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【海外駐在】 ③インドネシアのお祭り Panjat Pinangに参加した話

 インドネシアでは毎年8月17日の独立記念日に開催されているイベントがあります。

 その名はPanjat Pinang(パンジャット・ピナン)。日本語に直訳すと、Panjatは「登る」で、Pinangは「ビンロウの樹」を意味し、ビンロウの木を登るイベント。

 ビンロウの木はヤシ科の植物で、枝が無く幹が直立しており、高さは15メートルにもなります。そのビンロウの木のてっぺんに自転車やウォーターサーバー等の景品が取り付けられており、参加者は景品を目指して木の棒を登ります。この棒ですが、謎の黒いオイルが塗られており、簡単には登れなくなっております。

インドネシアの伝統行事 パンジャット・ピナン
木登りイベント

 パンジェット・ピナンは各地で開催されるのですが、上の写真はジャカルタ北部に位置するAncolビーチでのイベントの様子。

 1チームあたり4人以上のメンバーで構成する必要があります。12時頃より受付けが開始し、参加料を支払うことでエントリー完了。外国人単独では参加できないため、インドネシアのチームに参加させてもらう必要があります。そして14時にいよいよ木登りイベントがスタート。

 開始の合図と同時に各チーム必死で登り始めます。それもそのはず、登頂で1位になったチームにはYAMAHAのバイクが景品で贈られるのです。そのためみんな必死で登るも、謎の黒い油が塗られた棒は悪魔的難易度に。
身につけているシャツが汚れる事など気にせず、シャツで油を拭き取り登るのが最適解でした(笑)
 チームメイトを土台に4人分積み重ねればゴールまであと少し。最後の5人目でようやくゴールに到着。ゴールに要した時間は約20分でしたが、一番早いチームは10分もかからず登っておりました。恐るべし。 

ゴールは目前

 頂上まで登れば後は自身の落下に気をつけて、景品を下に落とす作業に移ります。景品を壊さないように下で受け取る人も最新の注意を払います。

頂上に到達し、喜びが爆発するフレンド

 日頃からクライミングを行っているので、登る事については自信を持っていましたが、オイルが塗られた木の棒の前では無力でした。今後クライミングの壁に油が塗られていたときは、この経験を活かすことができそうです。

 皆様も独立記念日にインドネシアを訪問する機会がありましたら、是非このイベントにご参加ください!

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