刺繍レース生地を作る時の必要最低限用語

①頭出し

柄をスタートする位置はミミから何センチの所からですか?
生地の下部分のみ(上部分のみ)刺繍することもできますので、その際は「下から何センチの所で終わる、1リピートのみ」と指示ください。

②渡り糸(シャーリング)

エンブロイダリーレース機はミシン刺繍みたいなものなので、柄から柄へ移るときに渡り糸が出てきます。生地の上に1ステッチ入ってたらみっともないですよね。刺繍の後、渡り糸切る工程に入りますが工賃が発生しますので、こだわりがなければ柄から柄を近づけるデザインにして「一筆描き」になるようにしてください。

③ゲージ

描いた柄は、何ゲージですか?
生地長さ方向で柄から柄まで1柄分をゲージといいます。
4/4ゲージ(27ミリピッチで針がついている機械)
3/4ゲージ(20.25ミリピッチで針がついている機械)
弊社は上記2種類のゲージの機械があります。

4/4ゲージ機だと、
1インチ・4/4ゲージ(27ミリ)A針からB針
2インチ・8/4ゲージ(54ミリ)A針からC針
3インチ・12/4ゲージ(81ミリ)A針からD針
4インチ・16/4ゲージ(108ミリ)
5インチ・20/4ゲージ(135ミリ)
6インチ・24/4ゲージ(162ミリ)…とまだまだ続きます。

3/4ゲージ機だと、
3/4ゲージ(20.25ミリ)
6/4ゲージ(40.5ミリ)
9/4ゲージ(60.75ミリ)
12/4ゲージ(81ミリ)…とまだまだ続きます。

ゲージが大きければ大きいほど単価は高くなります。
描かれた柄を上記のゲージのミリに調整し合わせてください。

※ちなみに3/4ゲージは国内でも弊社ともう1社どこかあるのみです。

④次のリピートまでの長さは何センチですか?

生地目一杯に刺繍することを総柄といいます。
弊社では「オールオーバー(A.O.)」と呼んでいます。
生地いっぱいになるまで何回かリピートする訳ですが、次のリピートまでの長さを教えてください。
何リピート刺繍したらいいのか、も指示ください。
刺繍する生地を柄描く前に決めていただいて、生地幅から頭出しと柄のリピートの長さ、何リピートして終わるのか、を計算してください。

⑤柄の横幅は何センチですか?

エンブロイダリーレース機は、ミシンと同じ構造なので生地を上下左右に動かして柄を刺繍していきます。針が右や左には動きません。
機械の左右の稼働域が35センチですので、柄を35センチ内に納めてください。

⑥小ロット、量産ロット

【小ロット】
4/4ゲージ機  4.5m×1反〜
3/4ゲージ機  2.0m×1反〜

【量産ロット】
4/4ゲージ機  13.7m×6反〜
3/4ゲージ機  19.5m×4反〜(場合によっては2反も応けできます)


エンブロイダリーレース依頼の基本です。
国内には違うメーカーの機械もたくさんありますので、ゲージの違いとか稼働域の違いなどその都度依頼する工場に尋ねてください。

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