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アートのみかた

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図工や美術の授業が少なくなる日本。ですがどうやら世界では、サイエンス重視の意思決定では不十分だと感じ美意識を鍛える上位層がいるようです。このブログは、歴史上の偉大な画家たちをテー…
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note移転のお知らせ

2019年8月より、美術の音声番組をpodcast/audiobook.jpにて配信させていただくこととなりました。 こちらのnoteで公開していた美術に関するまとめ、さらにはデザイン思考/アート思考に関する情報は、そちらにて毎週配信をしております。 noteユーザーの皆様には、長らくご愛顧いただきありがとうございました。 今後も邁進するべく、新しい挑戦を繰り返していきます。 今回は一つの節目としてのご報告。こちらのnoteは、たまに書けるように残しておきます。ひとまず

【アートのミカタ20】クラーナハLucas Cranach der Ältere

【概要】ルネサンス期、生粋のドイツ画風北方ルネサンスを代表するドイツ画家ルーカス・クラーナハ(クラナッハ/クラナハ)。1472-1553年 イタリア・ローマを中心としたルネサンス期(14~16世紀)に、ローマより北側の国や地域を「北方ルネサンス」と総称しています。 これは北方ルネサンスが、本場ローマのルネサンスに対抗して独自の道を歩まんと奮闘する地なのですが。 そんな場所で、クラーナハはどのように画家としてのキャリアを築いていくのでしょうか。 なぜ美的センスをくのか。科

【アートのミカタ18】ヘスス・ラファエル・ソト Jesus Rafael SOTO

【概要】素直に感動できるインスタレーションエスパス ルイ・ヴィトン東京にて開催されている彼のインスタレーション「Hors-les-murs(壁を超えて)」が象徴するように、ソトの作品は「美術鑑賞」を超えた感動を与えてくれます。 その大胆な表現は、キネティック・アート作品とも呼ばれていますが、キネティック・アートにはもっと実験的な無機質な印象が私の中ではありました。ソトの作品にはそれが象徴する表現を超えた美しさや強い信念が入れ込まれているように感じます。素直に「綺麗」と思える感