中国南方航空体験記 〜ロンドン-羽田往復56000円の感想〜
ロンドンまで往復で56000円で行けてしまう、中国南方航空。ネットの評判が悪かったり、中国の航空会社はなんか不安…という方に、僕の実体験をレポートします。
前提
前提としてこの旅行は格安貧乏旅行です。なので、旅行に金は惜しまないという方はあまり参考にならないかもしれません。
航空券の取り方
航空券の取得ですがskyscannerという比較サイトで自分に合った航空券を探すことができます。僕は宿も基本ここから予約しました。
自分の場合は多少時間がかかっても安く行きたかったので、一番安かった中国南方航空で行くことにしました。11月は閑散期ということで値段はなんと最安でロンドンとの往復が56000円くらいでした。めちゃやす!月全体というところから見れば分かりやすい。
詳細としては、羽田を15時ごろ発で往路復路ともに中国の広州で13時間ほどのトランジット。それを経てロンドンヒースロー空港という36時間の長旅。帰りもロンドンヒースロー空港から広州での半日トランジットを経て、昼頃東京羽田着。
時間に余裕がないとなかなか難しいスケジュールかもしれませんが、それさえクリアできれば、値段が安く、羽田のいい感じの時間発着で、ついでに広州を楽しめるのは良い条件と言えるのではないでしょうか。一方で、安いなりに安い理由もあって、これは完全に偏見ですが中国の航空会社はなんか不安というイメージや、ネットでの悪評など、不安な部分もありました。
そこで自分の実体験も踏まえて、レポートしたいと思います。
ネット予約
Skyscannerで好きな航空券を探す。決まったら、どのサイトで買うかを決める。そしてどんどん進んで購入。特に変わったことなかったように思います。クレカとその枠に余裕さえあればOK。僕はエクスペディアだったのですぐにアプリを入れて旅程表(itinerary)を見られるようにした。チケットはスマホの画面を見せるだけでは不安だったので、紙にして印刷。ただ別にスマホ画面で可能。この時注意なのが、航空券などEチケットを印刷はスマホだとできないことがあるのでそういうときはPCを使う。
座席指定&オンラインチェクイン
ここが一番の難関。正直僕も全て理解している訳ではないが僕の体験談を書いていきます。まずPCで中国南方航空の日本語サイトからオンラインチェックインを選択。784から始まる13桁の航空券番号と名前を入力。この時、名前は小文字かつスラッシュを入れる。例えば戸田和幸さんなら、「kazuyuki/toda 」みたいな感じ。その後座席指定。席によって値段は異なるが僕は全て無料の席を取った。これでできているのか不安だったがどうやら無事できていたよう。ただ僕の連れは一つ有料の席を指定したが、支払いがなかなかうまくいかず。アリペイなど中国のものがあればできたが、なかったのでクレカで支払いを試みたがどうしてもエラーにしかならなかったよう。しかしエクスペディアアプリで座席指定が完了しており「まあいいか!」というノリで当日アタックすることに。結果は連れだけ席が取れていませんでした。。。
搭乗までの流れ 羽田〜広州
1505分に羽田発広州行きの飛行機で、何かあったときのために余裕を持って12時に羽田に到着。中国南方航空は国際線ターミナルのH。オンラインチェックインは済ませていたはずなので、カウンターに行かず機械で発券したいと思っていたが、近くの機械から中国南方航空の発券はできず。(多分羽田では機械で発券はできないっぽい?)しょうがなくカウンターに向かったが受付は開始していないにもかかわらず、すでに多くの人が並んでいた。僕らは「まだあと2時間半以上あるから」と余裕をこいて吉野家で腹ごしらえをしてまたHの列に向かった。すでに受付は開始していたが一向に進む気配がなく、さらに列は伸び、隣の航空会社のさらに奥の方まで続いていた。結局僕らは1時間半くらい並んだ。カウンターに行くと日本語のアクセントになんの不自然もない東南アジア系の好青年が対応。連れが席取れていないことがわかるも、すぐに近くや隣の席を取ってくれた。素晴らしい。その時、時間は14時15分。14時45分までには搭乗を完了してろといわれたので急いで保安検査に向かう。僕らの後ろにはその時点でも30人くらいの列が。彼らは間に合ったんだろうか。とにかく保安検査を終え、無事搭乗完了。
機内の様子 羽田〜広州
まず乗っている人の割合はざっと見た感じ、中国人1、日本人1、ラグビー観戦帰りの屈強な外人1という感じ。僕の席はブロック最後尾の真ん中。席は広くはないが狭くもない。標準くらい。
荷物は規定では10kgなはず。僕のリュックは上の棚には入らず、横の細長い部屋みたいなところに入れてもらった。両隣ともに中国人だったがマナーはとてもよく快適だった。設備もしっかりしていてそれぞれ一人一つ据え付けのモニターがありマップや映画、音楽やゲームがある。映画もスターウォーズシリーズやアベンジャーズシリーズなど洋画好きな自分にとってはワクワク。ただ中国語の字幕が消せないのと、日本語吹き替えがない映画もいくつか。広州行きでは日本語吹き替えでファンタビ2をみた。
