2023 ヴァレシアテストまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 353
【イタたわGPまくら話】
●ヴァレンシアテスト概要
・マシン乗り換え選手で一番好調なのは…
・欧州メーカーと日本メーカーの違いが浮き彫りに…
【2023 ヴァレンシアテストまとめ】
●ドゥカティ
・2023年版エンジンは評判よし
・最近、はやりのエアロダイナミクスは?
・バニャイアvsバスティアニーニは上手くやっていけるのか?
・VR46組、弟マルケスの様子は?
・なぜ『馬力が高く、ハンドリングも良い』エンジンを作れるのか?
・来年のチャンピオンは誰か?
●アプリリア
・初プライベートチーム参加で盛り上がる
・プライベートチームが他メーカーに移籍した場合は…
●KTM
・ミラーの走りでKTM機の成長ぶりが判断できる
・ポル・エスパルガロ、まるで別人のようだった!
●ヤマハ
・ヴァレンシアは新エンジンテストに向いていない…
・日本メーカーがF1業界からエンジニアを招聘するのは珍しい
●ホンダ
・努力はしているものの、アイデアが枯渇し…
・マルケスとホンダの間に溝ができ始めてる?
・ミール&リンス、やはり苦戦…
皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。
最近、イタリア人YouTuberによる料理動画を見ては、真似して作ってるんですが…
色々な動画を見てみた結果、管理人が作ってみたいと思うのは『30~40代の一般男性』YouTuberのレシピが多いんですよ。
なぜならば、手間のかけ方が許容範囲内だから。
もちろん、料理動画を出しているぐらいだから、皆さん、腕自慢ばかりなんですが…
性別・年代別で、ちょっとこんな傾向があるようなんです。
一般女性
20代:創作料理、多国籍料理が多い。ごっつい指輪をはめたまま調理する人もいる。
30~50代:忙しい現役主婦が多いせいか『時短・簡単料理』が多く、下ごしらえをはぶきがち。
60代以上:下ごしらえや料理行程が丁寧すぎ。絶対に美味しいんだろうけど、見てるだけで良い。
一般男性
20代:料理YouTuberを見かけない。
30~40代:下ごしらえや料理行程をやり過ぎもせず、はぶき過ぎもせず、(管理人には)ちょうど良い。人によっては、話がちょっと長い。
50代以上:レシピ自体は悪くないが、ウンチクが多く、とにかく話が長い。
あと、プロのシェフの場合は男女ともに丁寧だし、見慣れない調理器具とかが出てくるんで避けてます。
それから、男女ともに何本も動画を出し続けている方は、だんだん創作料理になっていく傾向があり…
あんこの代わりにヌテッラを入れた『どら焼き』なんかは、もはや定番と言った感じです。
で、管理人はこのnoteを書き終えたら…
『トスカーナケールとひよこ豆のスープ』に挑戦してみようと思っております!
おっと、ヴァレンシアテストについてでしたね…
各メーカーとも、2023年版マシンを投入するのは来年のテストからってことなんで、技術面では特に大きな話題はなかったんですが…
今回、別メーカー機に乗り換えた選手についてとか、チーム内の様子なんかが話題になってました。
とにかく、どうぞ、どうぞ!
2023 ヴァレンシアテスト概要
・マシン乗り換え選手で一番好調なのは…
11月8日に行われたヴァレンシアテストについてなんですが…
まずは、各チームの新たな顔ぶれはこんな感じであります。
別メーカー機に乗り換えた選手は8名ですね。
ドゥカティファクトリー
フランチェスコ・バニャイア(2022年も同チーム)
エネア・バスティアニーニ(2022年はドゥカティグレジーニ)
ドゥカティプラマック
ヨハン・ザルコ(2022年も同チーム)
ホルヘ・マルティン(2022年も同チーム)
ドゥカティグレジーニ
ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(2022年も同チーム)
アレックス・マルケス(2022年はホンダLCR)
ドゥカティVR46
ルーカ・マリーニ(2022年も同チーム)
マルコ・ベッツェッキ(2022年も同チーム)
ヤマハファクトリー
ファビオ・クアルタラロー(2022年も同チーム)
フランコ・モルビデッリ(2022年も同チーム)
アプリリアファクトリー
アレイシ・エスパルガロ(2022年も同チーム)
マーヴェリック・ヴィニャーレス(2022年も同チーム)
アプリリアRNF
ミゲル・オリヴェイラ(2022年はKTMファクトリー)
ラウル・フェルナンデス(2022年はKTMテック3)
KTMファクトリー
ブラッド・ビンダー(2022年も同チーム)
ジャック・ミラー(2022年はドゥカティファクトリー)
KTMガスガス
ポル・エスパルガロ(2022年はホンダファクトリー)
アウグスト・フェルナンデス(2022年はモト2チャンピオン)
ホンダファクトリー
マルク・マルケス(2022年も同チーム)
ジョアン・ミール(2022年はスズキファクトリー)
ホンダLCR
タカアキ・ナカガミ(2022年も同チーム)
アレックス・リンス(2022年はスズキファクトリー)
まぁ、注目株はホンダからドゥカティに乗り換えたアレックス・マルケス選手とか…
ドゥカティからKTMに乗り換えたミラー選手とか…
KTMからアプリリアに乗り換えたオリヴェイラ選手でして…
今回のテストで、すぐに良い感じだった選手もいれば…
もうちょっと様子を見た方が良い選手もいたんですが…
確実にポジティブな組み合わせは、アプリリア機&オリヴェイラ選手と言われております!
