続報: ウパの成長制御に関わる因子の選定
以前、当ラボでは "アホロートル (ウパ) の成長に必要な因子の探索” という研究内容を報告しました。
(参照: はるらぼ会報雑誌・ウーパールーパーだより vol.1)
以下、図を抜粋しています。
はるちゃんこと主任研究者の杉山は、
「成長率を比較し、成長に強く影響する因子見つけ出すことで、現在では残されていないメキシコにおけるかつての生活環(様式)を推察する手がかりにしたい」と考えました。
ここまでの検討に基づき、自ラボおよび外部研究員への依頼の中で、より継続的な成長への効果について調査を行ってきました。
今回注目しているのは、
・市販ペット餌の食べさせ比べ(成長率比較)
→ エサ間に大きな差は見られない
・生餌・活き餌の食べさせ比べ(成長率比較)
・金属イオン(ミネラル・鉱物): 鉄分, 亜鉛, ナトリウム, カルシウム等
・脂肪・脂質・糖質 → 硫黄代謝で成長促進
・タンパク質・アミノ酸 (動物性/植物性)
・異種との混泳や生育密度が成長制御に与える影響、タイミングの確認
→ 生後60〜90日目のタイミング.
体長4〜6cm付近が、成長限界を決める鍵.
詳細な調査結果は、以下の資料をご参照下さい。
※下記の結果は、到着時の個体の stage が基本的に4cm付近であることから day30とし、その地点からの成長比較を見ています。
なので 実験開始〇〇日目、と書きかえるなら、30日間を引いた値となります。
=====================================
当ラボでは、<ミネ水飼育法※> を提唱しています。
※ミネ水 は、当ラボで調査・開発した手法です。
汽水条件である0.2〜0.3%になるよう、塩水を作成し、そのままウーパールーパーを飼育する方法です。高ミネラルや浸透圧の効果により、成長促進や細菌感染症予防の効果が期待できます。
当ラボの文献にて、これまでの検証結果を紹介しております。
成長促進効果
コラム・総説