また、スマホが使えない可能性があるなんて信じがたい噂もあったがバリバリ使える。(少し前まではマジで使えなかったらしい)USBから充電も可。ただ連れはブロックの最前列でモニターの形式が違ったようでUSBポートがなかったそうなので注意してください。飲み物もバラエティ豊富でジュースやアルコール類と基本的なものは全てある。ビールはあまり美味しくはなかったそう。機内食は一回。まずいという噂を聞いていたので期待値がかなり低かったのですが全然美味しかった。食べ終わったらすぐにゴミも回収してくれる。
広州での過ごし方
トランジットでの滞在の場合、無料でホテルに泊まることができる。出口を右にずっと行ったKFCの手前のインフォメーションで航空券をみせると、タブレットで写真を見せられ、「この中から選んで」と言われる。おすすめは云峰大酒店。Wi-fiが各部屋にあるし、部屋も綺麗。ホテルを選んだら、ホテル名が書かれたシールを貼られ、近くの椅子で待つ。そしてホテルごとに、送迎のバンがあるのでその迎えの人を待つ。
空港のWi-fiは機械にパスポートをスキャンするとアカウント番号とパスワードが発行される。その機械は空港内にたくさんある。
ホテルから街に出ても良いが、何よりクレカがほとんど使えないので要注意。コンビニでも使えません。アリペイ等を前もってダウンロードしておくべき。
搭乗までの流れ 広州〜ロンドンヒースロー
午前9時半のフライト。朝、6時にホテルから空港までの送迎のバンに乗る。朝早いがモーニングコールしてくれるので多少安心。
航空券は羽田で二つ分を既にもらっているので、直接保安検査に。広州での保安検査はかなり厳しい。僕は大きいリュックの中に入っていた金属類やモバイルバッテリーを全部出された。モバイルバッテリーは特に厳しく、それぞれの識別番号を細かくチェックしていた。
厳しい検査が終わったら、中でゆっくり。カフェで時間を潰してマックでソーセージマフィンを。マフィンがパサついていて不味かった。流石に空港内ではカードが使えました。
その後は普通に搭乗。僕だけ身分を示すクレカの提示を求められたが特に問題もなく。
機内の様子
羽田広州間と変わらず、モニターがついていて音楽や映画が。あとはショボいサッカーゲームも。13時間と長時間携帯が使えなくても退屈はしない。ただ映画のラインナップは機によって若干違うので、みたい映画は見れる時に!一本映画を見て、のんびりして、半分寝たらロンドンにいました。機内食は二回。ビーフもフィッシュも美味しい。さらに軽食の肉まんもおいしい。
ロンドンヒースロー空港から市内
到着したら空港から出る。ヒースローはこれが超楽で、ここにある国の人は、パスポートをスキャンして顔認証するだけ。1分で終わる。
すぐに地下鉄の駅に向かい、この機械でOysterを購入。日本語対応しているのでわかりやすい。
帰り
ロンドンヒースロー〜広州
2時間半前くらいに空港に到着。カウンターで航空券を発券してもらおうとするが、荷物が行きより増えていたためそのリュックは持ち込めないよと言われる。おもさは12.2キロだった。しかしどうしてもお願いしますと食い下がっていると、もう一回荷物を整えてきていいよと言われその時間でリュックの荷物を手持の小さめのバッグに入れ替えてなんとか10キロちょいに抑えて持ち込み可にしてもらった。
空港内にはいい感じの店がなかったのでロンドンおなじみのPRET A MANGERで買ったサンドイッチを食べて、アーセナルvブライトンをTL観戦しながら待機。
機内は相変わらず快適。映画を2本観て、寝て起きたら広州着。機内食はまた2回。
広州に着いたら帰りもトランジットホテルを無料で利用し13時間を潰す。
広州〜羽田
8時55分の便だったがホテルから空港への最初のバンは6時だったので時間まで就寝。空港に着いたら、直接保安検査へ。前回の反省をいかし、すべてのモバイルバッテリーを前もって外に出しておいた。これで大丈夫と思いきや、リュック内の鉄のキーホルダーのお土産や行きは大丈夫だった鍵類まで出せと言われた。さらに、数年前に買った古いモバイルバッテリーがもう識別番号がわからないという理由で没収された。古いモバイルバッテリーは気を付けましょう。
それ以降は特に何もなく快適な旅でした。
まとめ
値段がかなり安かったのでどんなやばさがあるんだると不安な部分がありましたが、終わってみれば不満もなく大満足。充電できて、モニターあって、機内食が美味しくて個人的にはなんの文句もありません。席もそれほど狭さは感じないし、コスパは最高。時間に余裕があって、航空会社に特にこだわりがない方にはおすすめです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?