新しい働き方LABスクール by日本HP【第1回】セルフブランディングとプロフィール
フリーランスとして実践を行い、活躍している人たちからノウハウを学べる「新しい働き方LAB SCHOOL by日本HP」。
2024年1月からオンライン講座をスタートし、多くの受講生が学んでいます。
今回は2024年1月に開催した第1回の講座「セルフブランディングとプロフィール」の内容をセミナーレポートでお届けします。
「新しい働き方LAB SCHOOL by日本HP」は、ランサーズが2019年より運営しているフリーランスコミュニティ「新しい働き方LAB」と
業務における高い生産性を実現する多様なPCを提供する日本HPが連携し、フリーランスとしてさらなる飛躍を目指す方をサポートするオンライン講座シリーズです。
詳細は以下のサイトをご覧ください。
セルフブランディングとは
皆さんはセルフブランディングについて考えたことがあるでしょうか。
ブランディングとは、「利用者から特定のサービス・商品・人物として認識されること」を指します。
講師の花山さんがランサーズで活動を始めた当初は、セルフブランディングをそもそも知らない状態でした。
しかし、フリーランスとしての経験を積みながら「外部から自分がどう見えるか」を少しずつ意識し、セルフブランディングを固めていった結果、仕事の受注が増えていきました。
時間の切り売りをして「本当はやりたくないけど仕方がない…」と仕事をする、そんな方も一定数いるのではないでしょうか。
実際に、講師の花山さんも過去にはそんな働き方をしていたといいます。
ライターデビューした当初の文字単価は、なんと0.01円。
低単価な仕事や時間の切り売りのような仕事をせず、自分の興味がある分野で活躍するための第一歩においてセルフブランディングはとても重要です。
セルフブランディングって、どうすればいいの?
ハイブランドの商品やご当地の名物商品などは「○○といえば△△」というブランドが確立しています。
セルフブランディングを構築するためには、クライアントが何を求めているのか、ニーズを理解したり、クライアントの想いに共感したりすることが大事です。
選んでもらえる自分になるには
ライバルと差別化するためには、3つのステップが大事です。
まずは自分の経験を棚卸ししたうえで、クライアントのことを深く知っていきましょう。
そして自分の知識・経験・想い・スキルとぴったり合うクライアントにアピールするために、プロフィールを充実させるという流れです。
他にも、ライバルとの差別化を図るためにXやFacebookなどで情報発信をしたり、ランサーズであればダイレクトメールのやり取りでコミュニケーションを取ることもできます。
◆差別化するためには「何者か」にならないといけない?
よくいただく質問に「他の人と差をつけるために今の自分から少し背伸びして、できないこともできますって言った方がいいですか?」というものがあります。
これに対する回答として、講師の花山さんは「等身大のあなたでいきましょう」と答えます。
お仕事を取る際に背伸びすると無理をすることにつながり、余計な負担がかかるからです。
今ご自身がお持ちの実績やこれから挑戦したいこと、学習中のスキル、幼少期の経験から学生時代の経験、社会人としての経験など今までの実績をまずは大事にしましょう。
その中からしっかり棚卸しを行い、自分がクライアントに提供できる仕事内容を整理していってください。
できないことをできると言ったり、背伸びする必要はありません。
ライバルと張り合うのではなく、まずは選ばれるあなたになるためのセルフブランディングだということを覚えておきましょう。
自分らしさを発見し形にする3ステップ
ここからは、他のフリーランスと差をつけて「自分らしさ」を見つけるための3つのステップについて詳しく解説します。
◆STEP1:自分を知る(棚卸しで自分だけのユニークな価値を見つけよう)
「ユニークな価値」と言われても、どういうことだろう?と戸惑う方は多いと思います。
例えば、ランサーズに登録しているライターはたくさんいます。
ライターだけではその他大勢ですが、強みを掛け合わせるとユニークな価値になります。
自分の持っているいくつかの強みを掛け合わせてみましょう。
例えば、講師の花山さんの趣味は茶道です。
ライターとして茶道関係の記事を書くこともできますし、クライアントにも同じ茶道の趣味を持つ人がいて、初対面でもすぐ仲良くなれたなど、メリットはたくさんあります。
仕事に関するスキルでなくても、意外なものが強みになることもあるため、まずは「自分の強みって何だろう」と考えることから始めましょう。
教育改革実践家の藤原和博氏が提唱しているものに、「100万人分の1になる方法」があります。
