が化けている」

画像1 「バーの一夜」稲垣足穂                                 見開き1ページで、なんて楽しい世界を展開するんだろう。この数年、短編や掌編を気にいることが本当に多いのだけど、この作品は「日本語を味わう名詩入門」シリーズの「夢編」のいちばん初めの詩。ある展示のための作品を探していて、児童書コーナーで見つけたもの。こんなに心踊る 洒落た詩と絵の作品、子どものときに出会ったら、今とおんなじように「最高!」と飛びあがったんじゃないか。
画像2 「浜の足跡」堀口大学                                  この作品もいいなと思う。そっけなくさっぱりとして、印象に残る。書店員から図書館にはいって 「よかった」と思う、自分が大きく変わったことは、児童文学にあらためて触れていることだと思う。自分のふだん好きな分野や作家が変化したというより、不断の読書生活の中に児童作品が自然に差しはさまったという感じ。展示のための作品を選書するときや、ただ興味でパラパラと読むようなとき、おはなし会で紹介したい作品のプログラムを思いついたりする。

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