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ボルテコンの防音ボックスを作った話


音ゲーが、やりたい…………!!


 洛葉みかんです。花粉症がしんどいです。
 さて、皆さんは以下のように考えたことがあるでしょうか。

音ゲーがしたい……!
浴びるほど音ゲーがしたい!!
脳震盪で気絶するまで爆音で音ゲーがしたい!!!
1日1万回感謝の音ゲーがしたい……!!!!

 ……と。ない? まさかご冗談を。
 しかし音ゲーはお金がかかります。タダなんて調子のいい話はございません。それに1日1万回感謝の音ゲーなんてやってたらプレイ時間がゲーセンの閉店時間を置き去りにするのは目に見えて明らかです。代わりに祈る時間が増えるだけでしょう。
 ですが、この世には月に一定の料金を支払うことで好きなだけ、本当に浴びるほど、気絶するまで、1日1万回、音ゲーができるシステムがあります。
 

そう、コナステですね。


 コナステの登場により我々はお金と時間の制約から逃れることに成功しました……が。そうは問屋が卸してくれません。希望に打ち震える音ゲーマーに降りかかる新たな災難。
 騒音問題です。
 言うまでもないですがアケコンの出す音はすさまじいものです。思い出してみてください、ゲーセンの爆音の中で自分のやっている曲と一緒に打鍵音も聞こえてきませんか? つまりはそういうことです。
 しまった、これじゃあ夜までプレイしていたら近所迷惑でバチクソに怒られてしまう……そういえば音ゲーの騒音が原因で家族間で殺人事件に発展したこともあった……嫌だ…………殺されたくない…………かくなる上は一軒家を購入するしか…………。
 そこで神は言いました。「防音ボックス作ればよくね?」と。

 ようやく本題です。

防音ボックスを作ろう!

 まず初めに防音ボックスとは何ぞや、というと、以下のツイートにあるようなものです。

 これは格ゲーマーの人のアケコンですが、ボタンを打鍵した時の反響音を緩衝材が吸ってくれて外へ聞こえる音が少なくなる、という理屈です(だいたい)。
 このツイートを参考に弐寺コンで製作してくれたのがこのブログ。 

  これを見て、「これなら家族のいる時間帯にうっかりプレイしてバチクソに怒られた俺でも音ゲーができるのは……!?」と思ったのが事の発端でした。
 さてそうと決まったら早速防音ボックスを作ろうか……と思ったのですが、洛葉みかんと洛葉みかん'sルームにはちょっとした制約(言うほどでもないけど)がありました。

洛葉みかんの事情

  • 子供部屋おじさん普段使っているのが学習机のため、安易に模様替えができない(≒完璧な立ち環境の構築が不可能)

  • 机の上にクソデカプリンターが鎮座しているのでスペースが限られる

  • モニターが低い:底上げしてもいいが普段使いに向かなくなる

  • お金があまりない(重要)

 以上のような制約を抱えながら防音ボックスの製作に取り組まねばならなかったのです。
 さて、今回はボルテコンで防音ボックスを作ろう! と思い至ったのですが、観測できる範囲では弐寺コンばかりでボルテコン用の防音ボックスを作ったという報告はありませんでした。
 無いのなら作ればいいじゃんホトトギス。ということで、ボルテコン用の防音ボックスの規格を考える旅が始まりました。これはネタバレですが最終的に弐寺コンとほぼ同じ寸法に行き着きます

仮組みしよう!

 いくらメジャーで測って寸法を割り出したとしても、その寸法が間違っていたら元の木阿弥です。なので賢い洛葉みかんはあらかじめ段ボールで防音ボックス(仮)を作ることにしたのです! すごい! ノーベル偉いで賞!
 幸い(?)我が家は飲兵衛の家系であり、素材となるビール24缶の段ボールは確保できました。
 手はここまで上がるから……横幅はこれくらい欲しくて……モニターの高さを勘案すると……よし! こうだ!

