(14)体験談(省令禁止事項)※医療機関の検索が可能なウェブサイトに掲載された体験談の編集依頼 - 医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書
この事例では口コミサイトに投稿された口コミが医療法の規制対象になるか、禁止される内容に該当するかについて解説しています。
まず前提として医療広告規制の対象となるのは次の要件をいずれも満たした場合です。
①誘引性(患者を誘引する意図があること)
②特定性(医療機関が特定可能であること)
規制対象となる場合、患者の体験談や口コミは"治療等の内容や効果"についての掲載は禁止されていることから、口コミサイトであっても遵守する必要があります。
通常、口コミサイトには特定性があるため、誘引性の有無がポイントとなります。
誘引性が生じるケース:
医療機関が患者に肯定的な投稿を依頼した場合
医療機関からの依頼によってサイト運営者が体験談を都合よく改編した場合
医療機関からの依頼なくサイト運営者が体験談を都合よく改編し、事後的に医療機関がそのサイトの運営費を負担した場合
(Q&A 1-18より)
誘引性が生じる可能性があるケース:
医療機関が患者に投稿を依頼した場合
誘引性が生じないケース:
医療機関は患者に依頼せず、患者が自主的に投稿した場合
(Q&A 1-18より)
このように誘引性と特定性がある場合には、医療広告規制の対象となり、治療の内容や効果に関する口コミの掲載は禁止されます。
詳細な解説はQ&A 1-18をご参照ください。
https://labcoat.jp/medical-ad-qa/#1-18
全事例の解説記事はこちら↓
2023年|医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書(第2版)を全解説