
ワンピースカードゲーム チャンピオンシップ2023 3on3 Spring ベスト16 赤緑ロー デッキ解説記事
初めまして、めいろと申します。
今回はチャンピオンシップ2023 3on3 Springで使用した
【赤緑ローのデッキ解説記事】となります。
大会で使用したデッキリストと成績です。


ベスト16
この記事では
・デッキ選択理由
・構築の概要
・カードの採用理由
この3つについて解説してきます。
全て無料ですので、気軽に読んでもらえればと思います。
私の実績としては、今回の3on3でベスト16、昔遊戯王のCSで少し結果を残せたくらいで
実績を重視する方にとっては
数多くの実績を残している強いプレイヤーと比べると、少し説得力に欠けてしまうかもしれません。
赤緑ローは4月頃から使い始めて歴が浅いこともあり、そんな考え方もあるんだな、くらいに思ってもらえれば幸いです。
1.デッキ選択理由
3on3のチーム戦という事で、リーダー被りができないルールのため
まずチーム内で赤ゾロ、ニューゲート、この2つを使用することがほぼ確定してました。


3つ目のデッキ候補として挙げられるのが
エース、赤緑ロー、カタクリ、マム、錦えもん、緑キッド、イワンコフ等。
数あるデッキの中から赤緑ローを選択した理由としては
1.赤ゾロ、ニューゲートに負けないくらいのデッキパワーがある
2.構築の幅がかなり広く、プレイ等の練度を含めるとプレイヤーによってかなりバラつきがあるため差別化が出来る
この2点が赤緑ローを選択した主な理由となります。

1点目
デッキパワーについてです。
赤緑ローの一番の魅力でもある、回った時のパワーが他のデッキと比べて段違いに高いことが挙げられ、手札が良い時のパワーが他を寄せ付けません。
先行後行の差によってパワーが下がる、といったことがデッキによっては発生しますが、赤緑ローの場合は構築次第でそれがあまり感じられなかったのも強みだと思いました。
マリガンしても手札事故が発生して、ブン回らないことも時々ありますが
構築とプレイによってカバーが可能だったりと、練習してみて意外と悪くない印象でした。
先行後行関係なく、ブン回ればすべて解決。
2点目
構築やプレイにバラつきがあるについてです。
混色のリーダーということで赤、緑の両方のカードプールが使えるため、構築の幅が他のデッキと比べて非常に広く
FILM型、バギーを採用したイベント型、白ひげ型、ビスタ、イゾウ、ルフィ、ホーキンス、8キッド採用の有無等々。
その構築の幅の広さから、どのカードが出てくるか分かりません。
採用にしているカードによってプレイも少し変わってきますし、構築が分かられていないと最善のプレイをするのが困難です。
プレイに関しても、ナミやボニーのサーチ先、リーダー効果でどのキャラを戻して展開していくのか等、プレイヤーによってバラつきがかなりあると感じました。
選択肢が非常に多く、しっかり考えないと勝ちに繋げられないため、構築、プレイ共に全デッキの中でトップを争う難しさです。
しかし難易度が高い分、しっかりと煮詰めればかなり差別化できると考えました。
実際にチームメンバーとの練習でも勝率がかなり高く、好感触だったので赤緑ローを使用することにしました。
2.構築の概要
色々な構築を試してみましたが、このデッキの主役でもある、5コストのローの登場時効果でキャラを出す際に強力だと感じたのがSTゾロでした。


STゾロはカウンターが付いていないものの、3コストで1ドンを付与するだけで攻撃時7000、相手ターン6000打点で実質3コストでパワー6000というかなり高スペックなカードとなります。
コストを踏み倒して、STゾロを登場させることが可能なローとの相性は抜群です。
この組み合わせが非常に強力だと感じたため、ローとSTゾロを4枚ずつ入れるところから始まります。
次に早い段階でリーダー効果を使用するために、低コストキャラを展開していく必要があり、サーチしながら展開できる低コストキャラとして
ボニー、ナミ、ダダンの3種類は4枚必須だと考えました。



