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「あ、」から始まる 2023/10/01

恥ずかしいことに、最近たばこを吸いはじめた。

深い理由はなく、ただなんとなくとかまぁ大なり小なり人付き合いもあるし…とかそんな感じだ。お酒がてんでダメな私でもある程度掴みのコミュニケーションの場に繋がったりもするかも…とも思った。

手に取ったのはハイライト。
たばこの中では少し重め?(よくわからない)のものらしい。
選んだ理由も淡泊で、好きな芸人が初めて吸ったものだったのと、Twitterのフォロワーに勧められたからだ。

ほんとはルパン三世の次元大介が吸っている(諸説あり)とされていたパールメールという銘柄がよかったのだが、どうやら終売しているらしく涙をのんだ。

初めての喫煙は特に無理して肺に入れたりしなかったのであんまりむせたりせず面白いこともなかったが、かなり頭がクラクラして吸っている数分間ずっと「こわ…絶対体に悪い…」とずっと呟いていた。
覚悟の上だろ、たばこ吸う時は。


たばこのことを考えると、数年前からずっと心の隅に引っかかっていることが思い出される。
あんまり詳しく書くのは恥ずかしいので本当にあっさりとだけ話す。

よく会う人がたばこを吸っていて、自分はその姿をかっこいいと思っていた。私は自分もたばこを吸ってみようかなといった旨の話をしたが「体に悪いから辞めといたほうがいいよ」と軽く笑われた。(今の私は当時の私をバカだと思っているのだが、)当時の私は言われた通り結局たばこを吸うことはなかった。
その後その人とは仲違いから疎遠になってしまったが、その時たばこを吸わなかった自分に対して後悔がある。
それがずっと引っかかっているのだ。

その時たばこを吸い始めればもう少し時間を共有できたかもしれない。だがもちろんそういう話をしたいのではなく、その時その時にあった”人”への興味を行動に表すことができれば今の自分はもう少しマシだったんじゃないか、ということだ。


自分の人生を振り返ると岐路がほぼ全くないように思える。
過去を振り返ってここで違う選択を取ったら今の自分が全く違うものになっていたであろう大きな分岐点というものが全くない。
私の持っている人間性からでる行動や立ち振る舞いの一つ一つが積み重なって今の自分に強固に結びついてるというか、どこかで違う選択をしていても遅かれ早かれ今の結果になっているだろうなというある種の諦めみたいなものがある。
きっと今の自分を変えるために過去に戻ったり、逆に未来の自分を変えるためにこれから自分が頑張ろうとしたらそういう一つ一つの小さな部分を少しずつ変えていくしかないんだろうなと思う。

同じように、たばこを吸い始めることでいきなり今まで引っ掛かっていたものが取れるわけではない。
ただこれからこうやって始めた”今までとは違う小さなこと”がちょっとした思い出とかに繋がって引っ掛かっていたものが薄れていけばなと思う。
そのために少しずつ、吸い殻を積んでいく。


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