美容師だった頃の経験を書くノンフィクション(1)
▶︎はじめに
仕事という観点から少し自分の人生を振り返ってみようと思います。
今の自分と向き合うためには、過去の出来事を思い出し、見つめ直すことは、今の自分を現在地を知るという意味でとても重要な作業だと思っています。
当時を振り返りながら書いていこうと思いますので、記憶が曖昧な部分はありますが、ノンフィクションとして楽しんでもらえれば幸いです。
これを読んでいただいた方の、何かのきっかけになればこんなに嬉しいことはありません。
▶︎10年前は会社員
今でこそ起業をして好きと言える仕事していますが、10年前までは普通の会社員でした。
それこそ会社員のころは…
家を出る30分くらい前に起きて慌てて着替える。
朝食も取らずに満員電車に駆け込む。
はぁはぁ息を切らしながらイヤフォンを耳に電車に揺られながら音楽聴く。
出社して挨拶もそこそこに決められたデスクでいつも通り仕事をする。
昼休みは1時間、ランチして食べ終わったらボーッとする。
真面目に仕事はするが、午後は眠くなったときはたまにトイレで昼寝。
日中に終わらなかったけど作業として残業するまでもない残業。
同僚に飲みに誘われたら何人かで飲み行って愚痴の言い合い。
飲みに行かなかったら、ラーメン食べに行くかコンビニ弁当買うか、気が向いたら自炊して、缶ビール飲んで、テレビ見て、何もしてなくても夜更かして、シャワー浴びて寝る。
自分で選んだ仕事が嫌いなわけではなかったのですが、本当に10年くらい前まではこんな生活をしていました。
趣味はいろいろやりたいと思うことはあったので、それを何でもやってみようという行動力はあったし、社交的でもあるので趣味で繋がった友人や飲み友だちはそれなりにいました。
しかし、
「このままでいいのかな」
「この仕事していていいのかな」
と、当時から漠然とは思っていましたが、
会社員の仕事以外に何ができるのか、何をしたいのか、何をしていいのかが、自分でもよく分からなかったので、このときは何かを変えようとはなかなか思えませんでした。
▶︎転職は多い
性格は飽きっぽくて熱しやすく冷めやすい。
楽しいことは「楽しい」と思ってテンションが上がる。
自分の楽しいと思えることは一人でも楽しめるタイプです。
仕事は「この仕事をしてみたい」と思ったことをその都度してきたので転職は人よりもしているかもしれません。
そして、業界が変わるような転職を比較的しています。
それによって、給料が上がったときもあれば下がったときもありますが、基本業界が変わるような転職は、未経験の位置付けになるため給料は下がります。
1つの仕事を突き詰めてキャリアアップするという考えよりも、
普段からいろんなことをしてみたいと思う人間なので、やってきた仕事内容を活かせるような、加えて、その経験から自分がやってみたいと思った仕事を見つけて、その業界に飛び込む転職をしてきました。
それはもうその当時の「好奇心から」でしかありません(笑)
▶︎経験は実績
でも、世の中的に今でこそ少し寛容になったのかもしれませんが、
転職におけるイメージは
「職を転々とする」「1つのことが長続きしない」「飽きっぽい」
など、どちらかと言えばネガティブなイメージが付き纏う気がします。
逆に考えようによっては
「いろんな経験をしてる」「向上心がある」
とも言えるのかなとも思います。
これはあくまで個人的な見解ではありますが、
キャリアアップという概念は日本の会社ではあまり馴染みがない気はしています。
もちろん全てがというわけではありません。
同じ業界でも違う業界でも、結局転職は転職。
見られるのは、
「そこで何をしてきたか」「何の経験があるのか」「どんな実績を積んできたか」
ということなのかなと思います。
その評価が必ずしも給料アップやキャリアアップに繋がるかは分かりませんが。
続く。