ずっとずっと大好きだよ
第7話 さくらのご飯
私のご飯の基本はドッグフードだけど、ママの仕事がお休みの日は手作りご飯だった。
退職してからは毎日手作りしてくれた。
パピーの頃は、ドッグフードをミルクやスープで柔らかくしたものを1日3回食べていた。
歯が生えそろって硬いものが食べられるようになったら、カリカリのフードに茹でたお野菜やお肉をトッピングしたものを1日2回食べていた。
シニアになると、舌があまりうまく動かせなくなり、一度にたくさん食べられなくなる。そんな時に色々工夫してくれるのがママだ。
わんバーグは1つの中にお肉も野菜も穀類も全部入っているので、少ない量でも栄養やカロリーが取れる。
それに、一口大にして口に入れてもらうととても食べやすい
私はわんバーグがとても好きだった。
少しでも食べやすいようにと肉野菜スープは、葛でとろみをつけてくれた。もちろん、消化機能も低下してくるので食材はすべてみじん切りだった。
私が、固形物を食べられなくなったときには、小松菜・人参・りんごで野菜ジュースを作ってくれた。それに、ヨーグルトを乗せてもらうのが好きだった。
手作り食と聞くと、栄養バランスがどうなのと心配する人もいるそうだが、ママはあまりそんなこと気にせず作っていたよ。人間だって毎日毎日栄養バランスやカロリーを考えて作っているわけではない。
1週間とか10日でまんべんなく色々な食材を食べればいいよとよく話していた。
春には春の食材というように季節の旬の食べ物が体に良いとも話していた。
私は大型犬だが16歳まで長生きできたのは、ママの愛情たっぷりのご飯を食べていたからだと思う。
ご飯の他には、ヨーグルトも手作りだった。体にいいからとケフィアヨーグルトを作っていた。
パンが好きな私のために犬用のパンもよく焼いてくれた。人参やカボチャやさつまいもが入っていてほんのり甘くて美味しかった。
添加物は体に良くないと、ささ身や砂肝ジャーキーも手作りだった。クッキーもケーキも作れるものは何だって作ってくれたよ。
私はママの作ってくれるものは、何でもおいしく食べていた。
ママは
「さくらがおいしそうにパクパク食べてくれるので、作り甲斐があるよ」
と私の頭を撫でながら話していた。
さくらのごはんその1「わんバーグ」
鶏胸肉・人参・小松菜・しいたけ・舞茸・ブロッコリー・たまご・ゴマ・おからをハンバーグにして焼きました。
その2 「サーモンごはん」
焼き鮭とゆでたかぼちゃ・ブロッコリー・人参・ジャガイモにスープをかけたごはん。
その3「いり卵ご飯」
時間の無い時は、キャベツ入りのいり卵にすーぷをかけただけのごはん。
その4「夏野菜ご飯」
キュウリ・トマト・ブルーベリーに茹でたブロッコリ、切ってのっけるだけでとても簡単ごはん。
その5「焼きアジごはん」
茹でたブロッコリ―にかぼちゃ、焼きアジをほぐしてトッピング、それにスープをかけました。
その6 「豆乳スープごはん」
キャベツと椎茸を豆乳で煮たスープに焼き鮭をトッピング。
豆乳スープはたくさん作ってストックしておくと便利です。
その7「肉団子スープごはん」
小松菜・鶏むね肉ミンチ・人参・しいたけ・卵で肉団子を作りスープごとフードにかけて、ブロッコリーとミニトマトをトッピング。
手作りご飯は、難しく考えず作ると楽しいです。
一度にたくさん作って、1食分ずつ冷凍しておけば便利で手間もかかりません。
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