創業記念日にお風呂でマルセイユ石鹸を使いながら考えた、次の5年 @mikaikeda6
おはようございます。8月1日です。
ラブソルの設立記念日であり、今日から6年目になります。5年間続けてこられたことについては、お客様、取引先、友人、家族、神様に感謝しかないです。なんで神様なのかというのは少し前にnoteに書きました。
次は10年を目指し、頑張ります。
話は突然変わりますが、皆様、マルセイユ石鹸って知っていますか?
本当にいきなりなんなの?と思われると思いますが、石鹸のことです。
こういう感じの。
古くからフランスのマルセイユで作られていたオリーブオイルを原料とした石鹸ですが、17世紀頃になるとその評判の高さから、類似品・粗悪品も出回ることになります。
その状況を憂いた太陽王ルイ14世が以下のような決まりをつくります。
王令の内容
【第1条】暑さにより石鹸の密度が損なわれる6、7、8月の石鹸製造を禁止する。
【第2条】5月1日以前はオリーブの実が未熟すぎるため、最終搾りのオリーブ油を使用する。
【第3条】原料油脂は、オリーブ油以外の使用を禁止する。違反者には石鹸を没収する罰則を課す。
(出典:石鹸百科
https://www.live-science.com/honkan/soap/soaphistory02.html)
超厳しい王令のおかげで、マルセイユ石鹸は、高品質の石鹸としてその名を知られることになります。
って、石鹸の説明noteになってしまう。
なぜそんなことを書いているかというと、私、2017年の11月にマルセイユに旅行した際にマルセイユ石鹸を買ったんです。だいぶ長いこと放置していたのですが、1年くらい前かな?から、使い始めて、今では全身と顔をそれで洗っています。さすがオリーブオイル100%という感じで、とてもお肌がしっとりして気持ちが良いです。
最初、上のAmazonリンクの写真のように一片10cmはある巨大な塊なのですが、使っているうちに段々と小さくなります。ものすごくぎゅっと中身が詰まっているので、すこーしずつすこーしずつ小さくなっていきます。
一人で使っていることもあり、1年くらい経ってやっとだいぶ小さく、終わりが見えてきました。
つい先日、そのちびた石鹸を見ながら、なんとも言えない愛おしさとちょっとした寂しさ、そしてもう2年前になるマルセイユの旅を思い出していました。
私はこの、質の良いものを長くずっと使う、というのがとても心地よく好きなんです。
全然できていないものも多いのですが、バッグも財布も靴もメガネも時計も洋服も、良いものを長く使い込みたい。
良いものって別に高級ブランド品でなくても良いんです。
自分が気に入って使いやすいもの。ずっと毎日でも使えるもの。
マルセイユ石鹸も全然高くないですからね。
先ほどのリンクでは1個1000円していますが、1年持つし、マルセイユで買ったら数百円です。
でも、洗い上がりの肌に満足できて、飽きることなく毎日使える。
こういうものに囲まれて生きていきたいと思っています。
さてさて、毎度おなじみ、自分の仕事に置き換えるタイム。
私にとって、仕事が一番時間を使うもので、お金を稼ぐものでもあり、楽しい趣味でもあるので、当然全てのことは仕事につながってくるのです。
この、「良いものを長く」って、起業当初からラブソルの根幹にあることに近いです。
前にも書きましたが、ラブソルの基幹事業はノベルティ・オリジナルグッズの企画・製造・販売です。
グッズを作るときに絶対やりたくないのが、バラマキ用のもの。
だいたいバラマキグッズの依頼がある場合は、出来るだけ安くしたいという条件がつきます。
私たちは、こだわってものづくりをしたいと思っているお客様のお手伝いがしたいので、配るものに愛がなくひたすら安く作れれば良い、というのは合いません。
そういうものは、大手の企業さんにお任せしようということで、基本的に手を出しません。
これまた1点単価が高くないと受けないのか、と思われるかもしれないので補足しますが、「安ければなんでも良い」には一切対応しませんということです。
むしろ「予算がないけれども、できる範囲で良いものが作りたい」というお客様には全力で対応します。
こういう方達こそ、私たちが会社を始めた頃の想定顧客。
予算がない、ロットが小さい、デザインデータの作成が分からない、けれども想いのこもったこだわりのものづくりをしたい!
こんなお客様のお手伝いをしたいというのは、創業から変わらない想いです。
ノベルティ専用のサイトNovelty Cafeにあるノベルティマガジンには100以上の記事があるのですが、「こだわり」で検索したらたくさん出てきました。どうやら私はキーワードに「こだわり」と入れるのが好きなようです。
この記事もその一つ。なんとも深みのない記事で恐縮ですが、お客様の熱量があってこそ良いものができるというのは、本当にそうだと思っています。
「良いものを長く」の「長く」の方も大事です。
ノベルティって、もらったけれどダサいし使わないし、そのまま家で捨てる。っていう経験はありませんか?
私は残念ながらありました。
これも嫌で仕方なかったことです。
だから、捨てられないノベルティやグッズを作ろう、というのも会社としてとても大事にしていることです。
この、必要か必要でないかって、お客様のタイプによって変わります。とあるクラスタの人たちにとっての宝物が、別の集団にとってはゴミ同然なんてことは当たり前のこと。万人に受ける商品というものはないと考えます。
そのため、ラブソルは商品を決めてサイトに掲載し、カートに入れて注文、という方法をとっていません。
お客様にとって超面倒だと思うのですが、問い合わせフォームから、どういう商品が欲しいかお問い合わせいただき、ご相談しながら進めていく形にしています。
6年目を迎えるラブソルですが、「良いものを長く」の精神は最初から中心に据えた考え方。
まさかのお風呂でマルセイユ石鹸を使いながら振り返ったことでしたが、大事な想いを再認識することができました。
さらに言うと、私がマルセイユ石鹸に感じたのは「良いものを長く」の他に、旅を思い出す物語性。
「良いもの」だけでは差別化できない時代。
どうモノやサービスに「物語性」を出していけるか。
次の5年はここに重きを置きたいと思っています。
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【今日の一枚】
2017年11月のヨーロッパ旅行でのマルセイユでの一枚。
地中海に面したかつての要塞都市は、想像の何倍も美しく、豊かな場所でした。
暖かい気候、穏やかな人々、美味しい食事。
そして、この写真にも小さく写っているノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院。
必ずまた訪れたい場所です。
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LA BOUSSOLE
代表 池田 実加
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