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責任を負ってクリエイティブに携わることは苦しかったけれど、やり遂げた先にはいつも以上の喜びが待っていた @horimotoharu

今年の夏頃から始動していた、家系ラーメン箕輪家さんの公式サイト制作。
先日、サイトが完成し、公開となりました。

箕輪家の店長であるまるちゃんとは、オンラインサロンで出会い、数年が経ちました。これまで、グッズ制作やバナーデザインなどでラブソルはまるちゃんの活動をサポートさせていただいています。

今回は、大事なWEBサイトの制作を任せてもらい、少しでも力になろうと張り切って制作を進めました。

こんにちは、箕輪家さんのサイトのデザインを担当したラブソルの堀です。

箕輪家さんのサイトデザインが、キャリア初のWEBデザイン案件でした。
今回の記事では、今後忘れることがないであろう初めてのサイト制作で抱いた感情と、完成したサイトを公開して感じたことをお伝えしていきます。

サイトを作るために、何を考え、決めていかなければいけないのか。これからWEBデザインに取り組んでいく方にとって、参考になるのではないかと思います。

サイトを作っていく上で圧倒的に不足していた「意図」

初めてのWEBデザインとなった、箕輪家さんのサイト制作は、右も左もわからない状態からのスタートでした。

まずは、ツイートの画像にあるような、手書きのサイト構成から考え始めました。代表のゆかさんや、ラブソルデザイナーのみほさんのお力をお借りしつつ、なんとか形にすることができました。

その後、箕輪家さんの物件取得の状況などもあり、サイト制作は一旦ストップ。物件取得の目処が立った10月から再スタートしました。

10月中にサイトを公開したいということで、与えられた時間は1ヶ月弱。コーディングに2週間程度の時間がかかるため、デザインに使える時間は5日ほどでした

サイト構成はすでに考えていたので、あとは細かいデザインを決めていくだけ。

そんな風に考えていたのですが、再度制作をスタートしてみると、自分が考えきれていない点が多々見つかりました。

それっぽいサイトの構成はできている。しかし、そこには意図がない。

なぜ、ここにこのボタンを配置しているのか。
どうして、この部分に写真を挿入するのか。

質問されても答えることができない。参考サイトを見ながら、「それっぽいから」という理由で構成を考えていたためです。

社内チェックの際にいただいた質問に答えられず、悔しさと情けなさでいっぱいでした。
見た目ばかりを考慮して、本質的な機能の部分に考えが至っていなかった自分を恥じました。

どうしていいのかわからず、誰かに担当を代わってほしいと思ったことも事実です。

逃げたい気持ちもありましたが、それ以上に期待に応えたい気持ちがありました。自分がデザインを担当したと胸を張って言えるようにしたい。

デザイナーのみほさんだけでは、抱えきれない量のサイト制作のご依頼をいただき、箕輪家さんのWEBデザインは自分が担当することになりました。

担当することにはなったものの、経験もなく、自分だけでは制作を進めていくことができない。そんな中でも「デザインを担当した」と言い切れるように頑張ろうと、サポートしてくださったゆかさんとみほさん。

クライアントさんだけでなく、二人の期待にも応えたい。

その想いで制作を進めていきました。

考え、決断し、言葉にすることはこんなにも大変なことなのか

「それっぽさ」だけで、サイトの見た目を決める状態から脱した後、苦労したのは自分でデザインを決断していくことでした。

サイズ、色、配置する位置など、様々なパターンの中から、最適なものを選択していく。この決断の作業に、神経を使いました。

箕輪家さんは、サイト以前にグッズやバナーを制作しており、世界観がすでに構築されていました。世界観をサイトでも表現し、その中で機能もしっかりと持たせる。

飲食店のサイトに必須であると言える、リクルートページ。募集条件や求める人材が代わっていくため、この部分は手軽に更新できると便利です。

更新は簡単にできつつ、サイトのデザインは崩れないように。更新が手軽にできる利便性と、サイトの世界観を崩さないデザイン性の両方を担保できる方法を採用しました。

チームでの制作では、自分が決断した理由をメンバーにしっかりと伝える必要があります。複数のデザインパターンを試し、最終的に自分がいいと思ったものを、なぜいいと思ったのか言葉で伝える。

感覚的に良いと思うことも多々あります。そんな時も「なんとなくこっちがいいと思いました」と伝えることはできない。

どうして自分が感覚的に良いと思ったのか。
そもそもこのデザイン案は、何を意図して試してみたのか。
自分の狙いはしっかりと作用するのか。

自分の内側と向き合い、言葉を見つけていく。この作業が、過去に例がないほどに苦しいものでした。

考えているつもりで、何も考えていない。そんな自分をまざまざと見せつけられる。
苦しい時間でした。

サポートしてもらいながら、決断と修正を繰り返し、最終的なサイトのデザインを完成させることができました。

完成したサイトは、当初の想定からページ数が減り、シンプルな作りになりながらも、インパクトがあるものになっています。各ページ、各パーツに意図が込められています。

例えば、制作の最終段階で、AboutページとHistoryページにSNSのシェアボタンを追加しました。

SNSに強い箕輪家さん。サイトを訪れるユーザーさんもSNSを使いこなしている方が多いはずです。そういったユーザーさんがページをシェアしたいと思った際に、ページのフッター部分まで行かずともシェアができるように。

シェアをしたくなるようなコンテンツのそばにボタンを追加し、利便性を高める効果を狙いました。

責任から逃げずに、クリエイティブと向き合っていく

デザインを決めるために考えた量、その上で自分自身が決断した数。

どちらもこれまで自分が関わってきたクリエイティブの案件の中で、最多を更新しました。

責任を負わせていただく、貴重な機会を与えてもらったことには、感謝しかありません。

辛くて苦しい時間もありましたが、だからこそ完成した時の反響はいつも以上に嬉しかったです。

任せてもらっている以上、その責任から逃げない。

毎回体現できるように、これからも精進していきます。


堀 基晴▶︎SNS...Twitter / Instagram

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