私の好きな旅のシーンその2 福岡空港。
皆さん旅行は好きですか?、飛行機には乗ったことはありますか?
空港って、私はあまりたくさん飛行機に乗ったことがないためか、ワクワクする場所なんですよね。飛行機に乗ることだけではなく、誰かを送迎する時にも。
鳴り響く離発着案内、館内での注意事項、立ち並ぶお土産店、外貨換金所やレンタカーのカウンター、カフェやレストランに、展望デッキまで。空港ってすごく楽しい場所ですし、手荷物検査場で見送った人やこれから到着ゲートで迎える人を、展望デッキから想い馳せたりするのも空港の楽しみの一つになりますよね。
今日はそんなある空港についてです。
その2、福岡空港。
まず、私が福岡空港が好きな理由の一つに、ある曲があります。
椎名林檎さんの「正しい街」という曲です。
この曲は彼女のファーストアルバム「無罪モラトリアム」のトップナンバーで、終盤に「百道浜も君も室見川もない」「明日の空港に最後でも来てなんてとても云えない」という歌詞があります。この曲は間違いなく福岡という街を歌ったものです。
さて、そんな福岡の街にある空港が福岡空港なのですが、曲の題材になったというだけではない理由もあります。
まずこの空港のロケーション。中心街のすぐそばにあるのがこの福岡空港で、飛行機が降り立つときには福岡の街へと降りていくようになります。これに近いロケーションの空港は、日本のほかの空港だと大きな空港では伊丹空港と羽田空港の一部便だけです。
更に言えば、羽田空港や伊丹空港の場合、いくら都心部に近い空港とはいえ、中心市街地まで行くためにはそれなりの時間を必要とします。しかしながら福岡空港の場合、空港から地下鉄に乗ればすぐに博多や中洲、天神に向かうことができる。実質的にも降り立ったそこが福岡と言える環境にあります。このような立地は他では神戸空港と那覇空港だけでしょう。
そして何よりも、この福岡という街は、九州の中心都市でもあります。三大都市圏から九州に向かう場合でなければ、九州に行くためにこの都市、この空港を経て九州各地へと向かうことも多いかとも思います。そんな九州の中心空港の役割も持つのが福岡空港。けれども、飛行機から降りてすぐ見えるのは「Welcome to Fukuoka!」の文字、あくまでも福岡なのもいいんですよね。九州の各県や北九州市にはそれぞれ小さくない空港がありますので。
けれども、この福岡空港、街中にあるという立地ゆえに、大きな施設は作れません。飲食店もお土産屋さんもこじんまりとした形で広がっています。最近の大きな空港のような華やかさは一切ありません。建物はそれなりに新しくとも、福岡に来た人や福岡を去る人を、最大限おもてなししよという、そんなデザインされた仕掛けは一切なく、それぞれのテナントが創意工夫する程度。とはいえ多分街の一部だからいいのでしょう。
さて、私には実はこの福岡空港、もうひとつ個人的な理由で大事な場所でもあります。それはこの近くに私が愛するサッカークラブ、アビスパ福岡の本拠地であるベスト電器スタジアム(東平尾公園博多の森球技場)があるからです。
私自身は実は一度しか現地に行ったことがないですが、それでも地下鉄の福岡空港の駅からアビスパ福岡の装飾がなされており、実際にここからもスタジアムへ向かうバスが運行されております。更に言えば、空港から直接歩いてスタジアムに向かうことも容易な日本では唯一無二の特徴を持つスタジアムでもありますし、空港の展望デッキからも、その姿を見ることができます。
私にとっては福岡空港は聖地へと向かう入り口でもありますし、サッカーが好きな人には、負けてはならない戦いへ向かうための重要な場所にもなります。そんな強い理由も福岡空港にはあります。
そんな私にとって大事な場所であり好きな場所、それが福岡空港です。あの歌の侘しさと、聖地を眺める興奮と、また味わいに行かなければと思っています。
それでは、また次の場所のご紹介でお会いいたしましょう。