令和6年 労働安全コンサルタント試験  機械安全 記述式 問4

今回はタイトルの通り、令和6年 労働安全コンサルタント試験 機械安全 記述式の問4について、回答案及び解説を記載します。
内容については、あくまでも私自身の考えであり、回答も公表されていない為この回答が正しいとは限らないです。また、著作権は木下に所属することをご留意ください。また、質問などありましたら、note内の「クリエイターへの問い合わせ」よりお願いします。

問 4 搬送設備の信頼性に関する以下の設問に答えよ。
【問題】
(1)コンベアC1、コンベアC2及びコンベアC3がある。コンベアC1の信頼度を98%、コンベアC2の信 頼度を95%、コンベアC3の信頼度を93%とする。これらのコンベアを用いて物品を搬送する搬送設備 を考える。これについて、次の問に答えよ。なお、これらのコンベアの故障は独立に生じるものとする。
① コンベアC1、コンベアC2及びコンベアC3が図1のように並列に配置されている。コンベアC1、 コンベアC2及びコンベアC3のうち少なくとも一つが正常に稼働していれば、A地点からB地点に 搬送することができる。この搬送設備の信頼度を求めよ。





【回答例】
R=1-(1-0.98)*(1-0.95)*(1-0.97)
=1-(0.02*0.05*0.03)
=1-0.00003
=0.99997
答え:0.99997

【解説】
並列システムの信頼度は、各コンポーネントが故障する確率を掛け算して、それを1から引くことで求められます。数式で書くと、
R(並列) = 1 – (1 – R1) × (1 – R2) × … × (1 – Rn)
となります。
この公式は非常に大切なので、必ず覚えてください。
また、単一のコンポーネントで構成するよりも、並列にした方が
信頼度が上がるというのが実務上でのポイントです。(一つが壊れていても、他のが生きていれば機能できる⇒並列回路を組む)

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