すごく……大きいです……。

 デカすぎてレオナルド・ディカプリオになったわね(インセプション)
 思ってたより存在感が強くて驚きました。しかし高さはこれでも足りないくらいで(24cm)、つまみ出張などしようものなら天井をゴリゴリと擦っていくこととなります。なんでつまみ出張を考慮に入れてなかったんですかね?(痴呆)
 最終的に5cm底上げしてやることで高さの面は解決されましたが、今度は画面下端がボックスに隠れて見えなくなりました。まあこれについてはボルテの譜面の表示領域的に問題ないでしょう。
 というわけで色々考慮した結果、最終的な寸法は以下のようになりました。

高さ30cm*幅63cm*奥行き28cm

この数字を覚えておいてください

 高さはちょっと余裕を持てそうだったのでさらに1cmプラス。幅は上の写真にもありますがだいぶギリギリです。奥行きはどうしてもスペースが限られるのでこれで妥協。かろうじてコントローラーは収まります。
 さて、ここで冒頭に述べたりせさんのブログを開いていただきたいと思います。防音ボックスを製作した、と述べましたが、彼がボックスとして利用したのは中古のりんご箱なのです。中古りんご箱はDIYなどの需要があるらしく、様々なサイトで取り扱われているとのことですが……ともかく、彼の購入したりんご箱の寸法を見てみましょう。

ん……?
これは……?

 あれ? 俺の考えた寸法とほぼ一緒じゃね?
 
まさかまさかの収斂進化を果たし、ここで自作以外の第二の選択肢「既成のりんご箱を買う」が現れました。
 この二択はだいぶ迷いましたが、最終的に僕は自作することを選びました。理由としては、

  • りんご箱には防音ボックスとして使用した時に底面となる部分があるが、元々発泡スチロールでコントローラーを底上げしている自分の環境とはそれが合わないこと

  • りんご箱は厚みがあり(1cmくらい?)、それによって自分が考えていた内寸が狂うのを懸念したこと

  • 中古りんご箱には穴が開いているものもあり、防音性能に影響が出ることを懸念したこと

  • 厚さによっては自分でベニヤ板を買って自作した方が安いこと

 などがあります。

 そうと決まれば早速ホムセンへゴー。寸法を何度も何度も再確認したり得意のコミュ障を発揮してベニヤ板を買うのに1時間以上かかったりしましたが、ようやくベニヤ板を購入することに成功。635円×2枚=1270円也。
 しかしここで異常事態発生。寸法通りにカットしてもらうつもりが、テンパって間違った寸法を伝えてしまったのです。
 その結果生まれたのが35*30cmの産業廃棄物。

 算数には気をつけよう(n敗)
 ここで「間違えたのでもう1枚買います」と言えれば良いものの、洛葉みかんは体面を気にする非常に小物な性格。間違えたなんて恥ずかしくて口が裂けても言えないのです。
 なので自宅と逆方向の別のホームセンターへ自転車を飛ばしました。この時点で何かおかしい気がしますがどうか黙っていてください。
 というわけでベニヤ板1枚を追加購入&カット加工。968円也。……あれ? こっちの方だと同じ寸法なのに高くね?
 カット料が1回22円、合計5回カットしてもらったので110円、あとちょうど切らしてた木工用ボンド118円を足し合わせると、掛かった金額は1270+968+110+118=2466円となりました。本来ならベニヤ板2枚とカット3回で済むはずだったので1012円のロスです。それでもりんご箱よりギリギリ安くなったので目標は達成されてるかもしれませんが

 材料も揃ったことですし、お家に帰ってとりあえず組み立てるとしましょう。ボンドを塗って……えいやっと圧着して……。できた!

なんだあのでっかいモノ……。

 デカすぎてデッカード・ショウになったわね(ワイルドスピード)
 段ボールでも存在感がありましたが、ベニヤ板になると存在感に加えて威圧感がすごい。でもこれでコントローラーがすっぽり収まるようになりました。サイズ感もバッチリ。思ったより余裕がありそうなので、これに吸音材を貼り付けてもプレイを阻害しなさそうなのがgoodですね。
 この直後に洛葉みかんをある悲劇が襲うのですが(後述)、それはまた別に置いといて。
 ……この防音ボックス、どこに片付ければいいんだ……?

⇐To Be Continued

吸音材を貼ろう!

