よもぎ図書だより4
<はじめに>
今回は旅行体験記の紹介です。
<注目本>
「エジプトがすきだから」
「ベトナムぐるぐる」 著者:k.m.p(なかがわみどり、ムラマツエリコ)
<出会い>
たしか…18歳くらいでしょうか、この頃とあるカフェに出会いまして、喫茶店やカフェのなんとも言えない穏やかな時間が流れる独特な空間に魅了され始めていた時期です。そしてそのカフェには、いくつか書籍があり出会ったものが、今回紹介する旅行記になります。
特別ノンフィクションものや手記、旅行記等に興味がなかったのですが、たまたま手に取って開いたら、あっという間に引き込まれました。
写真とコメント、そして添えられる絵、まるでその旅を一緒に体験しているかのようで、小説等とは違った面白さがありました。
言葉も文化も異なる地でそこに住んでいる人との出来事や食べ物のこと、生活環境などがびっしりと書き込まれており、その情報量はものすごいのですが、ひとつ読み始めると隅々まで読みたくなるくらい、ついつい気になるのです。写真であがっているものは私が後に忘れられず、もう一度読み返したいと思い文庫版で購入したものです。文庫サイズとなると手書きの文字が小さくなりとても読みやすいとは言えないのですが、じっくり読むのが楽しいです。
<紹介>
作者であるなかがわさんと、ムラマツさんが二人旅で訪れた、ベトナムとエジプトの旅行記です。こちらの旅が携帯等ない時代での旅行なのでそのへんはある意味新鮮味があります。とはいえ、正直旅行記なんてハイテクなものがなくても関係ないですね。とにかく訪れた土地の雰囲気をこれでもかという情報量で味わえることが出来ます。
それぞれ、ホテルを確保するところや、どう観光するか作戦を練りながら寝るところ、実際観光したところの紹介に加え、道中にあった日本では考えられないような珍事件などところせましと埋まっています。気づくとなんだか自分自身もそこへ訪れたような気持ちなります。
ちょっと異国を覗いてみたいときに是非手にとってほしい作品です。
<小話>
私が出会った旅行記がたまたまこちらの2作品であっただけで、お二人の旅行記は他にもたくさん出版されているようです。
調べてみたらお二人が運営されているサイトもありました。
書籍の紹介ももちろん、その他の活動も知ることが出来るようです。
さっそく私もあとでじっくりこちらのサイトを堪能してみたいと思います。
旅行記自体は、ほかに台湾、モロッコ、バリ等々…また、旅ノートの作り方や、旅自体を題材にした書籍も出版されているようです。
お二人の旅行記を読むと自分自身もこんな風に旅を記したいと思うので旅ノートの作り方なんかも、気に入った方は手にしてみてもいいかもしれませんね。