ボニーはSTゾロやローといった超新星を持ってこれるため、言わずもがなといったカードです。
サーチできるカードの色の指定がなくあまりにも万能。
ナミはメインアタッカーとなるSTゾロをサーチ可能なのと、1コストのため展開札としても優秀なので、デッキとの相性が良いカードとなります。
ダダンはサーチ可能なカードが、お玉やマキノ等の優秀なものが多いのと、ナミをサーチした場合の展開が非常に良いため序盤の要となるカードです。
特にダダンとナミは、リソースを失わず最序盤から展開できるカードのため、安定性を下げない意味でも減らしてはいけないカードだと思います。
ロー4枚
STゾロ4枚
ボニー4枚
ナミ4枚
ダダン4枚
計20枚
これらのカードを固定枠として考えていくことにしました。
今回の構築の方向性として
1.先行後行どちらでも戦えるようにする
2.ニューゲートの存在によりアタッカーは5000ではなく、6000以上の打点で連打出来るようにする
この2点を意識しました。
1点目
先行後行どちらでも戦えるようにするについてです。
一般的に赤緑ローは手札が多い状態でスタートしたいので、基本的に後行を取っていきたいデッキとなります。
しかしジャンケンに負けた場合、先行を押し付けられることが多く、ジャンケンの勝敗で大きく差がつくのが嫌だったので
先行後行で差がつかないように、後行ではなく先行前提でデッキを組む必要があると考えました。
先行前提でデッキを組めば、当然後行でも安定して最速でリーダー効果を使用可能です。
先行でリーダー効果を最速で使用するためには、1コストのキャラは最低3枚必要なので、先行前提でデッキを組む場合、1コストのキャラを多く積むことが求められます。
2点目
ニューゲートの存在によりアタッカーは5000ではなく、6000以上の打点で連打出来るようにするについてです。
ニューゲートは現環境で間違いなくトップに入るパワーを持っていて、デッキ構築する際の基準になります。
最低でも6000で攻撃しなければならないため5000を連打する方向で構築するのはあまりよろしくないと考えました。
それくらいニューゲートというデッキは強力で無視できないデッキです。
そのため、3コストの速攻ゾロやマキノ等の5000打点になるアタッカーや補助カードは、不採用の方向で構築を進めました。
各対面の先行後行の選択は
ニューゲート、後行
赤ゾロ、先行
エース、先行
赤緑ロー、後行
黄色系、後行
緑系、後行
黒系、後行
青系、先行
これを元に構築やプレイ方針を考えていきました。
3.カードの採用理由
固定枠となったカード以外の採用理由を優先順位が高い順に説明していきます。
《トニートニー・チョッパー》4枚

ナミとダダン、両方のサーチに対応している数少ないカードとなります。
リーダー効果を使用するために展開カードとして運用できるのと、場に出した後もブロッカーとして仕事ができるとても優秀なカードです。
混色リーダーの共通の弱点として、ライフの少なさが挙げられますが、それを補う意味でも1コストのブロッカーは重宝します。
文句なしの4枚です。
《トラファルガー・ロー》4枚

貴重な緑のアタッカー兼フィニッシャーです。
STゾロとも相性が良いカードで、6000以上の打点を連打する方向でデッキを組んでいるため使用頻度が非常に高く、登場時効果がデッキコンセプト的にもマッチしています。
貴重な緑の5コスト以下のアタッカーとなるカードの中で、このデッキにおいてブロッカーローの次に優先順位が高いです。
中盤以降に使用するカードのため、4枚投入すると手札で被る確率が高くなってしまいますが、嬉しいことにカウンターが付いているので1000カウンターとしての運用も出来ます。
このカードの有無で攻め切れるかが大きく関わり、勝敗に直結することも少なくないので1枚も減らせないカードだと思います。
《お玉》4枚

このデッキの数少ない2000カウンター兼盤面処理サポートカードです。
2000カウンターとして運用するのは勿論のことですが、登場時効果も強力で相手のキャラの打点を下げて、無駄にドンを振り分けなくてもキャラの処理を容易にしてくれます。
このデッキのお玉は他のデッキと違い、場に登場させても使いまわせることが可能で、毎ターンお玉でキャラのパワーを下げてキャラの処理→リーダーやブロッカーローの効果で回収といった流れができます。
手札に戻ることで2000カウンターとして使えるため、防御や盤面処理と汎用性が高いカードです。
おまけに1コストであることから、リーダー効果を使用するための展開札としても使えるため、使用頻度もかなり高く減らす理由がありません。
《カポネ・ベッジ》4枚

チョッパーと役割が被りますが、1コストブロッカーは序盤~終盤まで使いやすいカードで腐る場面が殆どなく、ライフが少なく防御面が少し弱い赤緑ローでは常に場に出しておきたいカードです。
先行を押し付けられたときに1コストのカードは何枚か握っておきたいので、展開札としても使えて防御面でも活躍できるベッジは4枚にしておいて正解だったと思います。
最短でリーダー効果を使うためにも、しっかりと役割の持てる1コストのカードは妥協せずフルで投入した方が良いと考えています。
このゲームの1コストブロッカーはシンプルに強い。
《ナミ》4枚