 さて、防音ボックスが防音ボックスたるには吸音材も必要不可欠です。これはベニヤを買いに行った時に(両方の店で!)あまりいいものがなかったのを確認済みなので、Amazonで注文することにしました。

 使ったのはこれ。比較的安くてデカい。
 吸音材はウレタンフォーム以外にも色々ありますが(グラスウールとか)、加工しやすくて比較的安く、そして放っておいても平気なのはウレタンフォームではないかと思います。
 24時間で元のサイズに戻るとのことでしたが、昼間に開けて夜に帰ってきたらだいぶいい感じのサイズになっていたのでさっさと接着することにしました(見切り発車)
 とりあえず隙間を作らないようにぎゅうぎゅうと詰めながら接着。

 完成。デカい。
 
吸音材貼る前は粗末な感じでしたが何だか雰囲気出ましたね。無造作に詰めたのでちょっと見た目がよろしくないですが……。
 写真にも映っていますが、安定するので上にキーボードを置いても平気なのが魅力。これで専コンを出した際に「ハイスピ固定したいのにキーボードが専コンの陰に押し込まれててできない!」なんて事態も回避されます。そもそも避難しとけ? それはそう
 合計金額はだいたい5000円弱くらいでした。1000円ロスしましたが

で、防音のほどは?

 気になる防音効果はというと、叩いてる自分自身でも「あ、ちょっと吸収されてるな」というのは感じるくらいには吸音してくれてるレベルです。ただハイレベルな防音は望むべくもなく(簡易防音ブースなので当たり前ですが)、家族に手伝ってもらって隣の部屋で聞いた際は底打ちの音がかなり聞こえてしまっていました。これについては扉側に背を向けてプレイしている(≒吸収されない音が直接届く)ことも関係しそうですが……。これについてはまた個別に対策を立てたいと思います。

反省・改善点

・底に吸音材を敷いていない

 自分で底作らないことを明言しておいて何言ってんだという話ですが、やはり下方向へ向かう振動は騒音の原因のひとつです。発泡スチロールで底上げしているところ以外に空洞ができてしまっているのも✕。
 これについては今土台にしている発泡スチロールにウレタンフォームや防振ゴムを取り付ける、あるいはウレタンフォームなどを使用した専用の底上げ台を作るなどが考えられます。
※3/23追記:防音仕様のジョイントマットを買ってきました。効果のほどは不明ですがちょっとは効果が出るといいな……の気持ち。

・自作だと微妙に作るのがめんどくさい

 趣味がDIYとかでもなくて特にこだわりがなければりんご箱を買った方が早いと思います。

・デカい

 散々言ってますが本当にデカい。30*63*28cmの物体がいきなり部屋を占有することを考えるとあらかじめ片付け場所は確保しておくといいと思います。専用の立ち環境を用意せずに出したり片付けたりする場合は特に。

・なのにまだサイズが足りない

 場合によってはつまみ出張すると吸音材に腕が接触してボックスがかっ飛びそうになりました。これについては吸音材を取り付ける前は問題なかった(はず)ので完全にその分のウェイトをスルーしていた僕のミスです。あと4〜5cmくらいは高さを稼がないとおそらく快適なプレイは望めないんじゃないかと思います。DaisyCutterのような激しいつまみ出張をした日には吹っ飛んだ防音ボックスで部屋中がえらいことになるのは火を見るより明らかでしょう。
 あと弐寺と違ってボルテのつまみは上から腕を突っ込むことになるので、高さがギリギリかつ天板が手前まで敷かれていると単純に操作がしづらいです。
 この辺の応急処置として余ってた発泡スチロール(5cm)にボックスを乗せたところ、無事上記の問題は解決されました。……が、ただでさえ隠れていた画面の下部がさらに隠れることに。まあ譜面の表示領域的にはまだ問題ないので大丈夫でしょう……きっと。

おわりに

 いかがでしたか?(クソブログ)
 完全見切り発車で製作を始めましたが何とか形になりました。防音効果も少なからずあるようなので、これで楽しいおうち音ゲーライフを進めたいと思います。
 思いついたら改良もしていきたいので、その時はまた追記します。
それでは。洛葉みかんでした。

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かいたひと:洛葉みかん
Twitter:@lac_ba_m


余談



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制作・著作
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※03/23追記:専コン買い替えました…………

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