何度だって　何度だって
いつでもどこでも　伝えられたのに
丸くなった小さな背に　本当の事言えなかった

いつもの曲がり道の先に笑顔
楽しかったの？
嬉しかったの？
今日はどんな事で笑い合ったの？

他愛も無いお喋りは続く　空は夕暮れ
冬の匂い、土の匂い、大好きな人の匂い

愛って眩しいから
近すぎて見えなかった

待ってたんだ　待ってたんだ
いつでもいつでも　いつでも私を
シワの増えた小さな手を　握る事さえ出来なかった


いつしか曲がり道を通り過ぎて
「お帰り」から「また来てね」と気付けば変わっていた

言葉は隠れんぼ
伝えたい数だけ

何もなくて　何もなくて　想いを伝える魔法なんてなくて
ごめんねとか、会いたいとか、ありがとうとか、
今更遅いけど

大好きだった　大好きだった
強くて弱くてくしゃくしゃな笑顔
言えなかった言葉はまだ届きたいとあなた探す

愛色の空　あなたの声
笑ったみたい　流れ星ひとつ