主に対ニューゲートを意識したカードになります。
序盤はドンをナミやダダン等の低コストキャラの展開に使用したいため、リーダーにドンを付与して攻撃することが難しく
相手のリーダーが5000の場合、序盤は気になりませんが対ニューゲートでは話が変わります。
対ニューゲートでは、中盤以降はとにかく6000以上の打点を連打して押し切らなければならないため、序盤から1回でも多く攻撃を仕掛けてリソースを削る必要があります。
しかし序盤からリーダーにドンを付与して攻撃すると、展開が少し鈍りベストな動きが取りにくく、かといって展開を重視すると相手のリーダーに攻撃できないといったジレンマが発生します。
その問題を解決してくれたのが、STナミでした。
1コストのため展開札としても序盤から活用でき、展開しながらでも毎ターンリーダーに1ドンを付与してニューゲート相手に攻撃することが可能です。
また、6000以上の打点で連打していく方向でデッキを組んでいるため、中盤以降も展開しながらでも攻撃時の打点を落としにくいのもポイントとなります。
ブルックと違い、場に残るだけで毎ターンドンを付与して仕事が出来るため、このカードを1枚場に維持しながら戦うと対ニューゲートでは打点面でかなり楽に戦えます。
場に残られると厄介なカードのため、5マルコの的にされてしまいますが、その場合デッキを潤滑に回すためのダダンやサーチする方のナミの維持が出来るので、5マルコの効果に対しても地味に活躍してくれます。
《ラディカルビーム》4枚

このカードだけ唯一場の展開に絡まず序盤では事故要素になるカードですが、それに見合うくらいの中盤以降非常に頼りになるカードです。
デッキの性質上、相手の攻撃を防ぐためにカードを切る際、なるべく1枚に抑えないと次ターンの展開で選択肢が狭まられ展開が鈍ったりするため、手札をなるべく温存しておかないといけません。
そこで活躍するのがラディカルビームでした。
基本的にライフ2枚になるまで攻撃を受けるプランにしていたので、ラディカルビームのガード値を4000にするのが容易です。
赤を使用したデッキが環境に多く、トリガーのジェットピストルや火拳等ケアして展開する際に1ドン残して展開していく必要があります。
そうすると1ドンを余らせて相手にターンを返すことになりますが
その1ドン余りを綺麗に使いこなせるのがラディアルビームで、1枚でガード値4000は大体の攻撃は守れるので、実質除去されないブロッカーとしての運用が可能です。
ラディアルビームを採用によって、相手のリーサルを防ぐといったことが何度もあり、手札にあると防御面が非常に楽になるので、1コスト4000ガードはあまりにも偉大だと感じます。
《モンキー・D・ルフィ》2枚

ブロッカー無視のフィニッシャーです。
今回の3on3で最も活躍したカードでした。
赤緑ローがブロッカーを2体以上置かれるとなかなかリーダーへの攻撃が通らず、苦しい展開が多くなりがちでしたが、その問題を解決してくれたのがこのカードです。
ボニーとナミの両方で回収することが可能で、手札に持ってきやすいのもポイントとなります。
特に対ニューゲートでは非常に活躍するカードで、4マルコ等のブロッカーを無視してSTローやSTナミと組み合わせると14000×2の攻撃が可能で、大会や練習でもこのカードで何度も勝ちへ導いてくれました。
現環境の赤緑ローは、ルフィの採用はあまりメジャーではなく、たまに採用されているくらいの感覚だったので、相手の意表を突くことが出来ると考えました。
実際に今回の3on3では、このカードが決定打になることが殆どで、対戦相手もルフィが出てくるとは思わなかったらしく、採用して正解でした。
このルフィの枠は自由枠なので、環境次第でホーキンスや8キッド等の他のアタッカーと入れ替えても良いと思います。
《ブルック》2枚

プレイ的にボニーよりもナミを優先して出したい状況が多々あり、ナミのサーチ先を増やしたいという事でガードポイントかブルックで悩んでいました。
ガードポイントがブルックだったらリーダー効果使える状況が時々あり、ガード値を上げるよりも展開できない方が致命的だと考え、ブルックに決定しました。
アタッカーの打点を上げつつ展開ができる、2000カウンター、STローを使ったリーサルの時に使用するといったカードとなります。
《イゾウ》2枚

元々ブルック4枚の構築で回してましたが、盤面に触れられるカードが少し欲しいと思い、ブルック2枚減らして同じ2000カウンターのイゾウを採用しました。
このカードだけ唯一サーチが出来ず素引きするしかないカードですが、9コストニューゲートを出された際に4マルコをレストにしてリソースを削りまくったり等、地味なところで活躍してくれたので悪くないと感じました。
ブルックと同じ2000カウンターなので、使える状況がないならシンプルに2000カウンターとして使用します。
ここは自由枠なので、ギブソンやビスタ等のカードと入れ替えて環境に合わせたカードを入れても良いと思います。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました。
今回の3on3では参加チームが600近くあり、その中でベスト16に残ることが出来たので、記念にnoteに執筆しようと思いました。
プレイ面も書こうかと思いましたが、手札によってプランが少し変わることがぼちぼちあり、各対面の細かいプレイ等を書いていったら莫大な量になり私の力では書き切れないと思い断念しました…
私自身、実力もまだまだなのでこれからも公式大会で上位に食い込めるよう努力していこうと思います。
おしまい