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真剣に考えれば考えるほど今あることに「責任はない」


●「責任」の意味は?


責任」という言葉を辞書で調べると、

立場上当然負わなければならない任務や義務。「引率者としての—がある」「—を果たす」
自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。「事故の—をとる」「—転嫁」

goo 辞書

という意味があります。

その「責任」について、わたし自身が思うことを書いていきます。

●会社員としての責任


会議イメージ


20代など年齢的に若い頃は大きな責任はほとんどありませんでした。
責任がないから、大抵は勢いで何とかなります。

ここで言う、「責任がない」とは仕事や人間関係に関してのことを指します。
社会的な責任、例えば法を守ることなどは当然ありますし、結婚や子ども、従業員を持つ社長の場合は、もちろん相応の責任が伴います。

しかし、独身で会社員の場合は、自分自身で負うべき責任はそれほど大きくはありません。


わたし自身の話で言えば、会社員の頃は「責任がある」と感じていました。

もし今、あなたが独身の会社員であり、責任があると思っているのであれば、それはあなたがそう思っているだけ。

  • 「今この仕事をしっかりやらないと・・・」

  • 「このプロジェクトは自分が担当しているから最後までやらないと・・・」

  • 「このクライアントさんは自分が責任を持って対応しなければ・・・」

「…しなければいけない責任がある」と思っているかもしれません。


しかし、これはすぐに放り出すことができます。

一時的に会社や同僚に迷惑をかけるかもしれませんが、

 → 辞めた翌日からその会社と関わり続けることになりますか?
 → 辞めた後もその会社から給料をもらいますか?
 → 辞めた翌日から上司や先輩、同僚と仲良くしますか?
 → 一生続く関係になるでしょうか?

おそらく、
そうはほとんどならないでしょう。

もしかしたら、辞めてほっとするかもしれませんし、辞めた後に後悔するかもしれません。
自分がどのような気持ちになるのかは分かりませんが、そこに責任はありません。

●会社に留まる責任(勇気)


オフィスイメージ


会社に長く残りたいと思うなら、その状況における責任を果たし続ける必要があります。

それは、
「仕事を投げ出さないこと」
「会社内の人間関係を良好に保つこと」
です。

ただ、会社に留まることで得られる可能性は、ほぼ会社内に限定されます。
もし会社に留まりたいのであれば、目の前の仕事や同僚との関係を「放り出さない責任(勇気)」を持ち続ける必要があります。

その責任(勇気)は、

  • 今任されている仕事を忠実に確実にやり遂げること。

  • 得意でない仕事もちゃんとこなすこと。

  • 苦手な上司や同僚と笑顔で接すること。

  • 出世したいなら上司に逆らわないこと。

  • 転勤も受け入れること。

これらは会社内でうまく立ち回るためのあなたが持つ責任です。

一方で、
会社に居続けたくないと思い、それらを放り出す責任が取れる(勇気を持てる)なら、可能性は無限に広がります。


会社や組織であれば、自分がいなくなっても代わりはいます。

会社の人たちが、
「あいつが辞めたせいで!」
「あいつが仕事を放り出したせいで!」
「なんて無責任なやつだ!」
と、言ってたとしても、それは会社を辞めた瞬間から自分には届きません。

聞こえなければ気にならず、言われていたとしても知らないから気にする必要はありません。


そして、
「まだ20代だし」
「まだ若いし」
で、大抵は許されます。

●今あることを放り出す責任(勇気)


仕事イメージ


30代や40代以上になると、社歴の年数やこれまでの経験によって責任が生まれてきます。
年齢は関係ありませんが、日本の会社ではある程度想定される事象です。

年齢が上がり、社歴が長くなると、社内や取引先などの人脈が広がり、それによって人間関係も深まります。
社内でのポスト(役職)が上がると、部下などの関わる人数が増えるため、一人ひとりへの責任も増し、個人だけの問題ではなくなってきます。

会社からのプレッシャーも日に日に増し、期待値も高まります。
その責任や期待は、会社内のポストや給料に反映されます。
取引先からは役職を見て判断され、自分の信用がイコール会社の信用にもなり、取引先を軽視したり失礼な態度を取ると、会社の信用を損なうことになります。

もし、そのような状況を放り出したくなった場合(会社を辞めたいなど)は、自分の立場やそのポストの役割が果たす責任を取る必要があります。

それは、

  • 会社に自分の意思を率直に伝えること

  • 取引先にも誠実にそのことを伝えること

  • 関わる人たちに対しても誠意を持って行動すること

そして、
伝える際には「嘘をつかないこと」が重要であり、「自分の人生に覚悟を持つこと」が必要です。

それが「放り出す責任(勇気)」です。

●自分の人生の責任を取る


楽しいイメージ


自分の思いや辞めてからやることの全てを詳細に伝える必要は必ずしもありませんが、「本質は隠さないこと」が大切です。
そうすることで、多くの人と良好な関係を築くことができ、その関係は将来にも繋がるはずです。

覚悟を持った人に、人は誠意を持って答えようとします。
それは、20代でも40代でも何歳でも、年齢に関係なく同じです。

結論として言いたいことは、
20代はやりたいことを思い立ったら、「今すぐに行動」に移すべきだということです。
例えその時には無理だと思えることでも、無理なことなんて何もありません。
今抱えている問題に責任はありません。

30代以降は責任が生まれることもあるかもしれませんが、「自分の人生に覚悟を持つこと」で、責任から解放されます。
覚悟を持てば目の前の仕事も楽しくなるはずです。
楽しむことができれば、会社員としての責任を取ることが馬鹿らしくなるかもしれません。
もしかしたら違う仕事もしてみたいと思うかもしれません。

年齢に関係なく、誰でも、いつでも、自分の楽しいと思うことややりたいことを追求するべきだと思っています。

もしも、やりたいことが見つからないのであれば、仕事でも趣味でも、今取り組んでいることを全力で楽しむべきです。

「責任を取る」ことが、「行動する」ことではありません。

自分と向き合い「自分の人生を生きること」こそが、本当の「行動」だと言えるのではないでしょうか。


今そこにいる責任はありません。

「自分の人生を生きる責任」があるだけなのかなと思います。


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