自分の100分の1のユニークな価値を掛け合わせ、強みにしていこうという考え方です。
100分の1を3回かけると、100万人分の1になれます。
これにさらに4つめのスキルをかけると、なんと1億人分の1になります。
たった一つだと戦えませんし、もちろんそれぞれの道にはプロもいますが、3つの領域をまとめて仕事として受けられるなら、クライアントから見て「全部お願いできるならこの人にしよう」と依頼しやすい存在になれます。
自分の強みの探し方には色々な方法があります。
人に聞くのは勇気がいりますが、自分では気づかなかった長所が見つかる場合も多いので、ぜひ試してセルフブランディングを強化してください。
◆STEP2:クライアントを知る(理想のクライアント像「ペルソナ」を定めよう)
自分にとって理想のクライアントについて考えたことはありますか。
自分自身が臨む領域で仕事を得るために、またセルフブランディングの軸がブレるのを防ぐために大事なのは、現実にいそうなクライアント像「ペルソナ」を考えることです。
どのようなクライアントにサービスを提供したいか、これは「案件を通して成長させてくれる」「良いコミュニケーションがとれる」といったご自身の希望を考えてみてください。
それを踏まえて、提供したいサービスや商品の内容を考えます。
このときにSTEP1で行った【自分の強みの探し方】が生きてきます。
さらにクライアントの先にいるお客様、ライターであればメディアの読者はどんな人なのかという部分まで考えられるとよりいいと思います。
そして次に自分に目を向けて、どのような自分でありたいかを考えます。
仕事もプライベートも含めた生き方やありたい姿、なりたい未来を意識しましょう。
最後に自分が提供できる価値について考えます。
クライアントにどのような未来を与えられるか、そして信頼感を高めるためにできることも考えてみてください。
一番簡単な信頼獲得の方法は、メールにすぐに返信することです。
それが積み重なると、この人に頼めばきっと何かを返してくれる、安心できる納品物がもらえるという信頼感が生まれます。
◆STEP3:プロフィールに反映させる(理想のクライアントと出会うためにプロフィールを整えよう)
ここまでにお伝えした【自分の強みの探し方】、そして【ペルソナ像をつくる】作業を総合して、ランサーズのプロフィールに反映していきましょう。
ランサーズのプロフィール項目を埋めることは、自分が理想とするクライアントと出会うために重要なステップです。
プロフィール作成時に一貫して大事にすべきなのはクライアント視点です。
改行を入れて読みやすさをアップする、端的な文章にする、誤字脱字も丁寧にチェックしてください。
そしてクライアントのニーズを書き、需要と供給の認識を合わせます。
例えば私は「SEO」などのキーワードを入れていますが、それによってSEOライターを探しているクライアントが注目してくれます。
また、ご自身の実績・スキル・資格なども積極的に書きましょう。
プロフィールでは仕事への想いも伝えてください。
多くのクライアントはフリーランスに対して「誠実にお仕事をしてくれる人がいいな」と思っています。
「私はこんな思いで仕事に向き合っています」と書くと、誠実さや信頼感が伝わります。
ランサーズのプロフィール作成のTips
他には、プロフィール写真を顔が写っているものにするのも効果的です。
「ランサーを探す」という検索画面において、顔写真の人は上位に表示されやすいメリットがあります。
テキストだけで仕事のやりとりを終える場合も多いランサーズでは、顔が見えるだけで良い印象が与えられます。
また「ランサーを探す」の検索画面では、プロフィールの冒頭200文字が表示されています。
クライアントがそれぞれのフリーランスの強みや特徴を判断する際に必ず見る部分ですので、この200文字で何を伝えられるかが勝負です。
クライアントの持っている潜在ニーズを言語化しながら、「こんな人に依頼したかったんだ」と思ってもらえるプロフィールを目指しましょう。
もし自己紹介の書き方に迷う場合は、ランサーズが示しているフォーマットに従うのがおすすめです。
最初はフォーマット通りに書いて、慣れてきたら徐々にアレンジしていくといいですね。
フリーランスとクライアントは、当然ですが人と人との付き合いです。
マナーを忘れず、コミュニケーションと誠実さを大切にしながら、クライアントへの思いやりが透けて見えるプロフィールにすると、仕事を獲得しやすくなるはずです。
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記事作成:ことのは舎(新しい働き方LAB コミュニティマネージャー)