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「もう、トロワったら…」「ここにもついている」「えっ」「ここもだ」「や、トロワ…」「……」

多分トロワは「今日はチョコレート味のお前が食べたい」って言うと思うよ。頭の中が甘い台詞を言うトロワバートンでいっぱいです。多分タイBLのせい。私の見ていたタイBLのドラマはお菓子作りが得意な受けの子と先輩の話だからさ。カトル様はお菓子作りは不得意そうっていうか作った事ないと思うけど小さい頃お姉さんとかにチョコ作りを手伝わされたっていうか、本当はカトルにあげるつもりだけど、ちょこちょこその辺を走り回ってるちっちゃいカトル様に、チョコレートが乗ってる調理台とかに背を届かそうとして隠れながらお姉さんの目を盗んで台に乗ってボウルに入った溶けたチョコを指につけてなめたりしてるけど、本当はばれてるのにお姉さん達は私たちの可愛いカトル様のやってる事だからくすくすって笑ってるんだと思うよ。そんな世界線があってもいいと思うんですよね。

カトル様は会った事のない29人の姉がいるっていう設定がそこかしこに書いてあるけど全員あったことないっていうか会った事のあるお姉さんがいるといいなあ。

ほっぺたにチョコがついてるカトルさまにキスをして、お姉さんが笑うと思うから、多分カトル様はその時の事を思いだして、一緒にチョコを作るのを手伝ってくれてるトロワのほっぺについてるチョコをなめるんだと思うよ。

かわいい……。なんだそれ……。タイのBLのそのドラマの主題歌を出てくるカップリング全員で歌ってる謎のMVを見ました。とりあえず私の好きな主人公のカプの二人は一緒に座っていちゃいちゃさわり合ったりみつめあったりしながら歌ってた。すごく簡単なMVだった。二人がいちゃいちゃしながら歌ってたらそれで成立するMV。

勧められたBLドラマを見ながらネトフリのやつで飯を食ってたんですが、トロカトじゃないなあ…っておもってすぐ見るのをやめました。結局トロカトじゃないとだめらしい。あー。日本のだからかな……。

トロカトって多分すっごくいいじゃないですか……だって地球を巣立った人類がコロニーを建築して移り住んでそこで地球圏に反目する一部の人たちの中に少年が含まれていてガンダムに乗ってそれぞれ送り込まれた少年達が出会うわけでしょう。いいよね、そのBL。いやBLじゃないんですけどね。

やっぱりガンダムWっていいよね。BLじゃないからいいんですよ。それなのにトロカトはやっぱりBLじゃないかもしれないけど心が通じ合ってるからそこがいいんだと思うなあ。多分カトル様はさ、まだ好きかどうかも分からないまま一緒にプリベンターで生活とかしてチョコをあげるんだって誰かに教えてもらってみんなにチョコをプレゼントするためにみんなで作ろうよ!っていってそういう会を催すんだと思う。

「トロワ、これ何?」
「板チョコだ」
「板チョコって……板で出来てるの?」
「いや、板で出来てはいない。板の形状をしているチョコだ」
「これってこのまま食べられるんじゃないの?」
「そうだな」
「なんで溶かすんだい?」
「確かに、合理的ではないな」

「おい、お前ら!口はいいから手を動かせよ!」
「わっ、デュオ、ごめん。僕チョコって作ったことがないから、よく分からなくて……」
「はあー。これだからお坊ちゃんは……」
「だったらデュオは、作ったことがあるの?」
「いや、ないぜ。俺はもらう専門だからな!」
「そうなんだ、すごいね、デュオ」
「カトルう。お前だってチョコレートいっぱいもらったことくらいあるだろう?」
「ないよ。わざわざ特定の日にチョコレートをもらうような習慣はなかったから」
「そうかよ。まあ、色々な習慣があるよな。おい、トロワ。お前はもらった事くらいあるだろう?」
「いや、ない」
「ええー?本当かあ? そんな事言っちゃって、本当はすっごいもらった事があるのに隠してるんじゃないのか?」
「食べられないものは断る事にしている」
「え、お前チョコレート食べれないのかよ……。もったいねええええ!」
「戦場では食べていた。糖分を補給する事で体力を維持することができる」
「へー……そうですか……」
「おい、デュオ!」
「なんだよ、五飛」
「お前こそ口ばかり動かしてないで手を動かせ!湯が冷めたら固まってしまうだろう!」
「へいへい。分かりましたよ。ってかお前、何作ってんだ?それ、本当にチョコなのか?」
「ああ……、これは我がコロニーの伝統細工だ。こうして龍のひげを表現する。そしてここに流し込んである本体につける。近づくな!貴様は何かの拍子に転びでもしてすぐに壊しかねないからな…」
「そりゃないぜ、五飛……オレ達お互い信頼してるだろう」
「それはない」
「ひでえ……」
「おい、デュオ」
「なんだよヒイロ。お前はなんで全く作業しないんだ?まあお前に期待してもだめか……」
「これでは、材料が足りないぞ」
「え、本当か?言われた通り買ってきたぞ?」
「俺が言ったのは、ホワイトチョコレートだ。これはミルクチョコレートだ。全く違うものだ……詰めが甘いな」
「なんだって? ちくしょう、ってかそんな事言うならお前が買ってくればよかっただろうが!」
「責任の転嫁は任務の失敗を意味する」
「馬鹿野郎!もう失敗してんじゃねえかよ!」
「まあまあ、二人とも。ミルクチョコレートも美味しいと思うよ」
「まったくカトルは甘い……」
「ヒイロ、今から僕が買ってくるよ。ならいいでしょう?」
「カトル、お前にチョコが買えるのか?」
「いやだなあ、ヒイロ。チョコレートくらい買えるよ。デパートや表通りにある専門店にいけばいいんだよね?」
「カトル……、デパートで買うような高級なチョコレートで菓子作りをするなんて金をどぶに捨てるようなものだ。だったらそれをそのまま食べればいいだけだ」
「えっ、そうなの……?美味しいと思うけど、ゴディバのチョコレートとか使ったらもっと美味しくなるんじゃない?」
「軟弱物め!それを買うなら菓子作りなど必要ないだろう!」
「五飛、そんな……ごめん、僕何も分かってなくて……」
「あまりカトルをいじめるな。誰にでも初めての経験はある」
「トロワ、ありがとう。でもいいんだ、僕が悪いんだから……」
「俺も行こう。それならば問題ないだろう」
「えっ、トロワ、いいのかい?」
「ああ」
「そうだな、二人で行ってこい、さっさと行ってこい。だけどすぐ戻ってこいよ。高級チョコレート買って途中でとんずらするなよ?」
「もう、デュオったら。そんなことしませんよ」
「五飛。ここを頼む。俺は行ってくる」
「ああ。いいだろう」

「よぉし、じゃあ行きましょう!楽しみだね、トロワ」
「ああ」
「準備はいい?」
「大丈夫だ」
「あ、トロワ。待って」
「なんだ」
「そこついてるよ」
「どこだ」
「ここ」
「……ああ。すまない」
「ふふっ、つまみ食いでもしたの?僕の指についちゃった。ん、美味しい」
「……お前も顔についてるぞ」
「え?どこ?おかしいな」
「ここだ」

ちゅっ

「ちょっ……トロワ!?」
「甘いな」
「何してるの!」
「もったいないからな」
「あ、もう、トロワったら……」

ってやってると思うんだよねなんだろうすっごく長くなったけどぜんぜん普通の光景だった。普通かな。よく分からなくなりました。さいならさいならさいなら。もっとお菓子作りを楽しむかとおもった。

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