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アートのみかた

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図工や美術の授業が少なくなる日本。ですがどうやら世界では、サイエンス重視の意思決定では不十分だと感じ美意識を鍛える上位層がいるようです。このブログは、歴史上の偉大な画家たちをテー…
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2019年2月の記事一覧

【アートのミカタ20】クラーナハLucas Cranach der Ältere

【概要】ルネサンス期、生粋のドイツ画風北方ルネサンスを代表するドイツ画家ルーカス・クラーナハ(クラナッハ/クラナハ)。1472-1553年 イタリア・ローマを中心としたルネサンス期(14~16世紀)に、ローマより北側の国や地域を「北方ルネサンス」と総称しています。 これは北方ルネサンスが、本場ローマのルネサンスに対抗して独自の道を歩まんと奮闘する地なのですが。 そんな場所で、クラーナハはどのように画家としてのキャリアを築いていくのでしょうか。 なぜ美的センスをくのか。科

【アートのミカタ19】コシノジュンコ Junko Koshino

【人物】パリコレ学のアノ人!世界で活躍する日本人ファッションデザイナー。 林先生が驚く初耳学などでも近年テレビへの露出もされていますね。 何だろう…。あのパリコレ学を見ていると、、私がこうしてブログで毎週、何千字もかけて話している言葉より、ぎゅっと短くつら抜かれた気持ちです。恐れ多いとは理屈ではわかっていても、やっぱり悔しいなあ。 百聞は一見にしかず、かっこいいなあ。 ということで、今回はコシノジュンコさんについて書いていこうと思います。 なぜ美的

【アートのミカタ18】ヘスス・ラファエル・ソト Jesus Rafael SOTO

【概要】素直に感動できるインスタレーションエスパス ルイ・ヴィトン東京にて開催されている彼のインスタレーション「Hors-les-murs(壁を超えて)」が象徴するように、ソトの作品は「美術鑑賞」を超えた感動を与えてくれます。 その大胆な表現は、キネティック・アート作品とも呼ばれていますが、キネティック・アートにはもっと実験的な無機質な印象が私の中ではありました。ソトの作品にはそれが象徴する表現を超えた美しさや強い信念が入れ込まれているように感じます。素直に「綺麗」と思える感