「基本を疎かにしてはいけない」イベント用ポスター制作で実感した、クリエイティブで忘れてはいけないこと @horimotoharu
本格的にデザインを初めてから1年。これまでバナー制作やWEBデザインを担当してきました。
少しずつ制作に慣れてきた今、改めて基本を大切にすることの重要性を実感する機会に恵まれました。
今回は、基本を疎かにしてはいけないと感じた出来事について書いていきます。
最近、SNSで話題の新進気鋭の家系ラーメン箕輪家さん、弊社では、オリジナルグッズやWEBサイトの制作を担当しています。イベント出店が中心で、現時点では実店舗を持たない箕輪家さんが、昨日からの2日間、新宿区の大久保公園で開催されている「大つけ麺博」というイベントに出店されています。
約1ヶ月間に渡り、人気のラーメン店が代わる代わる出店しているこのイベントでは、1日1000杯売るお店もあるそうです。箕輪家さんも、1日1000杯のラーメンをお客様に提供するという目標に挑戦しています。
こんにちは。クリエイティブ制作を通して、箕輪家のラーメンの虜になりつつあるラブソルの堀です。
ポスター作りで自分に足りていなかった、大事にするべき基本
こちらは、イベント中箕輪家さんの店頭に置かれているポスターです。来店されたお客さまにイベント限定のトッピングについて伝える大事な役割を持っています。
このポスター制作を、ラブソルにご依頼いただきました。
最終的に完成したデザインは上のものですが、初稿として社内に提出したデザイン案はこちらです。
箕輪家の店長であるまるちゃんから依頼を受けた際に、他の店舗のポスターを参考として見せてもらいました。せっかくのラーメンの美味しさが、ポスターを通じて伝わって来ないなと感じました。
箕輪家のラーメンの美味しさ、トッピングをすることのワクワク感を伝えよう。
他の店舗のチラシに埋もれてしまわずに、お客様の目を引くものにしよう。
そんな意気込みで、制作に取り掛かりました。盛り込みたい要素も過不足ない分量で、比較的スムーズに初稿を完成させることができました。
我ながら、それなりのものを作ったつもり。
しかし、チェックをしてもらったラブソルデザイナーのみほさんからは、「伝えるべき情報が伝わりづらい」という趣旨のフィードバックをいただきました。
悪くないものを作ったつもりでいた自分は、もらったフィードバックに少しショックを受けました。
時間が経ってから落ち着いて考えてみると、他との差別化や、箕輪家のスタイリッシュさを表現したいと思うあまり、根本である情報を整理して伝える部分が疎かになっていました。
先に、自分がチラシを作る上での意気込みを書きました。
改めて意気込みを見てみると、自分からの視点しかなく、お客様にどんな風に感じ、どう行動してもらいたいかといった部分が盛り込まれていません。
みほさんからフィードバックをもらうようになり、1年ほど経ちました。デザインを教わったことのない自分にとって、同じ人に継続的に見てもらえるのは貴重な経験になっています。
おかげさまで少しずつ表現手法の引き出しが増えている実感があります。
一方で、小手先の技術にばかり目が行ってしまい、本質であり、基本である部分が疎かになる。
今回、みほさんに指摘をいただいたのは、まさにその部分だったのではないかと思っています。
今回の制作過程がイベントになります!
完成形は、わかりやすく情報がまとまっているだけでなく、箕輪家らしさや他の店舗との差別化もできている。イベントで掲示する意味のあるものになっている。
実際にイベント会場で掲示されている様子を見ると、箕輪家の赤を基調としたクリエイティブの中で、チラシの黒がしっかりと存在感を発揮している。
みほさんからテキストでフィードバックをもらっていた際には気づけていなかった部分を、実際のイベントの様子を確認することで納得することができました。
自分自身気づきの多かった今回の制作ですが、フィードバックの内容を公開するイベントを開催することになりました!
最初に作ったものから完成品に至るまでの全てのバージョンを公開し、テキストベースのフィードバックの意図や狙いを詳しく解説していくイベントです。
ラブソルの運営するオンラインコミュニティ「喫茶ラブソル」にて、11月7日(月)の21時から開催します。デザインに興味のある方、実際の現場でどんなフィードバックが行われているのか気になる方、ぜひご参加ください!
そして、箕輪家さんの大つけ麺博出店は、本日の21時まで!
美味しい家系ラーメンを食べたい方、ぜひ新宿の大久保公園まで足をお運びください!
堀 基晴▶︎SNS...Twitter / Instagram
<ラブソルへのお仕事依頼についてはこちら>
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