めげずに続けた挑戦!3期研究員なべちさんのインタビュー
自分なりの「新しい働き方」に挑戦してみたい・一歩踏み出してみたいというチャレンジャーを応援するコミュニティ「新しい働き方LAB」の【研究員制度】
第3期研究員たちは、「上手くいっても、いかなくても良い。だって、成功失敗ではなく、実験だから」をコンセプトに、昨年6月〜12月にかけて活動してきました。
今回「新しい働き方アワード2024」開催にあたり、「無駄を極めたアナログゲームを作ったら、全く売れなかった?最終報告書」という興味深い最終報告書を書かれた、なべちさんからお話を伺いました。
アナログゲーム制作の経緯
ーー今回は特にアナログゲーム制作についてお話を伺いたいのですが、この企画に参加しようと思ったきっかけはなんですか?
もともとアナログゲームをつくってみたいなと思っていたのと、おもちゃクリエーターの高橋晋平さんが講師をされると聞いたからです。
晋平さんは『1日1アイデア』という本を出されていて、SNSでの交流から面白い方だと事前に知っていたんですよ。
ーー企画参加当初からつくりたいゲームはあったんですか?
はい、アイデアはたくさんありました。たとえば、Lenovoの指定企画のスマートグラスと組み合わせた、ARで楽しめるゲームとか。
でもどれも形にできないまま就職活動などプライベートが忙しくなり、どんどんゲームづくりに時間がさけなくなっていってしまったんです。
ーー指定企画のメンバーからのアドバイスはありました?
今回の実験の反省点として「もっと早く仲間を頼れば良かった」というのがあります。しっかり形にしてからでないと披露したくないと思って、メンバーに相談する機会を自ら逃してしまったんです。
大枠だけでも良いから早めに試遊してもらい、意見をもらえば良かったと後悔しています。
はじめてのゲームマーケット
ーー12/9(土)東京ビックサイトで開催された「ゲームマーケット2023秋」にも参加されていましたね。今までゲームマーケットに参加されたことはありますか?
いいえ、今回がはじめてです。貴重な経験をさせてもらったなあと思ってます。どのブースも見せ方や宣伝がうまいんですよね。
ブースの飾りつけだけでなく、入口のところにサンプルゲームやチラシを置いたり。私のゲームもチラシがあれば少しは売れたかもしれません。
ーー最終報告書を拝見しましたが……売れなかったのは残念ですね
当日は「おとうさんのニオイって○○!!」と「こっち向いてポイ!ゲーム」というゲームを販売したのですが……なかなか手に取ってもらえず。
そもそも9月から本腰入れてゲームづくりを始めたので、色々と準備不足を痛感しました。
ーーでも、3ヶ月でゲーム完成ってすごいですね!?
完成といっても、手づくり感満載のものです。
メンバーに試遊してもらった時に「楽しみ方がわからない」と酷評されたのでつくりなおして、データの完成が2週間前。
メンバーに手伝ってもらって形になったのは前日という、本当にギリギリのスケジュールでした。
失敗から学んだこれからの挑戦
ーー今回の実験をとても冷静に分析されていますよね
いや、最終報告書を書いた段階ではかなり落ち込んでいましたよ。思いの丈をぶつけすぎてネガティブな内容になってしまったなあと反省しています。
それでもたくさんの人から励ましの言葉をもらって、今があるという感じですね。
ーーめげずに最後まで活動を続けられた理由は?
お金を払ってゲームマーケットの出店ブースを手に入れた以上、商品をつくりたいと思ったからです。
それに本当に多くの人に助けてもらいましたから。責任感から、といったところでしょうか。
私のブースから他にもゲームを出す人がいたら、諦めていたかもしれません(笑)
ーーまたゲームマーケットに参加したいと思いますか?
すぐには無理ですけど、悔しいからまたぜひ参加したいですね。
今回のゲームの改良と新作。どちらにも挑戦したいです。
実はすでに、アイデアのひとつとしてあった「スマートグラスとARで遊べるゲーム」の作成に取り掛かっているので、近いうちにお披露目できたらと思います。
ーー楽しみにしています! 最後に、研究員制度に興味のある方に向けてメッセージをお願いします
今回3つの企画に参加してみて思ったことが……やはり3つは大変だということです(笑)
どの企画も楽しかったのですが、結局アナログゲーム以外は満足のいく活動ができませんでした。4期から参加される方には、まず1つの企画に集中して取り組むことをオススメします。
あとは、怖がらずに一歩を踏み出してほしいですね。定例会の時、声を出さなくても画面オフでも良いんです。
まずはみんなの話を聞くだけでも学びがありますし、モチベーションにも繋がります。それが結果がどうであっても最後まで諦めずに取り組むためのコツです。
ーーなべちさん、ありがとうございました!
《ライター:葉月へちま》