メーカーを替えた選手の皆さんは、契約上のお約束でマシンの比較検証コメント等は出せないんですが…
ただ、今回のテストではジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)が、現地入りしてまして…
オリヴェイラ選手の走りについて、こう言ってました。
「私はコース脇で見てたんですが、オリヴェイラは実に素晴らしかったんですよ。
とにかく、迫力満点の走りで迷いがなく、しかも、実にスムーズに走ってましたね。」
で、全体的に各メーカーとも、大量に新マテリアルを用意していて、けっこう重要なテストになったんだそうです。
ただ、たった1日しかなかったこともあり、同テストの翌週にはヘレスでプライベートテストが行われ、各チームのテストライダー陣が参加していたそうです。
あと、タイム的にはドゥカティが首位で(マリーニ、1:30.032)、アプリリアもそれほど引き離されてなく(ヴィニャーレス、+0.225)、KTMも好調(ビンダー、+0.464)…
一方、日本組は相変わらず、苦戦しておりました。
・欧州メーカーと日本メーカーの違いが浮き彫りに…
今回、ちょうどテストと同じ日が『EICMA(ミラノ・モーターサイクル・ショー)』の初日だったもんだから、エンジニアのジュリオ・ベルナルデッレ氏(モトGP業界ではホンダ&アプリリアで働いていた)はそっちに行ってしまったんですが…
でも、ザマーニ記者が終日行っていた『テストライブ中継』を、まめにチェックしていたそうで…
こんな風に分析しておりました。
「開発作業へのアプローチと言う点では、欧州メーカー陣(ドゥカティ、アプリリア、KTM)と日本メーカー陣(ヤマハ、ホンダ)の差がどんどん広がっているようで…完全に欧州メーカー陣に軍配が上がってましたね。
パフォーマンス面におけるギャップがけっこう大きく…特に、ミシュランタイヤを上手く機能させられるかどうかについて、能力に差が出ていました。
ドゥカティを筆頭に欧州メーカー陣の方が能力が高く、日本メーカー陣は本当に苦戦していましたよ。
2016年のヴァレンシアテストのことを思い出してたんですが…
あの時は、ヴィニャーレスが初めて乗ったヤマハ機で超速だったし、ヤマハ機自体も完全にベストマシンだったんです…
ところが、今回はヤマハもホンダも別物と言った様子でねぇ…。」
まぁ、テストの場合は新マテリアルも試さなければならないし、何周回も走り込むから…
タイム順位と真の実力は異なっている可能性が高いと言われてるんですが…
でも、日本メーカー陣は、のんびりとした年始年末にはならなさそうです(涙目)
あと、余談なんですが…
現在、モトGPクラスでは、1選手が1シーズンに使用できるエンジン数って7基なんですが…
2023年からはスプリントレースが増えるから、エンジン数も増えるのでは?って疑問が上がってまして…
でも、今までとおり、7基のままだそうです。
理由は、スプリントレースが増える分、FP4セッションがなくなるんで、走行距離はそれほど変わらないから…と。
あと、同じ理由から、支給されるタイヤ数も現行のままだそうです。
もちろん、レース本番に比べたら、FPセッションの方が楽だろうと言われてるんですが…
でも、ベルナルデッレエンジニアがこう言っておりました。
「レースに比べたら、FP4はツーリング気分で走れるのかもしれないが…ただ、実際、そんな風に走っている選手なんて見たことないですからね。
タイヤテストをしなければならない時間と、タイムアタックの時間とがあるわけだから…
とにかく、トラックに出たら、終始、選手らは懸命に走ってますよ。」
おっと、まくら話だって言うのに、ちょっと長くなってしまいました…
では、本編に行きますか!
あとは…
各メーカー毎に、選手やチームの様子…
新マテリアルの説明なんかをしていきますね。
では、どうぞ、どうぞ。
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