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安泰などない! 社会人→博士課程進学を選んだ人生100年時代の考え方

さまざまな進学キャリアを辿った博士課程学生と社会人が
#博士進学か就職か
をテーマに話し合った座談会イベントで、話題に上がった多様な考え方について、紹介します!

~結局安泰とかない~

渡邉洸さんは、大学院(修士)を卒業後一般企業に就職し、約2年勤めたのちに退職しドイツの大学院(博士)に進学されたちょっと異色の経歴を持っている。

「#博士進学か就職か、選んだ決め手は?」
この質問に、「欲張る考え」と答えた。

渡邉さん 「社会人と博士課程をどっちも取るっていうような生き方をしている人間です。もともと、社会人になる前に今いる大学からはオファーいただいていて、このまま博士来ないって言われたんですけど」

修士のときにドイツに留学していた渡邉さんは、そのまま博士課程に進学することを指導教員に勧められており、その選択肢がとても魅力的に映ったという。それにもかかわらず、すぐに博士課程に進学せず、就職を選んだのには「欲張る考え」があったという。

渡邉さん 「もし大学に入った場合って卒業するまでたぶんコツコツがんばるけど、社会人になってから、もしかしたらどこかのタイミングで辞めて再度大学に戻るってことはできるんじゃないかなと思った。だから、欲張って、社会人が面白ければそのまま残ればいいし、やっぱり博士やりたいなと思ったら退職してやめちゃえばいいかなと思った」

小林 「なるほど。普通、そのときのベストに流されると思うんですけど、そこであえて一度就職してみるという考えは結構特殊に聴こえました」

渡邉さん 「そうですね。よく(人生)100年時代って言われると思うんですけど、僕もそう思う時代に入ってるなってすごく思う。その中で、やらない方をどんどんやっていくと結果的にいろんな選択肢も増えるし自分が持っている経験キャリアみたいなものも想像していないところまで広がっていくのかなっていうようなイメージです」

小林 「なるほど。私も就職して辞めて進学しているのですが、私は全然そういう考え方じゃなくて、そのときベストだと思って、やっぱり違った、という流れだったので、そういう考えも面白いなと思いました。私が会社を辞めるときに悩んだのが、安定とか保障でした。渡邉さんはどうでしたか?」

渡邉さん 「僕が変態なのか笑、全然気にしていなくて。結局安泰とかないと思っていて、今までなのでどちらかというと変化や、急にぶち込まれたときにそこで自分なりの解決方法でクリアしていくことができる人が安泰って言っていいのかなと思います。だから、何か変化していく方がよっぽど自分にとって強くなっていくのかなと」

小林 「その考えは確かにそうだなと思いますね。私も何度か変化を経験してすごく強く、がめつくなりました。この間大学に文句言っちゃったり…普通にするようになりました」

渡邉さん 「わりと図々しくなりますよね。ちょっと、嫌われない程度に」

変化に対応できる人間が安泰であるという考え方は、新しい時代を生きる上で必要な考え方かもしれない。いわゆる安定した進学・キャリアパスを歩むメリットは当然あるが、そうでない選択をしたとき、その先に強くなった自分がいるかもしれないと考えることで、一歩を踏み出せる人もいるのではないだろうか。

(2021年12月12日 YouTube LIVE配信)
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